神浜市(かみはまし)とは架空の都市名である。いくつかの作品で用いられることが多い(『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』など)が、ここではゲーム・アニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の主たる舞台となる神浜市について詳述する。
この項目は、『マギアレコード』ゲーム第1部及びアニメのネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
原作である『魔法少女まどか☆マギカ』の舞台である見滝原市及びその隣町の風見野市から離れた地域(位置的には神浜から見て北西方向に見滝原がある)にある人口300万人の新興都市。都市開発が進み交通網が発達している一方で街その物の歴史は古く、城趾や古い街並みなどが現存する。西側には主人公の環いろはの出身地である宝崎市が隣接する。ちなみに『かずみ☆マギカ』の舞台であるあすなろ市からはギリギリ日帰りできる距離。
魔法少女に関する噂が多く、「魔法少女がそのままの姿であり続けられる場所」と言われている。この数ヶ月で他の街で魔女が減少する中、神浜に魔女が大量に出現するようになり、さらに使い魔も含めて強力なものばかりとなる異常事態となっている。キュゥべえもいつしか現れなくなり(市外にいるキュゥべえが市内に入ろうとすると活動できなくなってしまう)、さらには都市伝説のような噂を生み出す「ウワサ」と呼ばれる魔女とは異なる怪物も出没するようになった。こうした事もあり他の街と異なり魔法少女の数も群を抜いて多い。
ちなみにモデルは名前の通り神戸市と横浜市。神戸については東西に横長で、北は山に面し高級住宅街があり、南側は海に面し埋め立て地があるなど立地的に共通点がある。また、横浜はアニメED映像で横浜みなとみらい21の実写映像が用いられている。戦国時代の「相磨国」も「相模」と「播磨」が元ネタと言えるだろう。
古くから市域では東西対立が根深くあり、戦国時代以前から、当時の相磨国においても既に対立傾向にあったとされる。対立が決定的になったのは、現在の水名区にある水名城が東側の勢力の裏切りにあって落城したことで、これが原因で西側は東側を毛嫌いするようになったという。
史料によればこの時期から魔法少女が「戦神子」と呼ばれる形で存在し、水名城主が他の城を攻めるのに登用していたという。戦乱からしばらくした後、民衆が飢饉に苦しむ中、西の水名の姫君・水名露と東の盗賊集団「泰党」の頭領の娘・千鶴という2人の戦神子が手を取り合って、民衆とともに立ち上がり、悪政を敷いていた領主を成敗する出来事が起こった。これは後の世にも「梶の葉伝説」として伝えられている。
2人はその後東西間で手を取り合うよう動こうとするも、親同士ひいては勢力同士の対立で叶わず、露は父を千鶴の父に殺され自身も銃弾を受けたことで、千鶴を除く東側に絶望し魔女と化し、千鶴も露を救えなかった事を悔やんで続けて魔女と化した。これが上述の水名城落城へと繋がることになる。
幕末期には西の武家と東の商家が港湾管理を巡って対立、近代以降には西の名家が没落する一方で東では戦争特需で成金が増加するなど、様々な事象も起きている。
現代でも再開発や振興策の失敗などが響いた結果地域格差が発生、これとともに一層複雑な状況となっている。中でも西側は開発が進む傾向にある一方で、東側は開発が遅れている上に箱物行政の失敗もたたり、経済的に苦しい立場に置かれた人たちが多い。街中を少し歩けば至る所に廃墟も散見される。さらには市政でも為政者達は市民のことを考えずに自らの欲と野心のためにしか動かず、結果として大規模な汚職も起きるほどであった。
こうした歴史的・政治的・経済的背景も相まって、様々な事件も起き、その地域に住んでいるだけで言われもない差別も受けたり、学校内でもいじめが横行するなど、負のエネルギー、ひいては「穢れ」が街を包んでいるとも言える。和泉十七夜の憂いの言を借りれば、「神浜の人間は歴史に振り回され、先入観や個々人を取り巻く環境で判断し、それに囚われている」と言うことになる。結果として総じて魔法少女が生まれやすい環境だと言えるだろう。
その魔法少女もこうした東西対立に違わず、七海やちよ・梓みふゆがとりまとめる西側(新西区・参京区・水名区・栄区)の魔法少女と和泉十七夜率いる東側(大東区・工匠区)の魔法少女、そして都ひなのがまとめ役の中央部&南側(中央区・南凪区)の魔法少女と3つの地域で大まかに派閥が分かれている。
東西間はそれのテリトリーを巡って対立することもあり、最終的には東西間の不可侵協定が結ばれたほか、魔女やグリーフシードを供給不足になった場合はそれを融通することもあった。中央区は東西それぞれの中立地帯としてそのテリトリーが保証されているが、後ろ盾がない弱い魔法少女が多いためグリーフシードの巻き上げや搾取が横行していた。
こうした状況でも魔女不足は避けられず、そこに鏡の魔女が引き起こした魔法少女襲撃事件が元で東西で亀裂が入り、危うく全面対立に入るところであった。また、更紗帆奈が暗躍して、魔女を操って襲撃させたり魔法少女を昏倒させるなどの一連の事件によって一触即発の事態にも陥っている。
