硫黄島(いおうじま・いおうとう)とは、主に
のどちらかである。ここでは、1の硫黄島について説明する。
硫黄島(いおうとう)は、小笠原諸島南部にある島のひとつである。一応人が駐屯しているが、主に自衛隊関係などで、居住している民間人は存在しない。日本国内における一般人の出入りが制限されている地域のひとつである。
「硫黄」という名前のとおり、硫黄の臭いが立ち込めている(らしい)火山島である。1889年に日本人が入植して硫黄島と命名、その後日本の領土として編入された。当初はその名の通り硫黄採掘が主産業だったらしく、またサトウキビの栽培なども行われており、きちんと産業が成り立っていたようである。
地理的に軍事的拠点として重要視されていたようで、戦前から基地が存在していた。戦争突入後には空襲も受け、1944年には全島民が疎開して、以後は兵士以外に定住民のいない島となった。そして1945年2月に始まった有名な「硫黄島の戦い」の後にアメリカ軍に占領され、その後1968年に日本に返還された。「硫黄島の戦い」は、日本軍守備隊が全滅した(約20000名が戦死、約1000名が捕虜)一方で、アメリカ側も約29000名の死傷者(約7000名が戦死、約22000名が戦傷)を出した激戦として知られる。
その後硫黄島は島全体が海上自衛隊の基地とされ、自衛隊員や一部の技術者を除いて立ち入りが禁じられるようになった。硫黄島から疎開した元島民でも、記念式典などの行事でしか上陸できない。また、島内に無数に埋まってるとされる不発弾の処理も終わっておらず、仮に上陸できても安全の確保は難しい。あまり人が訪れられる環境ではないが、激戦を偲ぶ慰霊碑などが点在している。
日米合作の映画『硫黄島からの手紙』は「いおうじまからのてがみ」と読む。
そうですね、「硫黄島」は「いおうじま」ですよね。
と思いきや、かつてそこに住んでいた島民は現地を「いおうとう」と呼んでいたらしく、正式な呼称を「いおうとう」に変えるようにという要望を出していた。2007年にこの要望が小笠原町の議会に通り、また現地の呼称に合わせて国土地理院も変更を確認し、晴れて「硫黄島」は「いおうとう」になった。
しかして、そうは言われてもどっちでもいいなかなか浸透していないのが現実である。そもそもアメリカが「いおうじま」と呼ぶようになったのは、明治時代に作成された海図で「いおうじま」となっていたためされている(そのため日本海軍関係者の一部も「いおうじま」と呼んでいた。つまりは、どちらでも間違いとは言えない)。おまけに、現地で戦闘をしたアメリカの元海兵隊員の中には「俺たちの記憶から『イオージマ』の名前を奪わないでくれ!」と改名に反発する運動まであったりする。
なお、この記事は上の方で別の「硫黄島」も紹介している関係上、記事の読みは「イオウジマ」にしております。
あしからず。
硫黄島の戦い関連の映像は、日本側だけでなくアメリカ側出典の映像も多い。
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最終更新:2024/12/12(木) 23:00
最終更新:2024/12/12(木) 22:00
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