火の鳥とは、イーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したバレエ音楽、もしくはそれを編曲した組曲である。
ストラヴィンスキー三大バレエのひとつ。古いロシアの民話を基にした二部構成のバレエで(但し大半が一部で、二部は終曲のみであるため、事実上の一幕)、1910年に発表された。当時のストラヴィンスキーは、まだ師匠であるリムスキー=コルサコフの作風が色濃く反映しており(そもそも、この曲は発表の2年前に亡くなったリムスキー=コルサコフ捧げられた作品でもある)、ストラヴィンスキーにとっては後期ロマン派から近代音楽への過渡期に作られた曲であった。後に彼は春の祭典で賛否両論を巻き起こしたが、本作はパリ・オペラ座の初演を大成功で治めている。
バレエそのもの以上に演奏される機会が多いのが、ストラヴィンスキー自身が編曲した本作の組曲である。彼はいくつものバージョンを作成したが、1919年に編曲したバージョンが圧倒的に演奏される機会が多い(このため、他の年代と区別して1919年版と表記されることも)。1919年版の構成は以下の通りである。
特に荒々しく躍動感のある「カスチェイ王の魔の踊り」と、非常に珍しい7拍子で華やかに締めくくる「終曲」は様々な場面で聞く機会があるため、曲自体は知らなくても聞き覚えがある人も多いかもしれない。
また、ディズニー映画「ファンタジア2000」ではラストにこの曲が演奏されている。こちらは「ファンタジア」の春の祭典と同じくストーリーが全く異なっており、王女たちのロンド~終曲で構成されている(終曲以外は曲の半分近くが省略されている)。
日本では吹奏楽コンクールの自由曲としてしばしば演奏される機会もあるが、元の曲の難易度が高いため、全国大会でこの曲を演奏して金賞を獲得するのは困難とも言われている、
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最終更新:2024/04/20(土) 07:00
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