石原慎太郎単語

イシハラシンタロウ

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人物
石原慎太郎
基本情報
生年 1932年9月30日
生誕地 日本兵庫県神戸市須磨区
2022年2月1日
--
出身地 日本神奈川県逗子市
日本
本名 石原太郎
(いしはら しんたろう)
別名 --
職業・肩書 作家政治家
備考・その他
  • 環境庁長官(第8代)
  • 運輸大臣(第59代)
  • 東京都知事
    (第14代,第15代,第16代,第17代)
人物テンプレートボックス

 石原太郎(いしはら しんたろう1932年9月30日 - 2022年2月1日)とは、日本作家及び政治家である。

第8代環境庁長官、第59代運輸大臣、第14代から第17代までの4期に渡っての東京都知事を務めた。国会議員としては参議院衆議院の双方での経験がある。2012年10月までは東京都知事を務めていたが、衆議院補の為に辞任した。所属政党自由民主党(2度離党して所属)→太陽の党日本維新の会(共同代表)→次世代の党(最高顧問)。

概要

 1932年兵庫県神戸市素須磨区の出生、神奈川県逗子市の出身、一橋大学卒。俳優石原裕次郎長男政治家石原伸晃、次男天気予報士・石原良純、三男は政治家石原高、四男は画 石原延啓。
エロ描写も含まれる小説、『太陽の季節』で芥川賞を受賞。
自民党衆議院議員として活躍。1989年には総裁選に出るも、海部俊樹に敗れる。その後、議員を辞職。
 1975年には東京都知事選に初めて立補するも落選。このとき、対立補の美濃吉氏(当時)への演説で、「前頭葉の退化した60、70の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか?」と発言したことが問題に。
 1999年東京都知事選挙に再び立補し、当選(当時67歳)。その後の都知事選でも高い得票率で4選を果たし、2012年10月まで知事を務めた。2012年衆議院選挙で返り咲きに成功。生涯現役って言っとけば良かったのかも

2014年衆議院総選挙では東京ブロックで出するも、所属する次世代の党例では一議席も獲得することが出来ず落選。政界引退となる。

2022年2月1日、89歳で死去。

政策

 知事としては東京都財政再建ディーゼル規制強化、新銀行東京の設立、都立大学の再編、1000人規模の警官の増員と取り締まりの強化など、あらゆる政策を推し進め一定の成果を上げた。
 事実今日東京都の財政は鈴木元知事(故人、1979年1995年)の準から大きく回復しているし、東京都内におけるディーゼルの発性物質を含む排気ガスも大幅に減少している。治安対策に関しては特にを入れており、歌舞伎町における違法店舗が減したりと、に見える効果を出している。

 一方で強引なやり方とに衣着せぬ態度に対する反発も多い。財政再建に先駆けて福サービスを削減した際も、そのやり方は度々『強権的』と批判されたし、都立大学の再編についても教員達の強い反対があったにも関わらず実行に移している。
 障害者や同性愛者、さらには老人といった社会的弱者に対する問題発言も見られ、関連団体とトラブルになることも少なくない。また、官官接待や不正な現の受け取りなどの汚職も取り上げられ、身内のために都の施設に数億円規模の投資を行ったり、海外への出張費に大な予算を浪費したりと、私混同とも取れる行為が取りざたされている。

 しかしそういったトラブル報道されたにも関わらず、その後二度行われた都知事選ではいずれもかなりの票を得て圧勝している。これが石原当人の政治方針とその業績によるものなのか、それとも当人の『石原裕次郎でございます』という演説によるものなのかは不明だ。

非実在青少年規制に関して

 2010年には、都議会いて都少年健全育成条例の正(所謂「非実在青少年規制」)を推し進め、12月には修正が加えられた正案が成立。この正案は定された性的描写のある漫画等の販売に制限を設けるものとされている。
 条例文中から引用すると、対となる表現は

刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為等を不当に賛美しまたは誇

したものとされているが、これは『非常に曖昧な基準であり、表現活動の委縮につながるのではないか』と関連業界から批判されている。正に当たって は民主党等の働きかけで付帯決議となり『慎重な運用』がめられることになったが、それがどこまで効果を発揮するかは未知数である。
 都知事当人は

児童ポルノの根絶とこの種の図書類の蔓延の防止に向けて都が、都民、事業者と一体となって取り組み、現在のおぞましい状況にこの東京から決別していきたい

と積極的な姿勢を示しているが、同時に

となっているものは読んでもいないし、見てもいない。(しかし少年への悪は)ありますよ、そりゃ。ないと思う方がおかしい?違うのか?(産経新聞 2010年3月19日)

新聞記者に詰め寄り、感情的で根拠のない意見として各方面から顰蹙を買った。この他反対を表明した関係者に対しても度々過な発言を行っており、非難を浴びている。
 また、当人は『太陽の季節』『狂った果実』『全な遊戯』『処刑の部屋』などといった性的かつ非倫理的な著作を出版しているのに対し、今回の正案を提示するのは筋が通らないのではないか、という摘もある(この正では性的な小説は対)。

 結局自分の作品が含まれる小説を保護しつつ他の作品を排除すると解釈できる行動を取った石原知事は後に↓のような苦しい言い訳を繰り返して更なる反発を招く事に。火に注いでどうするんだ。これは『自身の政策に向かう人間には悪質なレッテルを貼って対抗する』姿勢と捉えられ、多くの批判を呼んだ。

その頃(70年代)、私は間違っていた。それに当時、変態を是認するような本なんてかった。でも世の中に変態ってやっぱりいるからね、気の毒な人でDNAが狂ってて。(毎日新聞 2010年12月18日)

 また2010年12月3日には、東京都小学校PTA議会都庁で提出した「過な性描写のある漫画アニメ18歳未満への販売を規制する都少年健全育成条例正案の期制定をめる緊急要望」についても石原知事は

「性に開放的な海外でも子どもは対外。(日本は)野放図になり過ぎている」

と述べ、同正案の必要性を強調した。
更に翌2011年2月16日水曜日)に行われた平成23年第1回定例会においても

「先般のブラジル世界大会では今回問題にした種類の漫画も含めてですね、児童ポルノというものがこれだけ野放しになっている日本だけだ。何とかしてくれという要請がありました。」

と述べた。

2009年(最新版)の国別児童ポルノサイト数exitイタリアの児童保護団体テレフォノ・アルコバレーノの報告書より)

総数 49,393

1位:ドイツ 19,488 
2位オランダ 10,277 
3位:アメリカ 8,411  
4位:ロシア 7,118 
5位:キプロス 1,688 
6位:カナダ 1,013 





13位:日本 56 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

東北地方太平洋沖地震に関して

2011年3月に起こった東北地方太平洋沖地震について、同の14日に

欲に縛られ政治ポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」

と発言。

大量の犠牲者を出した大災害を「天罰」と表現したこの発言について、ネットリアルに関わらず「不謹慎だ」「犠牲者を侮辱している」など批難のが多くあがった。 その後の記者会見で「震災を『天罰』とは不謹慎では?」という旨の質問した記者に対し、「被災した方には非常に障りな言葉に聞こえるかもしれませんが、と言葉を添えている」と釈明をした。

その後知事はこの「津波天罰」発言について不適切だったと謝罪。しかし本人が間違いを認めて謝罪したにも関わらず『彼の意は別にある』と擁護する意見が少なからず数で出した。彼らはネット自由に使える環境から「欲に釣られて民主に政権を渡した日本への天罰」「から与えられた災害だ」「古来より日本では災害が与えるとされていた」などという聞こえの良い言葉を責任に並べてはそれに酔いしれて、発言者本人が過ちを認めて謝罪した発言を分析し、解説し、擁護。その結果、彼らのライフラインの整ったほとんど不便のない立場から「天罰受けても挫けず立ち向かう日本かっこいいボク日本人で良かった。」みたいな自己陶酔に浸る「天罰ごっこ」へと変わって言った。

