満月をさがしてとは (フルムーンヲサガシテとは) [単語記事]

満月をさがして（フルムーンをさがして）とは、種村有菜の漫画作品である。

概要

少女漫画雑誌『りぼん』にて、2002年 1月号から2004年 6月号にかけて全30話（全7巻、文庫版全4巻）が連載された。また、それにほぼ並行する形でテレビアニメがテレビ東京系列で2002年 4月から2003年 3月にかけて全52話が放送された。並行していた関係で、漫画とアニメでストーリー展開が異なる部分があったり、アニメから漫画に逆輸入された設定も存在する。
もともとテレビアニメ化は予定されていたものではなく、『東京ミュウミュウ』製作決定後に、テレビ東京側の意向で急遽製作が決まったものである。その結果、『東京ミュウミュウ』は最初から玩具の販売やアニメへの登場が行われたのに対し、『満月をさがして』は玩具が登場するのは3クール目に入ってからであった。なお、本放送時の裏番組に中部日本放送製作・TBS系列の『星のカービィ』が存在していたことから、視聴率が2%以下であった。
なお、この当時は『満月をさがして』→『東京ミュウミュウ』→『ミルモでポン!』と少女漫画原作のアニメが続けて土曜日の朝に放送されている状態であったが、放送が延長したのは『ミルモでポン!』にとどまっている。

このことから、分かる通り、本放送時は目立って人気だったわけではない。しかし、アニマックスでの再放送が好評であったことから、アニメどころか漫画も終了してるにも関わらず、2005年にアニメ最終回のライブ盤CDが発売される異例の事態となった。

あらすじ

歌が好きな12歳の少女、神山満月は、想い人である桜井英知との約束で歌手になることを目指していた。しかし、喉に悪性の腫瘍が見つかり、腫瘍を切除して声を失うか、「死」を待つかの選択を迫られる。主治医である若王子は手術を勧めるが、満月は手術を拒否。英知との約束を破る訳にはいかなかったのである。
その後、満月は音楽が嫌いな祖母・文月に内緒でオーディションに応募するが、祖母を説得できる理由もなく、悩んでいるところに、「タクト」「めろこ」と名乗る男女の死神が現れて・・・