滝壺理后とは (タキツボリコウとは) [単語記事]

滝壺理后（たきつぼりこう）とは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の登場人物である。

概要

学園都市最深部で暗躍する「アイテム」のメンバー。大能力者（レベル4）だったが、一時期は後述の理由によりまともな能力使用が不可能な状況にあった。

性格は温厚かつ天然。無表情癒し系とも称される。いつも動きやすさ優先のピンクジャージ姿で、おかっぱ頭と見た目は地味な方。しかし隠れ巨乳。
だが、非人道的な連中の多い高位能力者の中では数少ない、無能力者（レベル0）の死に心を痛める事の出来る優しさを持ち、垣根帝督の強襲に際して浜面を身を呈して守ろうとした事が彼との関係のきっかけとなった。

特徴的な口調として、他の人の名前呼ぶ際に「はまづら」「きぬはた」など、名字をひらがな表記で呼ぶのが挙げられる。
一途かつ頑固な一面も持ち、意外にも恋愛に積極的な面を見せる。美琴や五和を差し置いて、禁書初のキスシーンを自分から披露したのは何を隠そう滝壺である。この時点で浜面を意識するきっかけとなったであろう麦野沈利との対決から8日、出会いから考えてもほぼ2週間と誰ともまったく進展しない上条さん周りのもどかしさや0歳児相手なので進展しようにも進展できない一方通行のジレンマと比べ、実に関係が深まるのが早くニヤニヤできる恋愛模様を構築している。浜面の方も愛しの滝壺と臆面もなく言い放っているので、禁書初の○○○シーンもそう遠くないかもしれない。

ちなみに浜面曰く、好みのタイプは「口数少なくてけなげなヒロイン」（By SS2巻）。……なんだかんだで理想の嫁をゲットしている訳である。お前らさっさと結婚しちまえ。

浜面が自分を犠牲にしようとするのを感じ取ったのか「離れないで」と告げたり、航空機のマニュアルを把握して的確に指示を与えたりとのんびりとした見た目に反して頭の回転も速いようだ。さすがは大能力者と言うべきか。

まるで絵に描いたような繊細で儚げなヒロインであるが、暗部を生き抜いてきただけあって、現実的で意外と辛辣な発言も見られる。ロシアで自らを犠牲にしようとした浜面を諌めたり、絹旗最愛のチョイスした映画を扱き下ろしてみたり、浜面のバニー趣味を完全否定してみたりと、大変に宜しい度胸の人。加えて身体は弱いものの、身体能力はそれなりに鍛え上げられている事が判明している。_{そりゃ麦野さんとずっと仕事してた人だもんね…。}

この二人にはどうか幸せになってほしいものである。

能力

能力名は「能力追跡（AIM ストーカー）」。ＡＩＭ拡散力場に干渉し、たとえ標的が太陽系の外に出ようとその位置を把握することが出来るという能力の持ち主。
単純に追跡するだけでなく、ＡＩＭ力場を逆流させ、相手の能力を乗っ取ることもできるとされる。ただし作中でそれが成功したことはない。

直接的な戦闘能力はないながらも潜在能力は高く、垣根帝督に「成長すれば8人目の超能力者（レベル5）になる」とまで言わしめたほど。レベル5の麦野沈利を差し置いて、アイテムの中核として活躍していた。

しかし能力を実用レベルにまで高めるため、「体晶」（能力体結晶）という拒絶反応を人工的に発生させるアイテムを服用しており、近いうちに「崩壊」すると予想される。そのため浜面は彼女を闇の世界から連れ出そうと考えており、更に滝壺の治癒の為にロシアへと向かう事を決める。
その旅の終盤では、浜面を救う為に麦野沈利のAIM 拡散力場へ干渉し照準補正を支援、体晶なしでの干渉を成功させ、能力進化の片鱗を見せる。

こうして浜面仕上と出会ったこと、第三次世界大戦を経験した事で、8人目のレベル5としての覚醒が更に促され、学園都市上層部が本格的に彼女の確保に動き始める（元々希少な能力であったため重要監査対象となっていた）。

学園個人

レベル5となった場合の彼女の能力は、他者の「自分だけの現実（パーソナルリアリティ）」への干渉率が更に高まる事で、それを奪う事も移し替える事すらも可能となる。これは相手がレベル5でも無能力者でも問わない上、無能力者に「任意の種類の希望のレベルの能力を与える」事と、「能力者の持つ力を根こそぎ消し去る」事が可能で、幻の「多重能力者（デュアルスキル）」の実現すら伺わせる。
この力の対象となるのは第一位の一方通行すら例外ではなく、実際的には学園都市の先進技術を遥かに凌駕する施設レベルを彼女一人で提供出来る事になる。この能力を求め、学園都市は彼女を追い求める。

上記の条件が成った際の彼女の能力を示す名称として、「学園都市の"女王"すら超える、学園都市に一人で対する存在」という意味を込めて、「学園個人」という呼び名が登場していた。

ところで彼女のその能力の性質と強力さに基づく故か、いわゆる「勘」が鋭い彼女である。その勘と浜面への愛情、そしてその能力によって、とてつもないストーキング能力の片鱗を見せている。具体的に言うと”浜面が他の女と一緒にいる”のが解ったりするのだ。恐るべし「AIM ストーカー」…。
そして、学園都市での能力開発の賜物かはたまた嫉妬（ヤンデレ？）パワーなのか、上条さん宅のドアが犠牲になる程の握力を見せ付けた。