矢部明雄

矢部明雄とは、ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズ（以下パワプロ）に登場する架空のキャラクターである。

声:大谷育江（パワプロ2020より）

概要でやんす

パワプロシリーズのサクセスモードにおける、主人公の相棒兼、親友的存在。初登場作品はパワプロ4。
メガネがトレードマークで、一人称は「オイラ」。語尾に「やんす」をつけるのが口癖。
（例：申し訳ないでやんす）

ゲーム中ではなにかとマイナスに働くイベントに関わることが多いため、プレイヤーからよくネタにされている。
しかし、なんだかんだと言いつつも最終的に主人公の活躍を共に喜んでくれる、憎めないメガネ君である。

パワプロ通信では日記を書いている。
最近ではパワプロ通信の公式Twitterを乗っ取り「矢部ったー」なるものを始めている。

キャラクター/プロフィール

ポジションは外野手で、右投げ右打ち。
選手能力はやや頼りないが、走力が高いため、足でかき回すプレーを得意とする。

特殊能力は作品によりバラつきがあるものの【ヘッドスライディング】【盗塁】【走塁】といった俊足を生かすものを持っている場合が多い。その反面メンタルが弱く、近年の作品では必ずマイナス能力の【チャンスF】を持つため、ここぞというときに役に立てないこともしばしば。
ラグナロク分校編(2013)での最終奥義名は、純然たる相棒の眼鏡[パワフル・グラス]。

能力の微妙さと私怨から、プレイヤーの手でスタメンを設定できるようになった場合、下位打線に回されたり、ベンチを温めたりしていることが多い様子。→ヤベンチ

誕生日は５月５日。血液型はB型。
アニメやフィギュア（ガンダーロボ）をこよなく愛する、極度のオタク。
野球は中学の頃からやっていたが、万年補欠であったため、高校では漫画研究部に入ろうとしていた。ところが主人公が矢部の話を最後まで聞かなかったので、半ば強引に野球部へ入部届を出すことになった（パワプロ5）。
※オタク設定が定着したのはパワプロ5から。パワプロ4では弱気なキャラクターだった。

とても惚れっぽいが、その見た目と調子に乗りやすい性格のためか、女性に縁がない。主人公に彼女がいない場合、行事イベント（誕生日、クリスマス、初詣、バレンタイン）に顔を出してくれることがあるので、たいていは彼と共に心の傷を慰め合うこととなる。

矢部徳子という美人の姉がおり、矢部の素顔について「明雄もメガネとったらこんな感じだけど？」と語っている（2013）。
しかし矢部がゲーム中でメガネを外した姿は一度も見せたことがないため、真相は不明。また、主人公（パワプロくん）同様、帽子を外した姿を見せたことがないため、髪型も不明。

パチンコメーカー京楽産業．のパチンコ「CR熱闘パワプロクン」ではなぜか左打ちになっている。
予告演出で顔面にデッドボールを受けてメガネが粉々に割れてしまうなど、危ない目に遭う。

経歴/変遷

「主人公の相棒」という役割の都合上、作品ごとに設定が異なるので、決められた経歴が存在しない。

矢部は基本的に主人公と同じ世代、同じグループのチームメイトとして登場する。
例外として、パワプロ'98では対戦相手の「パワフル高校」、パワメジャでは「頑張パワフルズ」（セ・リーグの架空球団）に所属していた。

初登場がプロ野球編のパワプロ4であるためか、主人公が最終的にプロ入りすると、矢部も一緒にプロになることが多い。また、主人公がプロ入りできずに終わっても、矢部だけプロに行くことがある（もちろんゲームオーバー）。

パワプロ7、8、9のオープニングムービーでは日本ハムファイターズ、14では頑張パワフルズ、2010では西武ライオンズのユニフォームを着用していたが、スタッフの遠山氏は以下のように答えている。

矢部くんの歴史はパワプロくんと同じです。

派生キャラクター

サクセスによっては、矢部をモデルとした様々な派生キャラクターが登場することがある。
一貫してメガネをかけており、「やんす」口調となっている（一部例外あり）。

なお、後述の「メガネ一族」とは特に関わりがないので注意されたい。

名前 （登場順）	主な登場作品	備考
ヤーベン・ディヤンス	パワメジャシリーズ、パワプロ2013	米国人。語尾が「ヤンス」（カタカナ）
矢倍（やばい）くん	パワプロ13、15	矢部の偽物的存在。口調は標準語
矢部田 亜希子	パワポタ4、パワプロ2013	女性。語尾が「だべ」、自称が「オラ」
矢部ノ助	パワプロ2011(決定版のみ)、2013	矢部のご先祖様？
ヤーベン	パワプロ2011(決定版のみ)	ヤーベン・ディヤンスのご先祖様
矢部部 和雄	パワプロ2013	色黒。ややドライな性格
矢部屋 幸雄	パワプロ2013	ほっぺたがほんのり赤い
矢部吾 一雄	パワプロ2013	長髪。テストのヤマ張りがうまい
矢部兼 安雄	パワプロ2013	Kマネーの浪費家
ヤベール・デヤスン	パワプロ2013	日本人。語尾が「デヤスン」
矢部門 竜雄	パワプロ2013	邪悪な性格。非常に能力が高い

