玄とは、以下のことを表す。
人名
中国語圏、日本の名前、中国語圏、朝鮮の姓である。
架空のキャラクター
その他
漢字として
- 意味
- 黒、赤みの黒、深い色、北、空、天、道徳、道、深淵、容易に知られないこと、静か、陰暦の9月という意味がある。
- 炫、眩と通じ輝く、くらむ、という意味がある。
- 〔説文解字・巻四〕には「幽遠なり」「黑くして赤色ある者を玄と爲す」とあり、幽遠と色の意味について述べている。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕には「幽に象り、入は之れを覆ふなり」とあり、幽を入で覆って幽遠という意味の会意としている。〔説文解字注箋〕に入+幺の会意で、糸を染める意味とし、白川静も同様に糸の上部を絞った象形で、〔説文〕で入とされた部分は結んだ形を表し、糸を黒く染める意としている。何度も染色して黒くするので幽遠の意をもつという。
- 〔周礼・冬官考工・鍾氏〕に朱で染めることについて「三入を纁と為し、五入を緅と為し、七入を緇と為し」とあり、その注に六入を玄というか、とある。
- 音訓
- 音読みはケン(漢音)、ゲン(呉音)、訓読みは、くろ、ふかい、しずか。名のりに、つね・とお・とら・のり・はじめ・はる・はるか・ひかる・ひろ、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 玄は部首、玄部を作る。黒いことを表す意符として用いられる。
- 声符
- 玄を声符とする漢字には、弦、泫、炫、眩、袨、絃、牽、などがある。
- 語彙
- 玄英・玄猿・玄遠・玄奥・玄化・玄学・玄関・玄月・玄玄・玄黄・玄混・玄酒・玄女・玄孫・玄冬・玄同・玄徳・玄鳥・玄武・玄妙・玄冥・玄黓・玄理
異体字
- 𠵓は、〔説文〕にある古文。
- 𤣥は、清代に康熙帝の諱(玄燁)を避けて欠画した字。たとえば〔康煕字典〕には玄がなく𤣥が載っている。
- 𤇡は、〔五音篇海〕にある異体字。
- 𢆯は、〔玉篇〕に「今文は玄」とある字。一方、〔説文〕には糸の古文とある。
互換文字
関連項目
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最終更新:2022/08/16(火) 01:00
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