獺祭とは、以下を指す。
近年、日本人だけでなく、世界中の人々から親しまれるようになった日本酒。
中でも、トップクラスの人気・知名度を誇るのが、この獺祭である。
安部首相が、アメリカのオバマ元大統領やロシアのプーチン大統領に贈ったことでも話題になった。
獺祭は、山口県岩国市の酒蔵「旭酒造」が醸造している酒で、酒米の王様とも言われる「山田錦」のみを使用しており、それがこのお酒のおいしさの理由のひとつである。
銘柄の獺の字は旭酒造の所在地である獺越からとられている。
もちろん原材料だけでなく、その製造過程にも、他とは違うこだわりが詰まっている。
中でも重要なのが「磨き」という作業。
米の栄養素のうちタンパク質や脂質といったものは主に表層に集中しているのだが、日本酒を作る際にこの成分を混ぜてしまうと雑味になってしまう。そのため「磨き」という工程によって表面を削り落とすのだが、獺祭はこのこだわりがすごいのである。
お米の削り具合をあらわす精米歩合が70%以上のものを本醸造、60%以上のものを吟醸、50%以上を大吟醸と呼び、お米を削れば削るほどランクが高くなっていくのだが、獺祭の商品のひとつである「磨き二割三分」は、その商品名の通り、23%まで磨かれているのである。
これは日本酒業界で最高の精米歩合である。
そうやって極限まで磨き上げることで、雑味をなくし、華やかな香りとフルーティな味わいを実現しているのだ。
もうひとつ特徴的なのが、いくつかの商品で使われている「遠心分離機」。
家が一軒買えるといわれるほど高価なこの機械は、上槽という工程で使われる。
簡単にいうと、発酵させてどろどろになったお米(もろみ)からお酒を搾る工程である。
一分間に3000回転する遠心力を持つ遠心分離機にもろみをかけて、圧搾せずに無加圧状態で酒を分離させることで、香りやふくらみを損なわないお酒を造ることができるのだ。
これだけこだわりが詰まったお酒はさぞ高価なのだろうと思われるかもしれないが、獺祭の魅力はそのリーズナブルな価格にもある。
商品によってはもちろん高価なものもあるが、定番銘柄「獺祭 50」は一升瓶で3000円ほど。
「山田錦」を使った「純米大吟醸」は一升瓶で5000円ほどのものが多いので、獺祭は非常にコストパフォーマンスに優れた日本酒だといえよう。
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最終更新:2025/03/27(木) 22:00
最終更新:2025/03/27(木) 21:00
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