渚カヲル(なぎさ -)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物である。CV:石田彰
性別 男
フィフスチルドレン
エヴァンゲリオン弐号機パイロット(関連ゲームおよびCR使徒再び・最後のシ者では四号機を操縦)
物語の終盤、第24話「最後のシ者」に登場した公式公認の色白の美少年。精神が疲弊しきったシンジの前に、第九をハミングしながら現れる。セカンドインパクト当日が誕生日であり、ほとんどのデータは綾波レイ同様に抹消されている。
戦闘不能に陥ったアスカの代わりにエヴァンゲリオン弐号機のパイロットになり、シンクロ率99%という数字をはじき出した。シンジに急接近して友達以上の雰囲気を醸しだした。
その正体はゼーレが送り込んだ最後の使徒・タブリスであり、エヴァ弐号機を外から操って初号機と戦いを繰り広げた。セントラルドグマ最深部まで到達後、シンジに自分の命を絶ってもらうことを選択し死亡。
TVシリーズでの実質的な登場は第24話のみながら、絶大なインパクトから高い人気を誇り、栗山千明や沢尻エリカは「理想の男性」として名を挙げるなど有名人のファンも多い。
容姿のコンセプトも「ぞっとするような美貌の持ち主」であり、エヴァの世界でも一番の美形設定。
未来日記では秋瀬或というカヲルそっくりの人物が出るなど、後のアニメキャラに与えた影響も大きい。
この第24話のタイトル「最後のシ者」は最後の「使徒」つまり「使者」を意味してはいるが、渚カヲルの名字の「渚」とも掛けてあり、また「死者」という意味も持たせている。この掛け言葉は24話の脚本を書いた薩川昭夫の発案で、「渚カヲル」という名前も薩川による命名。「水に関係する名字」というメインキャラクター共通の決まりごとにも填まっている。
またカヲルを、五十音になぞらえて一文字ずつ前にずらすと「オワリ」となる。渚カヲルで「使者(使徒)終わり」という意味になり、カヲルが最後の使徒である事を暗に示している。
アニメ版は穏やかな口調の謎めいたキャラクターだが、貞本義行による漫画版では一転、人間の感情を理解できない子供っぽい性格付けがなされている。実は、貞本義行はアニメの際のキャラクターデザインとしてカヲルを描いた当初から「かわいい声をした子供っぽい感じのキャラ」としてデザインしたつもりだったとのこと。これが何年も経った後にも貞本義行のイメージに残っていたため、漫画版でのカヲルの性格へと影響したものと思われる。
アニメの初期案では前半での登場が想定されていた。その名残なのか、オープニング映像にも一瞬ながら映っている。
また、薩川昭夫氏が当初提案したが没になった脚本初期稿では、クラスの女子にモテモテになる展開、自殺願望の強調(首や手首に傷があった)、シンジと二人きりで月夜の湖で裸で泳ぐなどのより倒錯的な関係、使徒としての姿の変容など、本編とは様々に異なる点があった。この初期稿は(特に月夜の全裸水泳のくだりが)さすがにアレすぎると感じた庵野秀明監督から没を食らったが、1996年には男性同性愛をテーマとした雑誌「別冊JUNE」にて公開された。さらにJUNE編集部によって編集されたムック本「残酷な天使のように―新世紀エヴァンゲリオンJUNE読本」にも再録されているので現在でも入手・閲覧は比較的容易である。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』にも登場。
『序』では月面で複数並んだ棺のうちの一つから目覚めてゼーレのモノリスと会話した後、「また3番目とはね。変わらないな、君は。逢える時が楽しみだよ、碇シンジ君」と、既にシンジのことを知っているかのような、そして彼にとって世界がループしているのではと思わせるような独り言を漏らした。
『破』でも月面にいたが、エヴァ6号機(Mark.06)に乗って月からジオフロントへと降下。初号機の覚醒によって起きかけていたサードインパクトを、初号機を「カシウスの槍」で貫くことによって停止させる。そして「さぁ、約束の時だ。碇シンジ君。今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ」と告げた。
そして『Q』では本格的に登場。戸惑いの中にいるシンジに優しく手を差し伸べた。劇中では廃墟となったネルフ本部でどこからか調達したのかピアノを演奏。シンジを連弾に誘ったり壊れたS-DATを修理するなどして親交を深める。シンジが真実を目の当たりにして絶望に堕ちても、優しく励まして希望を与え続けた。搭乗機はシンジとタンデムで操縦するエヴァ13号機。
ちなみに、『破』の最後で流れた『Q』の次回予告映像は実際の『Q』とは大きく内容が異なっていたことで知られる。その中ではネルフの司令室らしき場所でネルフの司令服らしき服を着た渚カヲルが4つの影に相対しているカット(絵コンテに記されている指示によるとこの4つの影は全員綾波レイでそのうち3人は6~10歳くらい、とのこと)があり、『Q』本編が公開されるまでは「カヲルが碇ゲンドウに代わってネルフ司令に任じられるのでは」といったファンからの展開予想も為されていた。
パチンコ・パチスロでは登場した瞬間に大当り(ボーナス)が確定する鉄板キャラとなっている。
ちなみに使徒としての名前は上記の通り「タブリス」であり、漫画版でその名前が呼ばれるシーンが描かれて以後は「タブリス」の知名度も増した。しかし1990年代や2000年代初め頃にはアニメ公式サイドから使徒としての名前に触れられることが少なかった時期もあり、その頃のファンによる記述では「ダブリス」との誤表記も多く見られた。
掲示板
399 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 20:30:20 ID: LggMX5m9im
でもピアノの弾けるから…
しかし、綾波さんでも渚くんでもゲンドウさん他人の子の面倒見だけは何気にやってるのな
400 ななしのよっしん
2024/03/14(木) 17:36:43 ID: b3/4hPmasi
ハニートラップだったから聖人ではないけどかけた側もなんかやまんざらでもないから殺されてもええわみたいな感じ
401 ななしのよっしん
2024/05/27(月) 15:40:43 ID: Q4SS9oD0W5
旧版・新劇共に「結局なんだったんだこいつ」てしか思えなかったけど、漫画版ですごく好きになった
「常識には従ってるけど感情表現や感心が希薄」なレイに対して「感情表現豊かで好奇心旺盛だけど常識には無頓着」って対になって、別方向でシンジの心に入ってくるのもいいし
シンジとの交流もアニメ版みたいな不思議な魅力で魅了ってんじゃなくて、思春期の少年二人が感情を交わしてぶつけ合いながら互いの気持ちを探り合ってくのがすごく丁寧に描写されてて説得力がある
終わってしまったあとの、シンジの惹かれていたんだ………認めるのが怖かった………がすごく切ない
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最終更新:2024/10/13(日) 15:00
最終更新:2024/10/13(日) 15:00
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