石を返してくださいとは (イシヲカエシテクダサイとは) [単語記事]

石を返してくださいとは、『ファイアーエムブレム聖魔の光石』に登場する台詞である。

蛍石の誓い

エフラム編13章「蛍石の誓い」にて発言された台詞である。話はグラド帝国六将【蛍石】のセライナが「ザールブルの市場にある『竜石』を回収せよ」と命じられる所から始まる。回収した竜石を眺めていると、竜石の持ち主であるミルラが現れそこで例の台詞が。

石を返してください…
お願い…何でもしますから…▼

その言葉を聞いたセライナはミルラから戦争の全貌を聞かされる。そしてセライナは皇帝への想いを語る。皇帝がまともではなくなった事、もう皇帝を治す手段がない事、セライナが皇帝を裏切らないと蛍石に誓った事。事情を知ったセライナだが竜石を返す事なくミルラをエフラムの元へ解放する。自分の蛍石とミルラの竜石を重ねたセライナは陛下を裏切る事なくミルラに竜石を返す方法、つまり自分が倒される道を選んだのだ。それが「蛍石の誓い」である。

すまないが　きみに
【竜石】を返すことはできない。▼

二度と陛下の命に背かぬと
私はそう誓ったのだ…▼

このように実にシリアスな章でありいたって真面目なセリフだったのだが、『ファイアーエムブレムヒーローズ』の配信を境にネタにされるようになった。
「石」はソーシャルゲームのゲーム内リソース（課金対象）として最も一般的な表現であり、『ヒーローズ』でも「オーブ」というそのイメージに近しいものが起用されたのもあって、召喚（ガチャ）においてオーブが無駄になった時のユーザーの嘆きとして使われるようになる。
引いても引いても☆５が出ない、出たとしてもピックアップじゃないキャラが出てしまった場合に使おう。

初期からネタにされていたが、第2部4章「灼熱の決断」の公開に伴い当セリフの発言者であるミルラが実装。
可愛い女の子というのはもちろん、貴重な緑属性の飛行&竜タイプ、敵より守備が５以上高いなら敵の追撃を封じる「神炎のブレス」、登場時点で他に習得者のいないスキル「竜刃の鼓舞」と非常にポテンシャルの高いキャラであり、ミルラ目当てで召喚し敗れる召喚師（ユーザー）が続出し、揃ってこのセリフを口にすることとなった。

（召喚師）
石を返してください…
お願い…何でもしますから…▼

（フェー）
すまないが　きみに
【オーブ】を返すことはできない。▼

その後、2020年 12月にセライナが実装され、同召喚のキャラによる「想いを集めて～夢につながる道～」が開催。
その中でのセライナの個人シナリオはアスク王国でミルラと再会し、落としてしまったミルラの竜石を竜人・獣人仲間と共に探す話であり、紆余曲折を経て辿り着いた拾い主はヘルビンディ（オリジナルの敵キャラ、見るからに悪い蛮族だが実はいい人）。
その人相や「まえにたたかったわるい人」というファの発言から、素直に石を返してくれはしないと悟ったミルラは、