大阪朝日新聞、東京朝日新聞が1938年10月に一般から「皇軍将士に感謝の歌」を公募した際、一等として選ばれたもの。ちなみに佳作は「兵隊さんよありがとう」。
作詞者は一般の女性で、コロムビアレコードで12人の作曲家によってそれぞれ曲を付け、それを一般大衆を主とした公聴会で聴いてもらい、最も大衆の思いを反映した曲として明本京静が作曲したものが選ばれた。レコードは発売から5ヶ月で50万枚近くを売り上げた。平均すると1ヶ月に10万枚程度売れたことになる。
軍隊へ行き、前線で散った男家族のことを想った内容ではあるが、歌詞の「敵のかばねと共に寝て 泥水すすり草をかみ」のほぼそのまんまの戦況だったルソン戦線でこの曲を口ずさんだ兵士が「こんな歌を作ったやつは殺してやりたいぐらいだ」と言われたという。
また阿川弘之の『海軍こぼれ話』によるとこの曲を聴いた米軍人に「これは前線の状況が悲惨だと訴える反戦歌か」という感想を持たれたという逸話が残っている。
鶴田浩二歌唱版
伊藤久男歌唱版
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最終更新:2025/12/09(火) 14:00
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