「白い悪魔」とは、
『機動戦士ガンダム0083』において、月に落着していくコロニーを追いかけようとする連邦の戦艦を、ノイエ・ジールに搭乗したアナベル・ガトーが次々に沈めていくという場面がある。原作アニメでは現場のガトー側の描写しかされていないが、小説版では後方の連邦側の描写が追加されており、「白くて巨大な何か」、「悪魔のような何か」という言葉を残して味方の通信が次々に途絶え、未知の「白い悪魔」に恐怖するという描写になっている。この通信はデラーズ・フリードも傍受していたようで、「連邦はガトーを白い悪魔と呼んでいる」とデラーズもご満悦であった。なお、この小説の表紙にはノイエ・ジールが描かれているが、原作アニメと同じく緑色になっている。
その後ゲーム『ギレンの野望』でガトー本人がアムロ・レイが搭乗するRX-78ガンダムに向かって「連邦の白い悪魔」と呼んだことで、この異名は連邦に譲渡されることになった。このゲームでは似たような例として、原作アニメで「この人は本気なんだよ!」と言っていたスレッガー・ロウが「俺は本気なんだよ!」と言うことがある。
シャア・アズナブルの「赤い彗星」と対照する言葉として良く使われるようになったが、上述の通り本来は『ギレンの野望』における呼称であり、それ以前の作品では使用されない。
アニメ本編でこれに相当する言葉は「連邦の白いヤツ」、あるいは単に「化け物」であり、また過去のバンプレストのゲームでは「白き流星」と呼ばれていたこともあった。
ガンダムシリーズでは他に、「∀ガンダム」の主役機「∀ガンダム」や、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の主役機「ガンダム・バルバトス」が白い悪魔と揶揄される存在である。前者は作中で言及され、後者はネーミング元が悪魔であるため。
元ネタはイタリア軍の山岳スキー部隊というよりは、第二次世界大戦におけるドイツ空軍のエースパイロット、エーリヒ・ハルトマンの異名「黒い悪魔」から来てると考えた方が良いだろう。
因みに「赤い彗星」の元ネタは第一次世界大戦におけるドイツ空軍のエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの異名「赤い男爵」(レッドバロン)である。
ネット上ではこれらから転じて様々な白いものを「白い悪魔」と呼んだり、「~い悪魔」「~の悪魔」などの言葉が派生している。
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最終更新:2024/12/05(木) 10:00
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