猫耳 単語

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ネコミミ

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猫耳ねこ、ネコミミ、ねこみみ)とは、動物のことである。生して以下の意味でも使われる。

  1. 萌え要素のひとつ。創作作品における人間に近い生き物の頭部に付いたに似た聴覚器官のこと。
  2. 1に由来するのような形をした人間の頭に付ける装飾品。コスプレ具。
  3. JR東日本の試験車両FASTECH360シリーズ」の空気抵抗増加装置の称、萌え要素に似ている。
  4. 一部地域で使われる「湿った耳垢」の方言

なお、この単についてはひらがなカタカナ漢字の入り混じった表記揺れ(ネコ耳、ねこみみ、ネコミミ など)が多くみられるが、記事内では特別の場合を除き「猫耳」で統一し、順を追って解説する。

動物の耳としての猫耳

ねこ猫耳とは、いわゆる動物のことであり、やや丸みのある三角形で顔に対してほぼ正面に向かっているのが特徴。右の図では桃色の部分に該当する。

正面を向いているのは、動物学的に見て狩りを行うため音などを捕らえやすいようになっている為である。

の中にふさふさした毛が生えているのも特徴である。の祖先は砂漠に生息しており、の中にが入るのを毛でブロックしていたのが、現在まで残っているという。なおペットとして飼われているの場合、この毛を剃っている場合がある。

また、を複雑に動かすことができ、これによって情報収集を行う。をつぶって眠そうにしていても、よく見るとだけはせわしなく動いていることがある。

萌え要素としての「猫耳」

猫耳

萌え要素としては、ケモノ要素の部類に入る。いわゆる「獣耳」のなかでも最も長い歴史を持ち、また最もメジャーなのがこの猫耳である。

キャラクターがこのをつけることにより属性を持ち、特有の可らしさを備える、自由奔放なイメージを持つ、いたずらっぽい印が加わるなどの効果が得られる。つまり可愛い。さらに度合いが高くなると尻尾っ口、猫目語尾に「にゃ」などが加わり、相乗効果で可くなる。

前項にあるようにはよく動くため、猫耳キャラクターの猫耳も感情やリアクションなどによってぴょこぴょこと動く描写がされることがあり、とても可らしい。

省略されることも多いが、毛も大きなポイントである。ふさふさした毛の生えた猫耳は、より動物的な可らしさを引き立てる。ああフコフコしたい。

頭部から直接生えている場合と、アクセサリー・付けとして装着されている場合、漫画表現・キャラクターイメージとして猫耳が描かれている場合がある。頭部から直接生えている場合は、猫又などキャラクターベースモチーフであり、いわゆる亜人、半獣人、もしくは擬人化されたキャラクターであることが多い。付け漫画表現の場合はその辺りはあまり関係なく、どのようなキャラクターでも猫耳をつけることができる。

漫画などでは基本的に上図のように描かれ、本来のの位置を隠すために長になったり側頭部のを長くしたりして、人間本来のはごまかされることが多い。この部分をどう扱うかについては違いが見られ、猫耳だけを持っている「2つ」と、人間本来のも持つ「4つ」の2タイプに分別される。2つキャラの例として、『綿の国星』の須和野チビ、4つキャラの例として、東方Project火焔猫燐ヒト)があげられる。一般常識的に動物は2つなので2つ流であるが、4つにする絵師も少なからず存在する(黒星紅白など)。ここらへんは個人の好みなのであまり深く追求しない方がお互いのためである(4つが気に食わなかったら、どっちかが付けってことでいいじゃない)。

アクセサリーとしての猫耳

導師猫耳は装飾品・アクセサリーいわゆる付けとしてもよく用いられる。この場合は4つであることはあまり問題にならない。

頭部に直接装着するカチューシャが一般的だが、猫耳帽子や猫耳フードなどかぶるタイプの装飾品も古くから見られる。猫耳帽子は『Dr.スランプ』の則巻アラレ、猫耳フードは『ファイナルファンタジーIII』の導師などが代表例。猫耳フードはだぼっと感も相まって独自の可らしさを生み出している好例といえよう。

