異世界美少女受肉おじさんととは (ファンタジービショウジョジュニクオジサントとは) [単語記事]

『異世界美少女受肉おじさんと』（ファンタジーびしょうじょじゅにくおじさんと）とは、池澤真・津留崎優による漫画作品である。略称は「ファ美肉おじさん」で、各エピソードのタイトルに「ファ美肉おじさんと〇〇〇〇」が付けられる。

やはり概要…概要が安心する…

漫画
異世界美少女受肉おじさんと
原作	津留崎優
作画	池澤真
出版社	小学館
レーベル	サイコミ×裏サンデー
掲載	サイコミ
掲載期間	2019年 11月-
巻数	既刊12巻（2024年 4月時点）
漫画テンプレート

　ジャンルは異世界転生・TSF（後天的性転換フィクション）ラブコメ漫画。親友関係にある中年男性2人の片方が、男性としての記憶を残しながら美少女になってしまうもの。
　漫画連載プラットフォーム『サイコミ』（サイバーエージェント）にて連載中。2022年 1月26日現在99話（告知、4コマ漫画で116話）。アプリ（スマホ）でしか読めないが一応無料。無料の連載部分（4コマも読める）もある。また24時間毎に1話読める「待てばタダ」も。毎日貰えるコインでスペコンを購読可能。スペコンでは肌色分の多い橘と苦悩する神宮寺を楽しむ事が出来るのでお勧め。

　小学館の連載プラットフォームのマンガワン（小学館）に掲載されたのち、裏サンデーコミックス（小学館）レーベルから単行本が刊行されている。2024年 4月18日現在既刊12巻。

　本の電子書籍版では連載時のカラーがそのまま掲載されている模様（物理書籍版ではモノクロ）。4コマ漫画は掲載されてないが、おまけイラストと巻末にあとがきがある。

　ニコニコ漫画では一話のみ掲載されている（同作者のSA07の主人公の髪型が橘妹に酷似＝妹？）。

　2021年 5月17日にTVアニメ化が発表された。

　★異世界美少女受肉おじさんなのに、なんで「ファ美肉おじさん」なの？
一巻巻末の原作者コメントから推察すると、思い付きで考えた帯用キャッチコピー「異世界美少女受肉おじさん」が、ちょうど流行（？）している「バ美肉」に似てた（むしろネタの1つ？）からと思われる。異世界をファンタジーにすれば「ファ美肉」分かる人には通じそう。要するに原作者の普段の趣味や嗜好が、担当編集に刺さって昇華（凝華？）された通称。ラブコメになったのも編集さんの一声のようだ。

　※バ美肉とは、主に「バーチャル美少女受肉」あるいは「バーチャル美少女セルフ受肉」の略。バーチャル美少女として受肉することを指す。中身がおじさんならバ美肉おじさんである。

騙されるな、うまいストーリーには大抵裏がある

　女性に興味のない32歳イケメンおっさん「神宮寺」が、酔い潰れて寝た同い年の親友「橘」を介抱していた。そこに突然ほぼ全裸の女性が現れ、橘を庇った彼ごと異世界へ転生させてしまう。女性の正体は異世界を救うために勇者を探す「愛と美の女神」だったのだ。意識を取り戻した神宮寺は橘を見つけホッとするが、橘は目の前で金髪美少女勇者に変身してしまう。親友を勝手に異世界へ連れて来られ、苦手な女性にされた怒りで女神に逆らう神宮寺だったが、それが原因で「女神の呪い」を橘ともども受けてしまう。女神が去った後２人は気付く、お互いがお互いの姿に目を奪われている事を…このままでは「俺が橘を！」「オレが神宮寺を！」『好きになってしまう！！』

　２人は思う、これは「是が非でも世界を救いたくなる女神の呪い」のせいだと。
　２人は強く思う「一刻も早く呪いを解かないと！」と。

　呪いを解除するには魔王を倒し世界を救うしかない！！友情を守るためにも、全てを元に戻す為にも。
……しかし、この物語は「おっさんと元おっさんのラブコメ」である。

　※なお「愛の女神の呪い」の内容については原作中（6巻まで）でも触れられた事はない。またRPG 風の　ステータスで呪いなども閲覧できるが、情報開示は一部（イベントや予想の正解などで開示？）であり、現　状は混乱の度合いを深めるだけである。

