真実に向かおうとする意志 単語

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シンジツニムカオウトスルイシ

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 ガチャ・・・ カタカタカタッ・・・ ガシャン!

 カタカタッ ガガガッ・・・  カチッ  ガチャン!  ドシャ・・・

 

 

 

「・・・ああ、こんなニコニコ大百科の場末で、何してんだい?編集者さん?」

ログイン中のところすまないね・・・ 今、記事を新規に制作中でね・・・
ニコニコ大百科に記事を新しく、作っているんだ」

「こんな内容しかない記事を、かい?」

「プレだから、な・・・」

・・・

 

「・・・ああ、その、なんだ・・・」

「なにか?」

「いや・・・その、参考までに聞きたいんだが、ちょっとした個人的な好奇心なんだが、
納得のいく記事が作れなかったらどうするつもりだい?
こんな内容しかない記事、も見に来ないかも・・・
いや、それよりも作り上げられたとして、見に来た人に「クソ記事」だとかこき下ろされた
としたら?
あんたはどう思って・・・ そんな苦労をしょいこんでいるんだ?」

「・・・そうだな、わたしは『の表示がになること』だけをめてはいない。
 『記事を作る』という『結果』だけをめていると、人は立て逃げ手抜きをしたがるものだ・・・・・・
した時、真実を見失うかもしれない。 やる気も次第に失せていく。

大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、
たとえ今回は完成しなかったりしても、いつかはこの記事も
 本当の完成へと辿り着けるだろう? 真実へ向かっているわけだからな・・・ 違うかい?」

 

 

 

真実に向かおうとする意志とは、漫画ジョジョの奇妙な冒険」に登場した台詞である。

元はアイルランド小説家ジェイムズジョイス」の著作『ユリシーズ』の中に登場するエピソード元ネタと言われているが、ネットニコニコではこちらが専ら有名であるため、こちらについて記述。

真実に向かおうとする概要

ジョジョの奇妙な冒険・第5部「黄金の風」で登場する台詞にして、「吐き気を催す邪悪」などと並ぶ同ストーリーメインテーマの1つとして有名。「真実へ向かう意志」「真実に向かう意志」などと表記される事もあるが、し示す内容は全て一緒である。
登場人物の1人・アバッキオのかつての同僚警官が発した台詞なのだが、この言葉についてを説明するにはまず、アバッキオという人物の生い立ちを説明するところから始める必要があると思われるので先にこちらについて記載する。「レオーネ・アバッキオ」の記事も参照願う。

子供の頃から正義感に溢れていた彼は、高校卒業後は純たる正義感から警察官になるのだが、職務をこなしていくうちに「命をかけて守っている大衆が、自分達のを盗んで悪事を働く」「命がけで悪人を捕まえても、社会はカネさえ積まれればその悪党を寛大にも釈放してしまう」といった社会矛盾に気づきはじめ、やがてその考えは「自分が悪党を捕まえても、どうせ社会に対して保釈を支払って出てくるだけだ。ではそれを支払うのが『オレ』にか、それとも『裁判所弁護士』にか」という考えへと変わっていくようになり、自らも賄賂を受け取る事で悪事を働く犯罪者を見逃すようになってしまう。
しかしある晩、老人の強盗が入ったという知らせを受け先輩の警官と共に駆けつけたアバッキオはそこでかつて自分が賄賂を受け取った犯罪者と再会、「自分を逮捕すれば、アンタ賄賂を受け取っていた事も明るみになるぞ」と言葉をかけられアバッキオが怯んだ隙を狙い犯人は隠し持っていたを発、同時に分かれて行動していた先輩警官が「何してるアバッキオッ!そいつを持っているッ!アバッキオい撃たれて殉職してしまう。
この一件でアバッキオ未来は閉ざされ、汚職警官として罰を受けただけではなく、自分の行動が原因となって同僚を死なせるという一生外す事のできない十字架を背負い、身も心も暗へと堕ちていくのだった。

やがてブチャラティ達と出会ったアバッキオギャングの世界に身を置くと、彼らの仲間に加わるが、その後組織を裏切ったブチャラティと共に「過去のあらゆる足跡を消してきている」組織のボスの正体を暴くために行動トリッシュ記憶に従いボスの故郷とされる場所・サルディニアまでやってくると、彼のスタンドムーディー・ブルース」でボス過去の姿を再現しようとするも、あと一歩のところでボスの手にかかり尽きてしまう。

だがその次の回では、心臓を貫かれ絶命したはずのアバッキオがケガも治した状態でどこかのカフェテラスで1人、食事をとっている。そこに警察官が、近くで発生した殺人事件の拠品を探すために「犯人紋が付いているはずの器」とされる粉々のガラス瓶の破片を探しにやってくるところから、このエピソードが始まるのである。

  • (ビン捨て場のガラスくずを眺めながら)「そんな中から、探す気かい?」
  • 仕事だから、な・・・」
  • 「・・・  ああ、その、何だ・・・」
  • 「何か?」
  • 「いや・・・その、参考までに聞きたいんだが、ちょっとした個人的な好奇心なんだが、
     もし見つからなかったらどうするんだい?「紋」なんて、取れないかも・・・
     いや・・・それよりも見つけたとして、犯人がずる賢い弁護士とかつけて無罪になったとしたら。
     あんたはどう思って・・・そんな苦労をしょい込んでいるんだ?」
  • 「そうだな・・・ わたしは『結果』だけをめてはいない。
     『結果』だけをめていると、人は近をしたがるものだ・・・
     近した時『真実』を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。

