湘南ライナーとは (ショウナンライナーとは) [単語記事]

湘南ライナーとは、かつてJR東日本にて営業運転されていた通勤ライナーである。

概要

東京駅(4・10・12号は品川駅)と小田原駅(16号は平塚駅)を結ぶ、520円のライナー券を購入する事により着席が保証されるホームライナーの一種。1986年運行開始。2021年 3月12日の運行を最後に廃止された。

首都圏を走っていたライナーの中でも最も本数が多かった(下り9本、上り8本)。

一部列車が線路容量の関係で東海道貨物線を経由しているが、速達性の向上には特に役立ってはいなかったようだ(ただし列車自体の目的とは無関係なため問題はない)。

通勤快速や京浜急行のウイング号同様、川崎駅・横浜駅(および戸塚駅)は全列車通過する。
1号を除く下り列車は大船駅以西では辻堂駅(7号は二宮駅も)にも止まるちょっと豪華な快速程度の扱いになっていた。
また、藤沢駅と茅ヶ崎駅にはライナー用（ライナー廃止後は特急湘南用）のホームがあるが、上りでは4・6・8・10・12号の5本とおはようライナー新宿3本の合計8本、下りに至っては1号とホームライナー小田原2本の3本しか停車しない、何とも無意味なものとなってしまっていた。
普段から狭くて大変なことになっているあの二駅、あの分の用地で2面4線化かホーム拡張するかした方がよいのではないだろうか…

もともとは185系を普通列車として運用していたところ、2ドア車のため遅延が頻発。ライナーとして停車駅を絞り有効に利用するための策であった。現在でも人気の列車であり、最混雑列車には全車両2階建てのニートレイン215系が投入されている。

前述の通り2021年 3月12日の運行にて廃止された。これによってJR東日本のライナー列車は全て消滅した。
なお同年3月18日、湘南ライナーに替わる有料速達列車として特急湘南が運行を開始した。

↑↓：運転方向　●：停車(乗降可能)　乗：乗車専用　降：降車専用　1～6：藤沢・茅ヶ崎の着発ホーム
橙地：東海道旅客線経由　緑地：東海道貨物線経由　青地：横須賀線経由(総武線(地下)ホーム発着)