甘酒とは、
名前には『酒』の文字が入っているが、アルコール飲料ではないので子供も飲める、甘い飲み物である。甘さは発酵の段階でできる糖によるものであるため、砂糖は不使用。
材料に酒粕を使うことが多く、少々アルコール成分が含まれている。栄養が豊富であり、飲む点滴ともいわれている。
作り方は二通りあり、米粥またはやわらかく炊いた米に米麹を混ぜて一晩ほど50~60度で保温して発酵させて作る酒造りに近いものと、酒粕を湯で溶かしそれに砂糖と一つまみの塩を加えて煮込んで作るものがある。家庭で作る場合は後者であることが多い。
どちらも異なる発酵の過程を経るため、発生する栄養も若干異なる。
甘酒として市販される場合はビニール製の袋詰め、瓶詰め、缶入りドリンクとして売られていてる。缶入りドリンクはストレートでそのまま飲めるが、他は濃縮された状態の製品もある。
現在では缶入りドリンクの甘酒はあったか~い飲み物として冬場の定番となっている。
甘酒の発祥は、神話の時代にまで遡る。天孫降臨して下界に降り立った瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は、海岸で出会った美しい女性こと木花咲耶姫(このはなさくやひめ)に一目惚れして猛烈にアタック。晴れて結ばれる事になった。これを喜んだ咲耶の父・大山津見(おおやまつみ)は、お祝いのために酒を作る事にした。卜占で選出した神聖な田から米を収穫し、それを使って甘甜酒(あまのたむさけ)を酒造。日本神話初の酒であり、これが甘酒の原型になったとされている。この事がきっかけで大山津見と木花咲耶姫は酒の神として祀られ、京都の大津大社では酒解神(さけとけのかみ)と酒解子神(さけとけのこかみ)の名で信仰されている。
歴史的観点から見ると甘酒は日本酒を造る過程で必ず誕生するので、日本酒=甘酒の歴史と見て間違いないだろう。中国の記録によると、1世紀頃には既に日本で酒が飲まれていたという。
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最終更新:2023/06/11(日) 00:00
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