『狼と香辛料』は、電撃文庫にて刊行されている、支倉凍砂(はせくらいすな)のデビュー作であるライトノベル。また、これを原作とする漫画、テレビアニメ。
行商人ロレンスと、巨大な狼という正体を持つ少女、賢狼ホロの旅模様を綴る、中世ヨーロッパの雰囲気を漂わせるファンタジー作品である。
原作のイラストは文倉十。交易路での出来事や、街での商取引における駆け引きなどを主軸においた、ライトノベルとしては異色の資本経済ストーリー。
原作は第12回電撃小説大賞銀賞受賞作。
刊行直後からホロの魅力に撃墜される読者が2chライトノベル板やライトノベル感想サイトを中心に続出し、『このライトノベルがすごい!2007』では並み居る人気シリーズを抑え作品部門第1位、女性キャラクター部門でもホロが第1位と2冠を達成した。
累計発行部数は385万部以上。
原作は17巻までで一応の区切りを迎えている。1~6巻・8~10巻・12巻・14~16巻が本筋となる長編で、7巻・11巻・13巻が「Side Colors」(IIIまで)と題された短編集。8・9巻は上下巻構成で、「対立の町」というサブタイトルがつけられ、以降の巻にはサブタイトルの付くものが多い。15・16巻は再び上下巻「太陽の金貨」。そしてこの16巻で本編が完結し、17巻の短編集「Epilogue」を以てシリーズとして一度完結したのが2011年のことだった。
その後10周年を契機として再開。2016年9月に更なる続きである18巻「Spring Log」、および本作の正式な続編となる『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』が同時刊行された。この『狼と羊皮紙』では主人公を新たにし、ヒロインはなんと……。
2024年4月現在、香辛料の方はなんだかんだで24巻「Sping Log VII」まで、羊皮紙の方は10巻まで出ている。
アニメ第1期は、2008年1月より独立U局・テレビ愛知・AT-Xにて放送。制作はIMAGINが手がけた。全13話(TV放送分は全12話で、「第七幕 狼と幸福の尻尾」はDVDにのみ収録されている)。
基本は原作準拠だが、原作第1巻に登場するパロスエ村のロレンスの友人である男性(ヤレイ)が、アニメ版では女性(クロエ)に代えられている。但し大筋のストーリーは変わっていない。
2008年10月5日、アニメ第2期「狼と香辛料II」の製作が発表された。なお、制作会社はブレインズ・ベースに、キャラクターデザインおよび総作画監督は小林利充(代表作「ガンダムシリーズ」「るろうに剣心 追憶編」など)に変更になるが、キャスト・監督・脚本は第1期と同じ。第2期は2009年7月から放映、オンエア情報は以下のとおり。
テレビ神奈川 | 水曜日 25:15~ 7月8日スタート |
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テレビ愛知 | 水曜日 26:28~ 7月8日スタート |
チバテレビ | 木曜日 25:00~ 7月9日スタート |
サンテレビ | 木曜日 26:10~ 7月9日スタート |
KBS京都 | 金曜日 25:00~ 7月10日スタート ※1 |
テレ玉 | 金曜日 25:30~ 7月10日スタート ※2 |
TOKYO MX | 金曜日 25:30~ 7月10日スタート |
AT-X | 月曜日 9:30~/21:30~ 7月20日スタート |
※1 7月10日、17日、24日放送分は、25:15~放送予定
※2 7月10日、17日、24日、31日放送分は、26:00~放送予定
第2期放映に先駆けて発売されたビジュアルノベル「狼と香辛料 狼と金の麦穂」(アスキー・メディアワークス刊)の限定版に、「狼と香辛料II 第0話『狼と琥珀色の憂鬱』」収録のDVDが付属。この第0話はTV放映はされず、この限定版でのみ視聴できる。
電撃マ王(「マ」の正しい表記は「广に㋮」)にて、小梅けいと作画で漫画化されている。原作にほぼ準拠する内容で、全16巻。
巷では「原作より理解しやすい」「ホロがカワイイ、胸が大きい、そしてエロい」ともっぱらの評判。またノーラのオリジナルエピソードなども追加されており、ノーラやエネクが好きな人にもオススメ。
ニンテンドーDS用ゲーム「狼と香辛料 ボクとホロの一年」(2008年6月26日発売)がアスキー・メディアワークスから発売。
ジャンルは「恋愛&行商シミュレーションゲーム」で、プレイヤーは新米商人の少年(ロレンスではない)となり、ホロと1年間の契約で故郷探しの旅をするというもの。
基本的には新米商人として街を行き来し、物を売買してお金を稼ぎながら、ホロの故郷を探して旅を進めていく。街から移動すると一定条件(ランダムもある)でホロとのイベントが発生。選んだ選択肢でホロの親密度が変動し、その後の展開やエンディングなどに変化が生じる。
ぶっちゃけこのゲームはホロとの会話を楽しんだり、SDホロをつついて和んだり、イベントを見て楽しむことが主目的であり、その他のことは全て些事と言っても過言ではない(※)。ちなみに親密度最高のエンディングは必見。原作にはないホロの(自主規制)が拝めます。
※ ただしシナリオを進めるには当然ながらお金が必要なので、疎かにできるという訳でもない。また一定条件を満たさないとホロとの親密度も上がらない。
また行商ゲームとしても理解しやすく、馴染みのない人でもプレイしやすい。街によって買える商品や物価が違うので、単純に物を適当に仕入れて別の街で売るだけでも良いし、安く大量に仕入れて売り捌いたり、狙い目の高い商品を少数買って人気のある街でボロ儲けなど、いろいろな儲け方が狙える。
他にも宿屋で新商品や暴落・高騰の情報を集める、同じ商品を扱うことで商品知識を上げて珍しい物を売買する、馬車を増築して持ち運べる商品数を増やす、時には儲け話に乗って大儲けなど、意外に楽しめる要素もあるので、ホロが好きならプレイする価値はあるだろう。
そして2009年9月17日には「狼と香辛料 海を渡る風」が同じくアスキー・メディアワークスから発売された。
こちらの主人公はロレンスで、基本的にはロレンス、ホロ、そしてもう1人のヒロインの3人で北を目指し旅をするという内容(従来のホロとの2人旅も選択可能)。もう1人のヒロインとして、ノーラ、エーブ、そしてオリジナルキャラクターのルカ(CV:斎藤千和)が登場している。
システムは基本的に前作と変わらない行商シュミレーションだが、ヒロインが増えたことでイベントも大幅に増量し、ホロはもちろん、ノーラやエーブとイチャイチャすることが可能に。また場合によってはホロのヤキモチなども見れたり、作中に登場するキャラクターとのイベントが発生(残念ながらヒロインでは無いがディアナなども登場)したりとバリエーションも増えている。SDキャラもしっかりヒロイン4人分あって仕草やセリフが可愛い。
また商品が増えたり加工ができたり、商館との取引が可能になったり、条件を満たすことで実績を開放できたり、さらにヒロインを攻略することで「隠しシナリオ」が選べたりと、追加要素も多い。
2019年6月発売。いくつかのVR機器に対応している。公式サイト https://spicy-tails.net/saw-vr/ を見ればいいんじゃないかな。
ホロにわっちわっち(もしくはホッロホロ)にされる人が続出している。
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最終更新:2024/11/08(金) 02:00
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