俺の登場人物を奪いやがって…！！！

神宮寺司（じんぐうじ　つかさ）　CV．日野聡: 　32歳。才色兼備の眼鏡イケメン。橘は幼馴染であり、たった一人の親友。大変女性にモテるがモテ過ぎるがゆえに、女性の嫌な面が目についてしまい興味を持てないでいる。それもあって橘と一緒にいる生活が心地いいと感じている。というか、橘が居れば他は要らない取られたくない。弱みや感情を表に出す事を拒む傾向が非常に強いが、自覚はあまりない。それが幼少からの生活の一部だったから。そのため自然にポーカーフェイスを装い、25年来の親友である橘でも考えている事が分かり難い。; 　愛と美の女神が橘を強引に異世界に転生させようとした時、橘を庇い巻き込まれてしまう。雑な転生の記憶を一部消されたが、転生前後に渡り女神を侮辱（するだけの理由はある）、非協力的な態度を続けたので逆鱗に触れ、橘ともども女神の呪いを受ける事になった。; 女神が去り状況がリセット。改めて橘の姿を眺めた時に思わず「かわいい」と口走るが、橘が呆然自失になっている事を良い事に無理やり誤魔化す。だが、高鳴る鼓動！好きに上書きされてしまう過去の友情！？…ダメだ！これは女神の呪いだ！！バッドステータス「魅了」は呪いのせい、可愛い橘に苛立つのも呪いのせい。かつての友情を取り戻し元の世界に帰還するため、全ての敵を魔王を女神を駆逐するのだ！！よし、やるやるやるぞ、おれはやる。; 　女神からの恩恵は「理想の肉体」とLV70による高いステータスで、絶大な攻撃力と防御力はジム通いによる筋トレの賜物（神宮寺談）。また「楽園への扉」を呼び出す事ができ、内部の部屋で安全に休憩、宿泊が可能。もちろん延長料金なし。ガス、水道、風呂、トイレ付きの所謂１K物件である。ぶっちゃけ橘の部屋で女性用の服と靴もあった。漫画では服の出所が不明だったが、アニメで橘の妹の私物である事が判明。女神なりに願望を忠実に再現かつフォローしているのだろうが、内心思っている事をスキル名にしてしまう所は本当にどうかと思う。
橘日向（たちばなひなた）　CV．(女)M・A・O　(男)伊東健人: 32歳。神宮寺とは幼い頃からの幼馴染で親友。きっかけは子供の頃に助けてもらった事から。二人でゲーム（RPGなど）をしたり遊びに行ったりしてた。なんでも出来て断らない性格の神宮寺を見かねて、押し付けられた仕事の手助けをしたりしていた。たぶん無自覚系神宮寺たらし。神宮寺と同じ舞台で並び立つには普通であるため、周囲から評価され難く自分を卑下する傾向が強い。; 　好きになった女の子が神宮寺を好きになるので、神宮寺を結婚させようと画策。彼を合コンに連れて行くが興味を示さず失敗、合コン自体も惨敗。そのまま酔い潰れて垂れ流した願望が、愛と美の女神の目に留まってしまう。意識のないまま異世界転生させられ、理想の洋ロリ美少女（金髪ロング、青い瞳、ギザギザ歯）になった。元男としての戸惑いや友情関係は気になるが、自身の容姿に対する満足度は極めて高い。神宮寺が呟いた「かわいい」を手掛かりに、どう思われてるか探りを入れて煙に巻かれたりもしている。平然とした態度をする神宮寺に何故か不満を感じる男？心であった。後に自分でも楽しもうとしたが年の離れた妹（4コマに登場）が居り、彼女が置き忘れた服（下着も？）がピッタリサイズ。罪悪感しかなかった模様。DTとして持てあましたアレは何処へ…やっぱりホモか！？; 　女神からの恩恵は「絶世の美貌」で常時モテモテでチヤホヤされる。しかし願望を忠実に再現したからか、肉体的なステータスは1となり「トラブルメーカー」も得る事になった。女神の加護もあるのだが、呪いがあるからかマイナス面が非常に大きくなったようだ。そのため村を救ったことで得た軍資金で、魅力や印象を薄くさせるようなアクセサリーを買うことになる。; 　自分で言うほど頭の回転は悪くなく「愛の女神の呪い」が、お互いを好ましく思わせ魅了するものではない可能性もあるのでは？と疑っている。気付いたがゆえに迷走しメンドクサイ状況を作り、神宮寺の心を良い意味でも悪い意味でも揺さぶるのであった。
シュバルツ・フォン・リヒテンシュタイン・ローエングラム　 CV. 石川界人: 　某ラノベの誰かに良く似た黒の剣士。高3男子の日本人で夜の女神に転生され勇者となった。女神と共に創り出した強大な力を秘める「聖剣グラム」を持つ。磨けばきっとリヒテンシュタイン（光るか輝く石か岩）…間違っても黒光りと言ってはいけない。日本名は頑なに隠す中二病で、長すぎるソウル（魂）ネームを名乗る為、橘たちからはシュバ君と呼ばれている。橘に一目惚れしたが正体が分かった瞬間に轟沈。中身が32歳おっさんでも受け入れる肉食系では無かったようだ。
自警団の長　CV．喜多村英梨: 　メルクス領自警団の若き長で泣きボクロが特徴の生真面目な麗人。名前はルシウス。塩対応が得意で上司にも容赦は無いが、シュバ君の面倒を見るようになる。良い子だが社会通念的に問題しかないシュバ君の目付け役…左遷では？と思ってはいけない。若くして長になった実力は伊達でなく、特に人の扱いが巧みである。公私ともにシュバ君をシュバルツと呼ぶ唯一の人物。
エルフの頭目　 CV．藤井ゆきよ: 　神宮寺と橘が最初に立ち寄った村、その周辺の森に住んでいるエルフの頭目。本名ティロリロ・リリリ・ルー。愛と美の女神の使徒。神宮寺たちが村を襲ってきた盗賊を討伐した結果、森に火が燃え広がり焼野原に。犯人探しに村に訪れるが森の守り神（橘曰く、野生の何！？）の毛皮まで干されてるのを発見する。色々あり神宮寺に攻撃するが反撃され撃退される。独特な声で鳴く事がアニメで判明した。美しさ、エロさ、エルフ的な何やらをかなぐり捨てて、ストーカーのように後をつけていくが…。
愛と美の女神　 CV．釘宮理恵: 　神宮寺と橘を異世界に飛ばした張本人。橘の「この世のものとはおもえないぐらいの美少女になって男に死ぬほどちやほやされたい」と言う願いを聞き、ワイプ異空間と共に現れた兎耳ほぼ全裸の女神である。強引かつ雑に橘と神宮寺の願い事を叶えるが、記憶を消したのに侮辱したり反感を向けてくる神宮寺に怒り「どうせ数合わせ」と吐き捨て「是が非でも世界を救いたくなるような呪い」を2人にかけた……とんでもない女神である。スキルでは「愛の女神の呪い」と表記され、夜の女神も愛の女神と呼称していた。美は自称？神宮寺は橘への惚れやすさ・恋愛感情を植え付けられたと感じている。
夜の女神　CV．能登麻美子: 　シュバ君をこの世界に呼んだナイトキャップをかぶり枕を持つ黒衣の女神。異世界に呼んだ際の決め文句は中二病そのもの。波長が合う為かシュバ君との関係は良好。考えなしの求めにも気軽に応じ、街中に顕現。その土地の繁栄を約束した。女神が人々の前に降臨する事は非常に稀らしく、神話上の存在が降臨した事で町中はパニックとなった。
シェン　 CV．諏訪部順一: 　奴隷を含めた様々な商品を扱う旅商人。神宮寺の動揺が縁となり付きまとわれる事になる。鍛え抜かれた肉体を持つ神宮寺を気にかけ、肉体のケアとして称して薬草などを勧める。「暗殺技術」スキルを持つ得体のしれない男で、隙あらば距離が近い。
ムリア　 CV．芹澤優: 　EDの左チアリーダー。神宮寺と橘が転移した国の王都イシュルナで出会う王家に従える諜報部隊の長。ちょろいだの色々言われるが、橘に女子の喜びを教え、BLという概念を教えられる。たぶん等価交換だが素質を感じさせる逸材。容姿が橘の好み。
ユグレイン　CV．牧野由依: 　EDの右チアリーダー。愛と美の女神を崇拝する王国の第一皇女…この界隈では帝国と王国がゴッチャになりがちなので気にしてはいけない。橘が見惚れるピンク髪で物憂げな容姿を持つが、神宮寺が一目「厄い」と評するほどの困ったちゃんである。頭目と同じように美貌に飽くセリフがあるが、頭目と違ってなんちゃって感が無い。容姿は橘の理想の一形態。

