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熊本市交通局とは、熊本市内で路面電車事業を行う地方公営企業の名称である。
1921年(大正10年)に創立された「熊本電車株式会社」が熊本市に譲渡され設立した。電車部、水道電気局、電気局、と改称を経て1944年(昭和19年)に熊本市交通局という現在の名称になる。
運賃の支払いは現金以外にもICカードが利用できる。
熊本市交通局が発行しているICカードは「でんでんnimoca」。名前から分かる通り、西鉄グループのnimocaを利用している。従ってSuica系の交通系ICカード(例:Suica、SUGOCA、ICOCA、TOICA、Kitaka)が相互利用となっている。
また、これとは別に熊本県内のバス事業者が共同発行しているFelica系の交通カード「くまモンのIC CARD」があり、市電・熊本電鉄電車でも利用可能となっている。
この他、JR九州が発行している「旅名人の九州満喫きっぷ」も利用可能。
現在A系統とB系統の2つが存在している。辛島町~健軍町は重複区間。2011年までは2系統・3系統という名称だったが、九州新幹線開業にあわせ変更、同時にいくつかの電停名も改称された(後述)。
A系統とB系統は辛島町で乗り換えが可能。乗り換え券を乗務員より受け取る。
2015年3月より、ICカードの場合は自動的に乗り換え処理を行うようになった。ただし、2人連れ(あるいはそれ以上)で利用する場合は1人を除いて乗り換え券が必要。
田崎橋-二本木口-熊本駅前-祇園橋-呉服町-河原町-慶徳校前-辛島町-花畑町-熊本城・市役所前-通町筋-水道町-九品寺交差点-交通局前-味噌天神前-新水前寺駅前-国府-水前寺公園-市立体育館前-商業高校前-八丁馬場-神水交差点-健軍校前-動植物園入口-健軍交番前-健軍町
上熊本-県立体育館前-本妙寺入口-杉塘-段山町-蔚山町-新町-洗馬橋-西辛島町-辛島町-花畑町-熊本城・市役所前-通町筋-水道町-九品寺交差点-交通局前-味噌天神前-新水前寺駅前-国府-水前寺公園-市立体育館前-商業高校前-八丁馬場-神水交差点-健軍校前-動植物園入口-健軍交番前-健軍町
九州新幹線全線開業を控えた2011年3月1日に以下の変更が実施された。
市電路線はJR九州新幹線、JR鹿児島本線と一部並行し、かつJR豊肥本線と交差しており、一部電停で別の公共機関に乗り換えが可能となっている。
ちなみに、熊本電鉄のメインターミナルは藤崎宮前駅となっているが、ここへ行くには通町筋から上通を700mほど歩く必要がある。
また、市内各地への路線バスや高速バス・都市間バスが発着する熊本桜町バスターミナルは、辛島町が最寄り電停となっている。
2000年代に入ってから民間のバス事業が赤字経営に陥り、路線の集約化などをすることで経営立て直しを図るため2004年(平成16年)以降以下のような民間バス会社(九州産交バス・熊本電鉄バス・熊本バス・熊本都市バス)への段階的な事業譲渡が行われた。
- 平成16年6月1日 川尻帯山線の川尻市道系統を民間バス事業者へ移譲
- 平成17年4月1日 川尻国道線、池田大窪線の大窪系統、野口健軍線の春日校系統を民間バス事業者へ移譲
- 平成17年5月29日 都心循環バスの廃止
- 平成18年10月1日 熊本城周遊バス・熊本城シャトルバスの廃止
- 平成19年4月1日 御幸木部線を民間バス事業者へ移譲
- 平成19年7月1日 高平団地線を民間バス事業者へ移譲
- 平成20年4月1日 画図線と楠城西線の一部を民間バス事業者へ移譲
- 平成21年4月1日 本山営業所管轄7路線を民間バス事業者へ移譲
- 平成22年4月1日 大江城西線・子飼渡瀬線を民間バス事業者へ移譲
- 平成23年4月1日 上熊本営業所管轄6路線を民間バス事業者へ移譲
- 平成24年4月1日 帯山線・島崎保田窪線・熊本駅県庁線・熊本駅長嶺線を民間バス事業者へ移譲
- 平成25年4月1日 秋津健軍線・東町団地線・健軍長嶺線を民間バス事業者へ移譲
- 平成26年4月1日 渡鹿長嶺線を民間バス事業者へ移譲
- 平成27年4月1日 小峯京塚線を民間バス事業者へ移譲
- 平成27年4月1日 市営バス事業廃止
前述のようにバス事業を全廃した熊本市交通局ではあるが、路面電車の方は2002年ごろから延伸に関する議論がたびたび浮かんでいる。
熊本日日新聞などで過去に報じられたことのあるプランとしては、
などがあげられる。
特に2014年に就任した大西一史市長は市電の延伸を選挙公約に掲げて当選しており、特に自衛隊ルートと南熊本ルートについてかなりまじめな検討を始めた模様。
そして2017年6月16日、熊本市は自衛隊ルートを最優先に整備する方針であることが報じられた。
実現すれば東区役所や熊本県立第二高等学校などのほか、熊本地震で被災し移転した熊本市民病院などへのアクセスが容易になる。
2023年3月7日、上下分離方式を導入し2024年度に交通局を廃止する方針であることが示された。車両や軌道の管理は熊本市が行い、運行は熊本市が出資する一般財団法人が行う予定である。
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最終更新:2025/03/30(日) 15:00
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