白目とは、
本記事では上記の1.について記載する。
眼球の表面の4/5程度を占める白い不透明な部分。対して前方の1/5程度、正面から見て中央にある部分は「黒目」と呼ばれる。
「白目」が白いのは「強膜」という厚い膜の色である。強膜の前は「結膜」という薄い膜も覆っているのだが、結膜は半透明なので強膜の白が透けて見えている。ただし年齢や病気や体質によって強膜が青みがかっていたり黄色みがかっていたりすることもある。
数ある生物の中でも、人間は特に白目の白さが目立つ部類である。人間以外の霊長類の大半は強膜が濃く茶色みがかっていて白くない。犬や猫など強膜が白い動物は多いが、大部分が瞼に隠れていて余り表面に露出していない。人間の白目が特に目立つように進化した理由について、「どちらを見ているのか」や「表情」などが白眼の露出具合によって判別しやすくなるので、集団生活を送るうえで利点があったのではないか?といった話もある。ただし真偽は不明。
最も一般的な慣用表現として、デジタル大辞泉では「白目」の意味に、周囲の冷たい視線という意味を記載しており、「白い目で見られた」という慣用句や「白眼視」という熟語などが一般的な語句としてよく知られている。
また、「白目をむく」という言葉で、恐怖に怯えるという意味があり、人間は気を失うと白目をむくことから、その人が気を失うシチュエーションとして恐怖に怯えるという意味を与えている。
ネットスラングの「白目」もこの”気を失う”から派生しているもので、物事に対し(色々と思うことがありすぎて)思考が追いつかなくなるケースや、焦燥の余り我を忘れたりするケースで多用されるが、この手法は案外古くから漫画などでは人物の表情の描き方として多用されているものである。
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最終更新:2024/11/15(金) 13:00
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