     大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。
     向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人逃げたとしても、
     いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな・・・
    違うかい?」
  • 「うらやましいな・・・ 以前オレは・・・警官になりたいと思っていた・・・
     子供の頃から・・・ずっと、立な警官に・・・なりたかったんだ・・・。
     かつてあんたのような『意志』を抱いていた事もあった・・・でもだめにしちまった・・・
     オレって人間はな・・・くだらない男さ、何だって途中で終わっちまう。
     いつだって途中でだめになっちまう・・・」
  • 「そんな事はないよ・・・アバッキオ
  • え?・・・」
  • お前は立にやってるじゃあないか・・・『意志』は同じだ・・・
     お前が警官になったばかりの時抱いていたその『意志』は・・・今・・・
     お前のその心の中に再び戻っているのだよ・・・アバッキオ
  • 「なんでオレの名を・・・知っているんだ?
     ・・・そういや・・・あんた・・・前にどこかで会った事が・・・ある」
  • 「どこに行くんだ、アバッキオ?」
  • 「あのバスに乗るんだ・・・思い出してきた・・・そうだ!!
     もう行かなくては・・・オレ仲間の所に戻らなくては・・・!!」
  • 「忘れたのかアバッキオ!?お前はあれに乗ってここに来たのだ。
     ここは終点なんだ・・・もう戻る事はできない」
  • 「あ・・・あんたは・・・!!そうだ!!あんたッ!! 」
  • あんたオレワイロを受け取ったせいで撃たれて殉職した・・・・・・!!」
  • アバッキオ・・・ お前は立にやったのだよ・・・そう・・・わたしが誇りに思うくらい立にね・・・」

その後ストーリー舞台現実世界の、アバッキオ死体を見下ろすジョルノ達へと移っていく。即ち、上記のエピソードアバッキオ死後の世界でのやり取りだったのだ。
しかしアバッキオは死の直前にボスの素顔のリプレイをすんでのところで了しており、それを残された仲間達に託すことができた。その意志が元となって、ブチャラティ達は心も一転しボスの素性を追うために行動を開始する。そしてアバッキオ行動と意志はその後、ブチャラティや彼らの協者として合流したポルナレフと共にジョルノへと託され、ディアボロ(組織のボス)との最終決戦におけるキーワードとなった。
ちなみに上記のエピソードの後、アバッキオあの世で再会した同僚警官が自分を少しも恨んでいないばかりか、アバッキオの生前の「真実に向かおうとする意志」に基づいて行動し続けた姿勢を誇りにさえ思っているという彼の意を知った事であのの日から背負い続けた重い十字架から解放され、本当の意味で救われながらへと昇っていったのだった。

アバッキオ おまえはりっぱに やったのだ。
そしておまえの、真実『向かおうとする意志』は、あとの者たちが感じ取ってくれているさ。

大切なのは・・・ そこなんだからな・・・

ちなみに本ストーリーラスボスである組織のボスディアボロが使うキング・クリムゾン』とは「時間を消し飛ばして結果のみをこの世界に残す」であり、転じて「真実を否定する事で絶頂であり続けるスタンドであるともいえる。その「結果のみを追い続ける」ボスを「真実に向かおうとする意志(=黄金の精神)」を持つ主人公たちが倒したという構図は、同僚警官の上記の台詞アバッキオを通してストーリーの中にも生きている事を実感させた事だろう。
(尚、ディアボロの最期はジョルノが新たに覚醒させたゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』に倒された事で「死ぬ」という真実永遠に辿り着けないまま、何度も無限に繰り返し死に続けるという壮絶な末路を辿っている。きっと今日も死に続けているのだろうか。

 

現実世界においても、学校しかり職場しかりニコニコ動画しかり「他人と較される」「成功を急かされる」「結果を要される」「それによって近を進む事を強いられる」日常生活の中で、このメッセージにはアバッキオだけではなく、数多くの読者ジョジョファンが救われたはずではなかろうか。 しには読めないエピソードだけに、「ジョジョの奇妙な冒険」全編を通しても屈名シーンであるとのも名高い。

人生に息苦しさや焦りなどを感じてきたら、またこのエピソード読み返してみてはどうだろう。

生き残るのは・・・ この世の真実だけだ・・・ 真実から出た行動は、決して滅びはしない・・・
ブチャラティは死んだ・・・ アバッキオも、ナランチャも・・・
しかし彼らの行動や意志は、滅んではいない・・・ 彼らがこの「矢」をぼくに手渡してくれたんだ・・・

そしてお前行動真実から出たものなのか・・・・・・
それともうわっ面だけの邪悪から出たものなのか? それはこれからわかる。

あんたははたして『滅びずに』いられるのかな? ボス・・・

真実へ向かう意志がクローズアップされている作品など

先にぶら下げられた結論や偽りのゴールに飛びつく事なく、真実を探する」というテーマジョジョの奇妙な冒険に限らずミステリーサスペンス探偵刑事)等を題材とした多くの作品で用いられているものである。
以下に、幾つかを紹介

真実に向かおうとする関連動画

今にも落ちてきそうな関連静画の下で

今にも落ちてきそうなニコニコ市場の下で

コミュニティ「真実を追う仲間達」

真実から作られた誠の「大百科記事」は、決して滅びはしない!

 

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