特撮俳優とは、特撮番組の出演歴のある俳優の大まかな総称の一つである。
冒頭のこれはあくまで大まかな定義であり、人によってその人を特撮俳優と呼ぶか否かは変わってくる。
大別するのであれば、定義は恐らくこのように段階づけられる。
実は昔端役で少しだけ出ていました、という人を出演経歴があるとする場合。
これはほんの一瞬だけの出演やゲストなども含まれてしまうため、あまりこのような形で使われることはない。
ヒーローに変身した経験、ヒロインや悪役としての出演歴、ヒーローでなくともW主演的な位置として登場した人などのことを指す場合。
ただしこの場合、特撮番組への出演が一作品に限られ、その後一切の特撮出演歴がない場合、こう呼ぶのはいささか過剰だとする場合がある。
そのためこの場合は「特撮出身俳優」的な呼ばれ方をすることが大半。
脇役であっても、かなりの数の特撮番組に出演している人は少なくない、そういった人を特撮俳優という場合は比較的多いと思われる。
ただしそれが過去のもので、現在は公言することもない場合だとこれから外れる場合もある。
ヒーローを演じた俳優の中には、その思い入れから特撮に対する認識が変わる、または出演前以上に特撮に入れ込む人も多く、こういった人を特撮俳優と呼ぶことも。
一般的に特撮番組とは、子供のための番組である。そのため、かつてヒーローに変身していたという経歴が足枷となって、思うような役が回ってこないということは、俳優業界にとても多く見られる事例である。
そのため、本人や事務所が特撮の出演歴を隠す、またはおおっぴらに公言しないということはしばしば見られる。
特に平成の特撮出演者となるとそれが顕著に………と思われがちだが、昭和の時代においても、過去の特撮で演じたヒーローの再演に対して、否定的な人は決して少なくない。
とはいえ、番組終了後に大物になった俳優がしっかり客演する場面が比較的見られた時期でもあり、今より「あのヒーローがまたお茶の間に!」ということはよく見られたことである。
平成以降において、そういった人が久々の客演を行う事例はそれほど多くない。その中で、ウルトラマンシリーズにおける客演率は比較的高く、初代ウルトラマン役の黒部進は、オールスター映画だけに留まらず、東日本大震災の応援メッセージでもアフレコに駆けつけるなど非常に客演率が多く、特撮ファンの中では特に有名である。
逆に平成ともなると、そういったヒーローに憧れながら俳優になった人もちらほらと生まれ始め、自ら「ヒーロー・ヒロインになりたい」として、イケメン青年や美少女がオーディションを駆けずり回ることはしばしば見られる。
反面、昭和よりも大人の事情が大きく関わってきて、特撮番組の客演を行わない、行えない人も多い。
特に事務所の事情が原因で出演出来ない俳優は多い。未だに特撮の出演歴は「子供っぽい=オタクっぽい」というイメージがつき、俳優の躍進を妨げるマイナス要因になるという認識が強いためである。平成になって大物俳優が劇場版など限定的な状況で出演する際、その話を役者仲間にすると「え?そんな程度の低い仕事するの?」と言われることもかなり多い。
近頃増加したオールスターズものにおいて、「再演して欲しい」という声はしばしばあがるが、こういった事情で出演の可能性が一切合切消滅してしまった俳優はかなり多い。
一方で、単純に「流石に特撮の出演はもう…」と露骨に敬遠する人や、個人的な信念で出演しない人もいる。
特撮を愛するがあまり、客演に対して否定的だったり、出演歴を明かそうとしない(黒歴史にしようとしている)特撮出身俳優を、酷く非難する事例が近年とても多く見られるようになった。
最近有名なのは、 東日本大震災において怖い思いをしている子供達のために製作されたTwitterアカウント「@tokusatsuhero」において、コメントを残さない俳優に対して誹謗中傷を行った事件がもっとも有名だろう。
単純に特撮出演歴に対する嫌悪のある人がいることは、残念ながら事実ではある。が、それぞれのスタンスで自分の作品を大切にしていることも多く、それによって「黒歴史にしようとしている」と勝手に判断され、非難を受けることもしばしばなのが現状である。
ブレイク俳優の登竜門と言われる、仮面ライダーシリーズのエピソードは特に多い。
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最終更新:2024/04/23(火) 19:00
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