結果として知事の「津波天罰発言」が、「漫画アニメ少年ないわけがない」と断言した石原氏本人の言葉で、多くの日本人を受け不謹慎な発言を美化して膨させ、自己陶酔に浸る者達を生み出すことになってしまったのは皮な話である。

その後都知事は水道水放射線物質検出に伴い、件の水道水をガブ飲みして安全性をアピールしたり(但し高齢者は放射線内部被曝のが少ない)、原発事故に対応したハイパーレスキュー隊をながらに励したりと、震災への対応に追われた。これを「天罰」発言による批判カバーとしての都知事戦に向けた選挙パフォーマンスと見る向きもある。

しかし後に石原は新たに「からの警告」発言を行いまたかれる羽に。まるで成長していない

そしてニコニコ生放送非実在青少年についての話の中で「~アニメキスポ震災でパーになったざまぁみろ」と震災を喜ぶかのような発言をした。この発言によって、被災者・出版社と読者にとって許せない言葉になってしまったのかもしれない。

結局、その考えは震災後に出版された『新・堕落論~欲と天罰~』でも変わることはなかった。

ディーゼル車NO作戦について

石原ディーゼル規制に関して強に推し進めた。大々的に記者会見を開いたうえでペットボトルディーゼルエンジンが出すいすすを入れて撒き散らすパフォーマンスは当時一躍有名になった。

々しい煙の塊を掲げ、「これが粉になって飛んでいる」「総理大臣も生まれたての赤ん坊もみんな吸っているんだ東京で」絶叫し、すすを撒き散らす様子は日本人に強ネガティブイメージを与えた。

それ以降ディーゼル規制により底的に排除され、ガソリンが普及した。

一時期、クリーンディーゼルが流行った際には石原を評価するものでも「石原都政一の失政」などとも呼ばれており、特に欧州車を信望するものからは笑いの種となっていた。

ところが、2015年フォルクスワーゲンディーゼル規制に対する不正ソフトの使用が発覚、同時にディーゼルによって汚染されたパリロンドンの大気の状況と、済んだ空気東京との較画像が出回り、否が応でも石原が正しかったと認めざるを得ない状況になっている。

現在ではこのディーゼルNO作戦は正しい政策だったと再評価されており、石原批判的な人でも、このディーゼルNO作戦に関しては評価する人も多い。

外交問題

 外交問題に関しては厳とした態度を取っており、特に中韓に対する姿勢はしばしば『右翼的』と言われる。中国との間に生じた沖ノ鳥島の領有問題に当たっては、自ら現地へ視察に行ったり、関連施設の建設を推進したりとあらゆる対抗策を取った。2010年尖閣諸島の衝突事件に関しても、ビデオを流出させた海保職員を称賛したり、中国側を「ヤクザ国家」と強く非難するなど、強硬な姿勢を崩していない。
 但しA級戦犯靖国における合や、君が代に対する考え方はいわゆる保守とはやや違った見方を示しており、彼らとは一線を画している。

 また、「尊敬する人物はですか?」と聞かれて「パク・チョンヒ大統領だ」と答えるなど、必ずしも特定アジアを嫌っているわけではない。

豆知識

関連動画

 

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外部リンク

関連項目

環境庁長官

第70代 第8代 第73代
丸茂重貞(三木武夫内閣)
    1976~1976 
石原慎太郎(福田赳夫内閣)
1976~1977
山田久就(福田内閣)
1977~1978

運輸大臣

第58代 第59代 第60代
橋本龍太郎(中曽根康弘内閣)
    1986~1987 
石原慎太郎(竹下登内閣)
1987~1988
佐藤信二(竹下登内閣)
1988~1989

東京都知事

第13代 第14代,第15代,第16代,第17代 第18代
青島幸男
    1995~1999 
石原慎太郎
19992012
猪瀬直樹
20122013
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