直球(ちょっきゅう)とは、まっすぐ投じられる球のこと。
野球やボウリングの投球動作において、曲がったり落ちたりといった軌道の変化をつけないストレート系の球を意味する(⇔「変化球」)。
また、そこから転じて、良くいえば真っ向から堂々とものごとにあたるようす、悪くいえば遠慮や工夫がなく生々しくあけすけなようすを表す。
直球(ストレート)には重力による減速を抑えて進むためにバックスピンがかかっている。直球も体得し使いこなさなければならない球種の一つであり、ただやみくもに投げればいいというものではない。
目標物の手前まで最も球速・球威が安定して届く球種が直球であり、野球においては、直球を思い通り投げられることが投手の生命線となる。直球の投げ方はほぼすべての変化球の基本にもなっている。
もちろん、現代野球においては直球しか投げないという投手はほぼおらず、通常投球に変化をつけて相手打者にボールを芯で捕らえさせまいとする。
ただし、主に終盤の短いイニングを任される投手の中には、投げる球の8割前後が直球という投手も少なくない。ほとんど直球のキレや威力だけで空振りを量産するような投球を、登板のたびに見せる投手もいる(藤川球児、平野佳寿、デニス・サファテetc.)。
ただスピードガンの球速が速ければ良いというわけではなく、初速(リリース時)と終速(キャッチャーに届いた時)の差が少ないボールが良い球だとされる。
過去には、「まっすぐで勝負しない奴は小心者・卑怯者だ」という思想が一般的であった時代もあり、それが行き過ぎたメジャーリーグでは所謂「書かれざるルール」の1つとして問題となった事もあった。
無論自分の最も速い球を投げ込み勝負するのは投手の理想であり基本であるが、勝負においてそれを投げない=卑怯呼ばわりするのは如何なものかと思われる(伝説の剛球王・沢村栄治ですら勝負どころではドロップを使っていたものだ)。
現代では逆に「変化球も投球術も全て駆使するのが真剣勝負」という考え方も広まってきてはいる。
また、カット・ファストボールの様な「変化速球」も日本では「直球」と呼ばれる事がある。
アメリカなどでは直球ではなく速い球全般を現した「速球(ファストボール)」という呼称が一般的であり、球速が僅かに勝るものの変化速球と違いほとんど変化しない「直球(フォーシーム・ファストボール)」は打たれ易い球である、という意見もある。
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最終更新:2023/09/24(日) 13:00
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