パワプロ2013のオンラインサクセス（高校野球編）では、矢部を「パワフル高校」固有の選手とし、高校ごとに異なる相棒が登場したため、派生キャラクターが一気に増えた。
矢部、矢部部、矢部屋、矢部田、矢部吾の5人をデッキに入れると、タッグイベント「矢部一族」が発生する。

また、姉妹作品でもメガネの相棒は健在。
パワフルゴルフでは牡丹（ダベ子）、実況パワフルサッカーでは矢部坂秀人がそれに該当する。

メガネ一族

パワプロクンポケットシリーズでは「メガネ一族」という矢部に似ている異母兄弟がいくつも登場している。
ただし、当の矢部本人はそのことを知らない。逆に凡田や山田など、兄弟側は事情を知っている者が何人かいる。
いずれも元凶は矢部の父親である。数十年に渡り日本各地で種をばら撒いていたのだった。その為、一部ではトラブルの種にもなっている。

詳細はこちら→メガネ一族

矢部「本気を出すでやんす」　

基本的に能力がそれほど高くない矢部だが、作品によっては彼も非凡な力を発揮する。
以下、パワプロ'98、'99、2016、2018、パワプロヒーローズのネタバレを含むため注意。

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甲子園大会のラスボス（パワプロ'98）

3年目の夏の甲子園大会決勝戦で登場。総合力Aの「パワフル高校」の一員として立ち塞がる。
矢部を含む全員の選手能力がほぼオールAのため、パワプロ史上最強のチームと謳うプレイヤーも多い。

なお、ここでの「パワフル高校」は、パワプロ5で登場した高校を指す。
（パワプロ'98は5のサクセスと同じ世界観だが、それぞれ地区が異なるという設定）

本作は矢部が登場するにも関わらず、上記の通り別の高校に所属しているため主人公の相棒にならない。また、矢部に代わるメガネの相棒も存在しない（荒井忠太というキャラクターが相棒を担当）。これはパワプロシリーズでも稀有な例である。

余談だが、クラスメイトとして「矢部」ではなく「岡村」が登場する。

真矢部（パワプロ'99）

冥球島編のレアイベントで登場。このイベントは裏ルート（真矢部ルート）と呼ばれている。

通常ルートでは何事もなく主人公のチームメイトとして行動するが、１回戦終了後、1/65の確率で矢部が死亡するイベントが発生。矢部は既に試合のできる体ではなく、野球の楽しさを教えてくれた主人公へ感謝の言葉を残し、息絶えるのだった。

その後、５回戦まで勝ち進むと、ダイジョーブ博士の手術により復活した矢部が合流し、最終戦に臨むことになる。全ての能力が大幅に上昇しており、他に加入した選手にも引けをとらない強さを誇る。
登録名は「真矢部」。

男・矢部明雄（パワプロ2016、2018、パワプロヒローズ）

パワプロ2016、2018のパワフェス及び、パワプロヒーローズのヒーローズモードで条件を満たすと登場。
「真矢部」のセルフオマージュだと思われる。
いずれも登録名は「男・矢部」。能力が大幅に上昇しているが、やはりチャンスには弱い。

■パワフェス(2016)

決勝戦直前に不調を訴え、チームから離脱。そのまま病院に搬送される。決勝戦に勝利すると、パワーアップした矢部が復帰を果たし、最終戦に突入する。しかし、エンディングにて不調の原因を打ち明けたところ、主人公とチームメイトの大顰蹙を買ってしまい…。

■パワフェス(2018)

プールやフードコートなど、会場内の様々な場所でヤンスタ(パワプロ世界のインスタ)映えするスポットで写真を撮りまくりアップしていたが、ある写真が原因で一転、「こんな写真あげてんじゃねぇ！」「お前はチャレンジャーズにはいらねーよ！」などコメント欄が罵詈雑言の嵐に(要約するとインスタバエからの大炎上)。主人公にちょっと調子に乗りすぎていたよねとやんわりたしなめられた所、逆ギレし離脱。決勝戦では副音声として招かれ、攻撃時に「チャンスG」「盗塁G」「ムード×」、守備時に「エラー」「一発」「寸前」を全味方につけるなど逆恨みと言わんばかりに邪魔をしてくる(「ムード○」、マネージャーサポート、選手の調子によって一部相殺可)。再加入時には本人のレベルによらずLv13(Max)の状態で加入。

■ヒーローズ

好感度が一定以上で決勝戦直前にイベントが発生。ひょんなことから頭を強打し、決勝戦を目前にチームを離脱することになる。
決勝戦に勝利すると、パワーアップした矢部が復帰を果たし、最終戦に突入する。
こちらではパワフェスと異なり、ステータスが本人のレベルと連動しているが、矢部のレベルが50(Max)になるまでに一度でも男矢部を出現させないと図鑑に登録されないというバグがある。

メガネの相棒誕生秘話

初期設定では「安部」という名前で、実況口調のうるさいキャラクターになる予定だった。名前の由来は当時実況音声を担当していた安部憲幸氏だが、そのまま使うのはどうかということで「矢部」に変更され、やがて実況口調の設定も消えていったという。

もし初期設定のまま採用されていたら、熱盛宗厚のようなキャラクターになっていたかもしれない。

関連動画でやんす

関連商品でやんす

関連コミュニティでやんす

関連項目でやんす

• コナミ
• 実況パワフルプロ野球
• 日本ハムファイターズ
• 西武ライオンズ
• メガネ
• メガネ一族
• ヤベンチ
• 相棒