なお、ゲームアイドルマスター』のアクセサリについては「ねこみみ」を参照。

猫耳の歴史・起源

日本文化史上において確認できる限りで最初に見られる猫耳は、1827年に初演された歌舞伎五十』に登場する瓦版に、猫耳の化け猫が描かれたものであるとされる。1950年代には日本映画において化け猫映画盛を極め、小具として猫耳がよく使われた。

1963年漫画リボン騎士」には猫耳の少女の描写があり、日本最古の漫画での猫耳の表現をしたのは手塚治虫だと推測される。
また手塚治虫はこれ以外にも多くの漫画で猫耳の表現を使っている。(例:火の鳥、ブッキラによろしく、物語ブラック・ジャック等)

1971年日本教育テレビ(現・テレビ朝日)系列で放映されたアメリカTVアニメドラドラ子猫チャカチャカ』(原題 "Josie and the Pussycats")は、ヒョウ柄に猫耳・しっぽ舞台衣装ガールズバンド子猫チャカチャカーズ(the Pussycats)が主人公の作品である。

アメリカSF作家コードウェイナー・スミス著のSF小説『人類補機構』シリーズの登場人物である、を元に作られた亜人間ク・メルも著名である。作中にはク・メルが猫耳であるとの描写はないが、1976年に出版されたシリーズ短編作品『帰らぬク・メルバラッド』邦訳版の挿絵で猫耳キャラクターとして描かれている。

1978年から連載の始まった大島弓子綿の国星』の須和野チビも猫耳として著名である。チビ視点から見た人間模様などを描いたこの作品では擬人化された姿で描かれ、日本初の猫耳主人公漫画として知られている。

1980年代にはいると、鳥山明Dr.スランプ』にて、則巻アラレおよびピー助のアクセサリーとして猫耳帽子が登場。アクセサリーとしての猫耳の認知を拡げた。

この頃から、いわゆるロリコンブームも手伝って猫耳美少女キャラクターが登場するようになる。

主な猫耳キャラクター

※作品名五十音

鉄道における「猫耳」

JR東日本の試験車両FASTECH360シリーズ」に対する萌え要素であり、本来の名前は「空気抵抗増加装置」である。

鉄道ファンなら知っているかも知れないが、360シリーズ360㎞/hで各種試験運転を行う車両であり、この高速度での制動距離を短くしようとして開発された装置である。急停止時に車両上部から飛び出し、空気抵抗によるブレーキをかける仕組みである。

しかしその装置を出した360がどう見ても猫耳をつけた新幹線にしか見えず、日本だけでなく海外メディアからも「猫耳のついた新幹線」という反応であった。

ただ、360Zがミニ新幹線区間を走行する場合には、車両限界の関係からこの装置が使用できない(130㎞/hだったら抵抗が大きくないため意味でもあるが)。

多分、この装置を使って必死に制動距離を短くしようとするその姿に萌えるのだろう。

方言としての「猫耳」

猫耳という方言は湿った耳垢を表現する言葉で、富山北海道で使用される。耳垢がしっとりしていることに由来するという。

人間は体質的・遺伝的にいた耳垢が出る人と湿った耳垢が出る人に分かれる。日本人では湿った耳垢の人は16%程度だが、北海道や周辺の地方になると50%ほどにアップする。いた耳垢空気中のホコリや皮膚の残骸が固まったもので、湿った耳垢はさらに耳垢腺から出るがそれに混じったものである。

いた耳垢については方言の数は少ないが、湿った耳垢については多くの方言が存在する。「猫耳」以外にも例として「ジロ」「ジュル」「アメ」などが存在する。湿った耳垢しかったために方言が増えた、というのが定説である。

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