異世界オルガシリーズとは、アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のキャラクターであるオルガ・イツカたちが異世界(別アニメの世界)に転移したという設定のMADシリーズである。
2017年7月19日にウィンター氏によって投稿された『異世界オルガ』(『異世界はスマートフォンとともに。』の世界にオルガやその他諸々が入り込んだもの)は多方面に影響を及ぼし、オルガ・イツカの名前を全国に知らしめた。この流れに乗じて、オルガを他の世界にも転移させようという動きが自然と生まれた。しかし、この手の動画の制作はあまり盛んに行われず、オルガが銃撃されるまでの一連の流れをネタにしたり、オルガを題材としてBB素材を作るという動きの方がしばらくは盛んだった。
転機となったのは2018年1月である。ウィンター氏が『異世界オルガ』の続編にあたる『デスマーチから始まる異世界オルガ』(『デスマーチから始まる異世界狂想曲」とのコラボ)を投稿し、さらに当時人気を博していたアニメ『ポプテピピック』の世界にオルガたちが入り込む『オルガピピック』の人気が出たことを受けて、再びオルガを異世界に行かせる動画が作られ始めた。また、この少し後にいのき氏の『ナイツ&オルガ』を始めとして、本編ではオルガ以上のネタキャラでありながらあまりいじられてこなかったマクギリスの露出が増え始め、異世界オルガのレギュラーメンバーとなった。大量なBB素材を使えるようになったことやオルガが死ぬだけで面白いといった敷居の低さから、BB制作の落ち着きに代わって異世界オルガシリーズが盛んになっていき、2018年の8月から9月頃にシリーズ数は急激に増加した。また、逆に「異世界オルガ」を応援するという目的で新たなBBが作られるなど、技術革新も行われていった。
現在は勢いは流石に落ち着いたものの派生のごとく異世界ライナーなども流行りはじめている。
異世界に行ったオルガは青春したり、止まるんじゃねぇぞ…したり、ギャグ要員になったり、止まるんじゃねぇぞ…したり、かっこいい場面を見せたり、止まるんじゃねぇぞ…したりする。
基本的に異世界に転移するのは以下の三人。
鉄華団団長の止まらない男。ただ進み続ける男。前世で「俺ならどうにでも殺してくれ!何度でも殺してくれ!首をはねてそこらにさらしてくれてもいい!」と言い、死ぬ直前に仲間に止まらないよう命令した結果、何度でも死ぬ体になり、様々な異世界に進み続けるようになった。異世界に転移して、即時復活の能力「止まるんじゃねぇぞ…」を取得することができたが、その反動でHPは1になってしまった。転んだり、少し叩かれたり、フリージアを聴いたりといっただけでも倒れてしまうが、すぐに復活できるので特に問題ない。同時に能力「矢受けの加護」も取得しており、矢や銃弾などあらゆる攻撃がオルガの方に飛んでくる。「矢受けの加護」は自動カウンター能力も持っており、攻撃を受けたオルガは迫真の叫びをあげながら銃を放ち、その後止まるんじゃねぇぞ…する。異世界に転移した影響か、かなり馬鹿になっていて、子供が解けるような問題でも正直ピンと来なかったりする。異世界で火星の王を目指し続けているのもこの影響だろうか…。
作品中はミカとともに行動をとりながら、その世界の主人公一行についていく。鉄華団のリーダーとして頑張り続けてきたオルガは、異世界で出会った全く違ったキャラクターたちと触れ合いながら、たどり着くべき場所へと向かっていく。
オルガの相棒。前世でオルガのためなら何でもやると誓った結果、オルガとともに異世界へ行くことになった。バルバトスに乗って、その世界のボスキャラと戦ったり、なぜか異世界にもいるMAと戦ったりする。異世界に転移した影響か、本編とは違ってオルガの意思とは関係なく動くようにもなり、より人間味あふれる人になった。銃を携帯しており、面倒くさくなったら連射することも。まあ、撃たれる奴は、死んでいいやつだから。その銃でオルガへのツッコミを入れたりもする貴重なツッコミ役である。特に平和な世界に行くと、オルガの死因の上位に食い込んでくる。
