王党派 単語

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オウトウハ

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王党派(英:royalist、仏:royaliste)とは、政治の一つ。王制を志向する集団のこと。

概要

広義には君主制支持者のこと。狭義には王を称号とする君の統治を原則とした政治体制を志向する集団。共和制とは対を為す存在であると考えられている。現在でも、君主制国家論、共和制の諸にも少数ながら王制復古をす王党派は存在する。中には王党派をする人物、政党地方議会や中央議会で議席を有したり、ルーマニアのミハイ1世の様に旧君やその末裔が政治家として活動している場合もある。

一口に王党派と言っても、その中には幅広い思想や党が存在する。例えば、フランスでは王党派とに区別が必要である他、王党派と言っても、カペー家が正統であるとして推戴されるべきか、いはその君臨の形態がどのようなものであるべきかで意見が異なる。

イギリスの王党派

ちなみにこの彼氏は王党派の中でもやや特殊な例。なお、イギリスは数度にわたり女系からの王交代がなされたこともあって、より古い時代の男系子孫を名乗って王位をする輩もいる。

フランスの王党派

広義の王党派も含める。

2018年パリで起きたデモ/暴動では、一部の王党派がデモに参加していたことが伝えられ注を浴びた。

ドイツの王党派、帝政派

ドイツ内には、ホーエンツォレルン統治によるドイツ帝国復活める支持者が一定数いる。ホーエンツォレルン自体も政府及び民からめられれば位につく用意があるとしている。

また、ザクセンアルベルティン系ヴェッティ)、バイエルン(ヴィッテルスバッハ)などのドイツ帝国成立以前に王として権を保持していた々では、1918年のドイツ革命以前に統治していた王復活を支持する党が存在する。特に、バイエルンプロイセン台頭以前の神聖ローマ帝国で枢要の地位を占め、首都も含め帝国重心ドイツ南部に寄っていたことから、プロイセン人、ザクセン導の「ドイツ」統一に反発する意識があった。バイエルンドイツ域内でオーストリア帝国プロイセン王国に次ぐ第三の面積人口を誇っていた。このため、バイエルン人としての意識と王復活が一部で結びついている。

イタリアの王党派

イタリアの王党派は少しややこしい(共和における王党派自体がややこしさの種ではあるが)。イタリアはサヴォイア王制止が他の占領下で行われており、更に止を決定した投票が非常に僅差、かつ地域差であったことが問題となった。北部は歴史的に都市国家共和制国家が多く、それゆえ、王制反対に回った一方、南部ノルマ以来続いた王制止に反対の票が多かった。共和成立以後、共和制となったイタリア騒乱を避けるため、サヴォイア王ウンベルト2世王太子ヴィットーリオ・エマヌエーレを長く内に入れなかった。

またこのヴィットーリオ・エマヌエーレが色々と問題のある人物だったことで王党派内部が分裂した。彼の結婚が決定的となり、分のアメデーオ・ディ・サヴォイア=アオスタ(アオスアオス)と請権を巡って争う羽になった。なお、今も彼の系統と争っている。

更に、2019年1月にはサヴォイア本家1000年にわたるサリカ法(男系男子相続)の伝統を捨てることを宣言。事態は更にややこしくなる予定。

イタリア南部ナポリ・シチリア)では、これとは別に、1861年以来ナポリ=シチリア・ブルボンボルボーネ)の支持者がいる。これはイタリア統一の過程で両シチリア王が武によってサヴォイア王サルデーニャ・ピエモンテ王に統合されたためである。しかも、統一後政治経済的に南部イタリアは北部にべ劣後し、多くの移民外に流出した背景もあった。このため、南部独立運動と絡んで、ブルボン支持者が結びつきそれなりの支持者がいる現状がある。だが、こちらも王位者のフェルディナンド・ピオの死後、請権に対する考え方からカラブリア系とカストロ系に分裂してしまった。

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