田中とは、日本の姓、地名である。「田に囲まれた集落」を意味する。
日本を代表する苗字の一つであり、日本で4番目に多い苗字とされる。江戸時代以前の日本は米を基準とした経済であり、各地に田中の地名が興った。そこから田中の苗字も生まれた。地名のみならず、地形から発祥したものもあると思われる。「田中」という字は非常に平凡であるが、米を生み出す田圃は富の象徴であり、田中姓も人気が出た。
全国各地で見られ、全国34都道府県でベスト10入りしている。西日本に多く分布しており、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、鳥取県、島根県、福岡県で最多となっている。特に近畿地方では非常に多い。これは近代以前においては関西地方が政治、経済の中心地であり、開拓された土地もたくさんあったため、田中地名も自然に増えたためだと言われている。
古代氏族に田中氏があった。大和国田中(現奈良県橿原市田中町)発祥。武内宿禰後裔という。
苗字としては江戸時代初期に大名であった田中氏が知られる。近江国高島郡田中村(現滋賀県高島市安曇川町田中)発祥。橘氏という。三河岡崎の発展に尽くし、関ヶ原の戦い後に石田三成を捕らえた田中吉政が著名。江戸時代には筑後国柳河藩主となったが、元和期に断絶している。
他にも常陸国(現茨城県つくば市田中)発祥の藤原北家の田中氏、上野国田中(現群馬県太田市新田田中地区)発祥の清和源氏里見氏の一族の田中氏、山城国田中(現京都府八幡市付近)発祥の紀氏の一族で石清水八幡宮神官の田中氏なども知られる。
明治時代に栃木県の政治家となった田中正造は清和源氏岩松氏の一族の田中氏と伝わっている。
姓氏・地名研究家の丹羽基二によれば微細地名を含めると日本で一番多い地名になるという。
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2ちゃんねる掲示板の天国では、田中がデフォルトの名無しに設定されており、住民は田中と呼ばれることがある。
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最終更新:2025/01/14(火) 12:00
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