特攻スライディング部隊 単語


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トッコウスライディングブタイ

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特攻スライディング部隊とは、漫画キャプテン翼』に登場する必殺技である。

概要

明和FC吉良監督が考案。複数のディフェンダーが一斉にスライディンタックルで襲い掛かる。その際にスパイクの裏を相手に向けているスライディングどころか全に飛び蹴りなど、現実で行おうものなら一発レッドカード確実となる危険行為。一度かわされても反動をつけてまた戻ってくる、ジャンプでかわされても中にいる相手の足を引っかけて理矢理叩き落とす、と単純に悪な行動を取っているというだけではい、組織的に訓練された行動である。明和FCのディフェン日向小次郎示でに向けて繰り出したものが有名で、「明和特攻スライディング部隊」の名は当時の少年たちの裏に深く刻まれた。

後に、日向若島津沢田の三名は東邦学園に入学。残された明和FCメンバー東京エリート校には入れず、地元埼玉の明和東中学に入る事になった。明和東のメンバーから見れば、日向たちは「一緒にサッカーをやっていた仲間だったのに、自分たちだけ強い学校に行ってしまった裏切り者」のような立場だった。そして日向試合に出られない状況で迎えた東邦対明和東の直接対決。それは「作中で人気キャラvs名無しザコ達」という構図でもあった。ここで明和東のメンバー若島津に向かって、総力を挙げて特攻スライディング部隊を敢行。劇的な一点をもぎ取ることに成功した。たとえ立場も実力も劣っていたとしても、努力と執念で一太刀浴びせることができると彼らは明して見せたのだ。

対する東邦学園は学校で北詰監督真人間であるため、さすがにこんな事はやらない……と思いきや、南との決勝戦では「東邦特攻スライディング部隊」を繰り出している。どうしていきなりこれが行われたのか少し疑問が残る。

  • もともとできた説:明和FC吉良監督に仕込まれた面々は東邦学園には入学していないので、この説は成立しない。
  • 明和東のメンバーがやってるのを見て、即再現した説:前述の通り、これは明らかに前もって訓練しておかなければできない作戦である。いきなりやろうとしてできる技ではい。
  • 日向監督に進言して、監督が了承して訓練させた説:東邦学園ではサッカー特待生として入学していた日向は立場が弱い存在で、監督を動かせたかどうかは疑問。また北詰監督吉良監督を知らなかった事から、日向から明和FC時代の話は聞いていなかった可性が高い。
  • 北詰監督が自身で発案した説:上記の可性が潰れると、こうなってしまう。作中で一番まともな監督という評価の人物なのだが、実は真人間じゃかったと言うのか……。

全日本ではさすがにこんな事はやっていない。そのため明和・東邦限定の作戦になってしまっており、後にも使い続けられたスカイラブハリケーンと違ってにする機会が少ない。

だが、『ワールドユース編』で行われた、選手全員が突撃するスカイダイブシュートはまぎれもなく特攻スライディング部隊の後継と言えるだろう。こんなものを防げるキーパーがいるはずもなく、見事にゴールを挙げた。ミューラーが全力でパンチしたら全員吹っ飛ばせるかもしれないが。

続編『ライジングサン』ではドイツ代表チームがこれを彷彿とさせるスライディン部隊を敢行。しかしペナルティエリア内では反則を取られるとPKになってしまうという健全な理性が働いたためタックルの威力が低く、全て回避されてしまった。所詮は「偶然似た構図になった」と言うだけの事であり、初披露の際の日向名言「どうしても止められない相手なら反則を犯してでも止めていいんだ!」という覚悟には遠く及ばなかった。ポブルセンがいたらきっとやってくれたはずだ。

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