石垣(艦これ)とは (イシガキとは) [単語記事]

占守型海防艦、石垣です。
何？私の顔に何か？そう、ならいいの。
護っていきたい…艦隊も、あなたも。任せて、下さい。

石垣（いしがき）とは、ゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」の艦娘。占守型海防艦4番艦「石垣」の擬人化キャラクターである。

概要

石垣は、艦隊これくしょん-艦これ-の期間限定海域『発動！友軍救援「第二次ハワイ作戦」』(2019年春イベント)第2・３海域ドロップ艦として実装された、占守型海防艦の4番艦である。同イベントの第2海域突破報酬の「八丈」は姉妹艦である。「八丈」「石垣」の実装により史実で4隻建造された狭義の占守型海防艦は全艦が揃ったことになる(海軍の艦艇類別等級表では、次級「択捉型海防艦」が甲型海防艦「占守型」に含まれるため)。
残念ながら邂逅率が低いためか、突破報酬の「八丈」に比べ、静画の投稿が若干少なめである。

彼女は一昨年5月(17年春イベ)で実装された長姉・占守からは「ガッキ」と呼ばれている。また、姉の八丈のことを「ハチ姉さん」と呼ぶ。

艦名の由来は沖縄県八重山諸島の石垣島にちなみ、沖縄県の島名由来の艦娘としては「大東」に次いで2人目となる。姉3人が終戦まで生き残ったのに対し、彼女のみ戦没したためか、姉妹としてはダウナー系の声をしている。

史実概要

軍艦「石垣」は、マル3計画の仮称12号艦として1939年 8月15日、玉造船所^[1]にて起工^[2]。1940年 7月25日命名、9月14日進水、41年2月15日竣工。舞鶴鎮守府籍となり、大湊要港部部隊に編入。

神風らの第一駆逐隊や姉妹艦国後・八丈と共に大湊要港部部隊（軍隊区分：千島防備部隊）で大東亜戦争の開戦を迎えた。42年1月、千島防備部隊に編入。北方海域における護衛任務やソ連船への臨検等の活動に従事する。

7月1日に艦艇類別等級の改定を受け軍艦籍から艦艇の海防艦に種別を改められた。その後も北方海域での輸送護衛任務に従事した。

1943年 10月8日、オホーツク海にて船団護衛中に浮上中の米潜「S-44」(第一次ソロモン海戦で加古を葬った艦)を発見、これを砲撃により撃沈した。「潜水艦は厄介なもの。沈められるときに沈めないと」
ちなみに、S-44がなんで浮上していたかというと、実は当初石垣がいるのに気付かず、輸送船だけしかいないと思い込んでおり、暗くなっていた（午後6時半過ぎ。しかもオホーツク海の北方よりの地点なので日本本土よりもずっと夜が長い）こともあり、貴重な魚雷（日本では「魚雷一発で家が建つ」と言われていた）をわざわざ使わなくても砲撃（S-44は10センチ単装砲を持っている）でケリをつけてやろうともくろんだ。
しかし、いち早くそれに気付いた石垣が砲撃開始（占守型の主砲は12センチ単装砲3基）。まったく気付いていなかった海防艦がいたので、慌てて逃げようとしたS-44だが潜航不能になり、やむなく海上を逃走しつつ砲戦を行う羽目になった。
S-44はさらに被弾した時点で白旗を揚げていたが、石垣はそれを無視して砲撃を続け撃沈したという記録がある。ただし、この白旗というのがあり合わせの枕カバーで代用した代物であり、掲揚した場所も問題で、司令塔ではなく石垣は後ろから追いかけていたのに前部バッテリー室に掲げていたわけで、しかも戦闘は夜間に行われていたこともあり、石垣側ではまったく気付いていなかった模様。石垣が救助した生存者は海に飛び込んだ8人のうち2名のみであり、捕虜となって戦後に帰還した。

その後も一時的に第二海上護衛隊指揮下でトラック諸島方面の海上護衛に加わったりもしたが、主に北方海域を中心に活動を続けていた。そのような状況で1944年 5月31日、輸送船団の護衛任務中だった石垣は、松輪島西方のオホーツク海で米ガトー級潜水艦ヘリングの魚雷攻撃を受けた。この魚雷によって艦首を亡失しつつも爆雷攻撃を続けていたが、力尽き戦没した。合流予定だった波風(峯風型駆逐艦、第一駆逐隊)は濃霧のため石垣との合流を果たせず、敵に捕虜となった1名（ヘリングの僚艦だった潜水艦バーブが、石垣が護衛していた輸送船団への攻撃を行い、戦果を確認しようと浮上したところで漂流していた日本兵を発見した）を除き総員戦死した。
ちなみにヘリングはこの勢いのまま、日本の基地のあった松輪島の大和湾に突入して暴れ回る（輸送船2隻を撃沈）するが、脱出しようとしたところで湾の入り口の岬に座礁、陸上砲台に滅多打ちにされつつもなんとか離礁して逃亡したが、そのまま消息不明となった（アメリカ側でも戦没認定されており、残骸が2016年にロシア当局の捜索により松輪島沖で発見された）。
と、このように敵味方双方が沈んでしまっているので、石垣の最後についての詳細な記録は残っていない。
同年7月10日除籍^[3]。