減税日本とは (ゲンゼイニッポンとは) [単語記事]

本部は愛知県名古屋市東区古出来に置かれている。

概要

2010年（平成22年）4月26日に設立された。反増税・脱原発・地方主権・行政改革を掲げている。設立当初は名古屋市の地域政党であったが、後に名古屋市外や愛知県以外の選挙で候補者を立てたりするなどの活動も行なっている。

2011年に国政進出を表明し、4月には愛知6区の衆議院議員補欠選挙に候補者を擁立したが落選している。2012年 8月時点で佐藤夕子、小林興起、小泉俊明の3人が所属議員となった。同年9月には新たに結成された「日本維新の会」との連携を模索したが失敗した。ここまで愛知県知事の大村秀章が代表を務める「日本一愛知の会」とは政策の共有のため連携を図ってきたが、大村が国政進出のため中京維新の会を設立したため連携を解消した。

民主党出身の議員の取り込みも難航していたが、2012年 10月29日に熊田篤嗣・水野智彦が入党して所属国会議員が実質5名以上となり同年10月31日に国政政党化した。

11月14日には石原慎太郎率いる「太陽の党」との合流を発表したが、太陽の党が日本維新の会との合流にかじを切ったため物別れに終わった。

11月22日には山田正彦と亀井静香が結成を予定していた「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」と合流し、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」を結成したが、連休もあり総務省に届出を出す前の11月27日に嘉田由紀子滋賀県知事が結成した「日本未来の党」に小沢一郎率いる「国民の生活が第一」などとともに合流した。12月16日の第46回衆議院議員総選挙の投開票の結果、日本未来の党は議席数を61議席から9議席に減らし、旧減税系の議員は(旧減税系とは言い難い亀井静香を除いて)全員落選した。

2013年 7月の第23回参議院議員通常選挙では愛知県選挙区、2014年 12月の第47回衆議院議員総選挙では愛知1区と愛知3区に減税日本公認候補を擁立したがどちらも落選している。

2014年初頭から日本維新の会との連携を再び模索していたが、1月には連携と吸収合併で意見が分かれて先送り。日本維新の会が結いの党と合流して後の「維新の党」を結成する際にも合流を検討したが、石原派が参加せず「次世代の党」を結成することなどもあり断念した。2016年 4月には「維新の党」が再び分裂した「おおさか維新の会」から合流を持ち掛けられたが、党名の問題もあり、7月の第24回参議院議員通常選挙で愛知県選挙区において減税日本の候補をおおさか維新の会が共同公認とするに留まった。なお、同候補は落選し、選挙後に「おおさか」を党名から外して改名した「日本維新の会」との協議はその後結局進展しなかった。

2017年 9月に小池百合子東京都知事が「希望の党」を結成すると、河村自身も選挙への立候補を検討したものの自らの後任選びに難航したため、2人の減税系候補を希望の党公認で擁立するに留まり、10月の第48回衆議院議員総選挙ではどちらも落選した。

その後、前埼玉県知事で参議院議員の上田清司が新党結成を試みるとこれに接近したが、結成が見送られたため2021年 10月の第49回衆議院議員総選挙には候補者を擁立しなかった。

2023年 10月に河村が共同代表となる「日本保守党」が結成されると、減税日本は同党との「特別友党関係」になった。翌2024年 10月の第50回衆議院議員総選挙の結果、日本保守党から立候補した減税系候補のうち、愛知1区から立候補した河村と比例東海ブロックの竹上裕子が当選した。

2025年頃から河村と日本保守党代表の百田尚樹らの関係が悪化し、同年7月の第27回参議院議員通常選挙では愛知県選挙区から立候補して落選した減税日本の候補者は日本保守党の推薦に留まった。同年9月以降更に関係が悪化し、竹上裕子による離党届提出、河村の共同代表からの解任、日本保守党と減税日本の「特別友党関係」解消などに至った。