バエルで世界を変えたいという思いが強かったため、オルガ同様異世界を渡り歩くことになった。異世界ではバエルを自由に使えるようになり、ご満悦な様子。前世よりもさらにバエル厨になってしまい、アグニカポイント集めに邁進している。他の人にアグニカポイントを委譲しようとすることもあるが、大抵の人は嬉しがらず、それにはご不満の様子。オルガには銃を向けられたり、お互いに殴り合ったりするものの、なんだかんだで仲良くやっているようだ。時にはオルガたちと共闘もする。
当初「異世界オルガ」という言葉は「オルガがファンタジー的、なろう系の異世界へ行くストーリー系MAD」のことを指していた。そのため、異世界物以外の世界へ行った、またはストーリー性のない世界に行った動画は「異世界オルガ」に含めないという人たちも散見された。『オルガピピック』が人気になった際もこのような意見は見られたが、それ以上に「異世界オルガ」の一作品とみなそうという動きが大きくなった。結果として、ウィンター氏の『異世界オルガ』の題材となった『異世界はスマートフォンとともに。』と『オルガピピック』の題材となった『ポプテピピック』が俗に「クソアニメ」と呼ばれていることから、「異世界オルガ」の定義が「異世界物またはクソアニメの世界にオルガが行くもの」として再定義されることとなった。
その後、歴史的な神アニメから平和なきらら系まで異世界物に限らず様々な世界にオルガが行く動画が作られ続け、「オルガが別アニメの世界に行くなら、オルガがから見れば別アニメは異世界だろ」という理論が生まれたことで、「異世界オルガ」は「オルガと別アニメがクロスしたもの」として再々定義された。
要するに、なんでもいいからほかのアニメとコラボしてれば「異世界オルガ」となる。
異世界オルガシリーズが拡大する過程で、いくつかのテンプレが出来上がった。以下に示すのはその一例である。
言わずと知れたオルガの代名詞。オルガは無言で死ぬことがなく、散り際に必ずこのセリフを言う。どんな世界に行っても何らかの理由でこのセリフを言うことになってしまう(もしくは自分からやられに行く)。ただ単に、「前に進み続けろ」という意味でこのセリフを発する場合もある。
もう一つのオルガのノルマ。名乗ってきた相手に、死にかけながら自分の名前と肩書を言う。挨拶は大事。死にかけない自己紹介も何パターンか存在するが、普通の自己紹介は周りから不好評のようだ。
「ああ、わかったよ!連れてってやるよ!」
オルガがどこかに連れて行ってくれる時に言う台詞。何故か怒りながら言う異世界オルガ初期では、迷子を保護者のところへ連れて行くときに使われていた。「連れてってやるよ!」のところが「やるよ!」に変わると、どんな無茶振りでもやってくれる。
「マクギリスじゃねぇか…」
マクギリスが登場した際や何となくマクギリスっぽいキャラが登場したときにオルガが発する台詞。動画のコメントでもよく使われる。マクギリスっぽいとはかなりあいまいであり、『異世界はスマートフォンとともに。』のリオン・ブリッツのように瓜二つなこともあれば、声が似ているだけやただ金髪なだけでもマクギリスと勘違いされる。基本的にはこのセリフを言う時にオルガは警戒して銃を向ける。ちなみにこのセリフは本編では一回も使われておらず、「マクギリス」という台詞の後ろにオルガがヒットマンに反撃をした後の「結構当たんじゃねぇか…」の「じゃねぇか…」を組み合わせて、ウィンター氏が「異世界オルガ8」で生み出したものである。
ニコニコで異世界オルガpart1リンクとタグ検索することで、これまでに投稿された異世界オルガ作品を見ることができる。代表的なものだけは関連動画に載せておく。
また、小説投稿サイトの「ハーメルン」では、異世界オルガの二次創作がいくつか書かれている。
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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