渡辺(渡邉・渡邊)(わたなべ、わたべなど)とは、河川の渡し場を由来とする地名や苗字である。
「渡部」は字が違うが多くが互用する。渡部については「渡部」項参照。語源についても記す。
平安時代の嵯峨天皇を祖とする、嵯峨源氏の一族であり、酒呑童子退治の伝説で知られる源綱(みなもと・の・つな)が摂津国西成郡渡辺(現大阪府大阪市中央区久太郎町付近)に土着し渡辺党という同族集団を形成した。これが渡辺氏の興りと言われている。この一カ所から渡辺姓は日本各地に広まったとされる。
一族には肥前国で勢力を持った松浦氏が知られる。三河国の渡辺氏も渡辺党の流れを汲むという。松平氏に仕え、江戸時代には尾張藩家老となった。分家に和泉国伯太藩藩主の渡辺氏がある。
現在、渡辺姓はどちらかと言えば東日本に多い苗字となっており、特に福島県や新潟県、山梨県に集中する。福島県では中通りに特に多く、旧安達郡白沢村では人口の20パーセントが渡辺姓であった。山梨県では最多姓となっており、旧南都留郡足和田村では人口の26パーセントが渡辺姓であった。新潟県では多くの市町村で最多姓となっている。
西日本ではそれほど多く見られないが愛媛県、大分県で多く見られる。愛媛県では「渡辺」「渡部」両姓を合計すると県内最多姓となるほど多い。
渡辺姓発祥地である摂津国西成郡渡辺は大阪市の町名変更で消滅したが、「中央区久太郎町4丁目渡辺」という番地として現在も使用されている。
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最終更新:2024/09/16(月) 21:00
最終更新:2024/09/16(月) 20:00
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