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まるで…おまえは俺の関連静画だ

テレビアニメ

2022年 1月から3月までテレビ東京、BSテレ東他にて放送された。全12話。

スタッフ

放送情報・配信情報

放送情報
放送局	放送開始日	曜日	時間	備考
テレビ東京	2022年 1月11日	火曜	24時00分～
北海道テレビ	2022年 1月11日	火曜	25時55分～
AT-X	2022年 1月12日	水曜	21時30分～	リピート放送あり
BSテレ東	2022年 1月14日	金曜	24時30分～

配信情報
配信サイト	配信日	曜日	時間	備考
dアニメストア（ニコニコ支店）	2022年 1月16日	日曜	24時00分～
ニコニコチャンネル	2022年 1月17日	月曜		第1話常設無料最新話1週間無料配信
ニコニコ生放送	2022年 1月17日	月曜		タイムシフトあり

各話リスト

話数	サブタイトル	脚本	絵コンテ	演出
01	ファ美肉おじさんとおじさん	竹内利光	山井沙也香	新田典生
02	ファ美肉おじさんと絶世の美貌		新田典生	洪佩妮
03	ファ美肉おじさんと怒りのエルフ		西田健一
04	ファ美肉おじさんと黒の剣士	赤星政尚	秋山朋子	沼山茉由
05	ファ美肉おじさんと動く鎧	竹内利光	新田典生	興満録助
06	ファ美肉おじさんと自由人	赤星政尚	永島昭子	石井輝
07	ファ美肉おじさんとイカファイヤー	赤星政尚	大庭秀昭永島昭子	大庭秀昭
08	ファ美肉おじさんと選択	竹内利光	秋山朋子	新田典生
09	ファ美肉おじさんと美少女	赤星政尚	西田健一
10	ファ美肉おじさんと反乱	赤星政尚	永島昭子	沼山茉由
11	ファ美肉おじさんと決戦兵器	竹内利光	新田典生	西田健一
12	ファ美肉おじさんと	竹内利光	山井紗也香永島昭子	山井紗也香