しかし、前述したとおりある頃から魔女の数が急増、これによって対立は減少するかと思われたのだが、時を同じくして魔法少女の解放を目的とした秘密結社「マギウスの翼」が姿を現すようになり、中でも言われもない差別を受けてきた東側の魔法少女が次々と加入するようになったため、東西間のパワーバランスも変動が起きるようにもなった。しかもこの組織が神浜の魔女増加の原因、すなわち他の街から魔女を奪い去り、さらには強化・育成・増殖を行っていたことも後に判明する。
マギウスの一件、そしてワルプルギスの夜との決戦を経て、市内の一部では魔女による災害で壊滅的被害を受けてしまっている。さらには初動対応の遅れで市長が辞任に追い込まれてしまった。もっともマギウスの目論見通りエンブリオ・イブとワルプルギスの夜が直接激突していれば神浜市が完全に壊滅していた可能性もある。
後に行われた市長選では西側から出た候補が当選したものの、選挙期間中西側の候補の応援演説に立った灯花の父に石が投げつけられる騒動が起きたり、東側の候補陣営で選挙違反疑惑が持ち上がるなど、東西対立の奥底での根深さが垣間見える状況である。
魔法少女に関して言えば、イブが元となった、ドッペルによる自動浄化システムが運用されているため、現時点ではその有効活用が課題となる。そこでいろはとやちよが発起人となり神浜市中の魔法少女の大半が連合組織「神浜マギアユニオン」を結成、互助組織としてだけでなく、将来的には自動浄化システムの他地域への展開を図ろうと考えている。
しかしながらユニオンに加入しない魔法少女もおり、中にはユニオンに対して否定的な考え方を持つ魔法少女も存在する。中でもマギウスの根本理念である「魔法少女至上主義」を未だ信奉するネオマギウスという一団も誕生している。ネオマギウスはリーダーになった藍家ひめなによって市内内部の攪乱が行われ、これが上述の市長選での東西対立激化の要因ともなった。ユニオン内部でも未だくすぶる東西対立がふとしたきっかけでぶり返したりもした。
さらには自動浄化システムを巡って他の街の魔法少女も関わるようになり、中でも時女静香達霧峰村からやってきた時女一族の魔法少女はシステムを分けてもらうべくユニオンと共同歩調をとる一方、紅晴結菜率いる二木市の魔法少女集団プロミストブラッドは魔女減少、ひいては市内での抗争の原因となった神浜の魔法少女に落とし前を付けさせ、システムを簒奪するためユニオンとの戦いの道を選んでいる。そして湯国市から来た午前0時のフォークロアはその動静を注視するかたちとなる。
一方で現在の神浜市はイブの被膜で覆われているため、キュゥべえが入り込めなくなっている。一時的に被膜が無くなったことにより市内に入り込んだ個体は別としても、現状神浜市内での営業活動はできないので、神浜市外で素質のある少女に接触して営業をかける状況となっている。さらに、こうした事を通じて神浜市外の魔法少女に自動浄化システムの存在を伝え、さらにはピュエラケアのリヴィア・メディロスに依頼して市内で陽動作戦も企てるなど、相変わらずの暗躍ぶりを見せていたりもする。
神浜市は9つの行政区に分かれている。そしてそれぞれに中心となる教育機関が存在する。ここではゲーム内に登場した内容や地図、その地図を元にAnimeJapan2019のマギレコブースで各種施設が明示された地図、テレビアニメでの表現や一部表示された地図などを元に区ごとに詳述する。
なお、この他にも牧野郁美の通う専門学校、居場所が周知されている(=他陣営から襲撃の危険性がある)ためみかづき荘に住めなくなったいろは達が避難している里見家所有のシェルター「クレセントハウス」、市の東の外れにあるとされる鏡の魔女の結界領域(果て無しのミラーズ)のある廃墟「鏡屋敷」など、具体的な場所が明らかになっていない施設も存在する。
物語の中心となる、市の西側の区。神浜の歴史的には新興地域に属する。
この区にやちよの自宅みかづき荘がある。みかづき荘は元は祖父母が経営していた下宿施設で、下宿屋を止めた後やちよが相続をうけて住んでいる。こうした家の性質から、後にいろは、深月フェリシア、二葉さな、いろはの妹の環ういが住むようになる。近頃ではその近所にCoCo壱番屋新西区新店が開店した(ちなみに神浜市内にはココイチが30店舗あるとか)。
このみかづき荘を拠点にして通い組の由比鶴乃を含めた5人(第1部終了後はういを含む6人)で「チームみかづき荘」を結成している。また、十咎ももこ・水波レナ・秋野かえでの3人によるチームが主に活動しているのもこの区。
みかづき荘は元々やちよの幼なじみであるみふゆをはじめ、2人によるチームのメンバーだった雪野かなえ、ももこ・鶴乃・安名メルも頻繁に来るなどしており、現在もももこたちやみふゆ、さらには環姉妹の親友である里見灯花・柊ねむ・柊桜子など様々な魔法少女が訪れてはたむろする場ともなっている。
また、廃映画館神浜ミレナ座では、使い魔も訪れない廃墟という特性を活かして八雲みたまが調整屋を開業している。日頃みたまの元を訪れては能力調整を受ける魔法少女が多く、そのためここも魔法少女が日々集まり、情報交換の場ともなっている。
中心となる駅は新西中央駅。ここから西側の宝崎市へ向かう鉄道路線がある。
この区にある学校はやちよが通う神浜市立大学とその附属学校。附属学校はやちよの母校でもあり、鶴乃を始めももこ・レナ・かえでの3人も通い、メインストーリー第5章・アニメ第8話からはいろはも、メインストーリー第1部終了後はういも転入している。
この他、区内には灯花の父が経営し、うい・灯花・ねむが入院していた医療施設里見メディカルセンター、灯花の従姉妹の里見那由他が神浜での拠点として氷室ラビと共に暮らす自宅(その隣にはみたまとその妹の八雲みかげの母方の祖父母の家もある)、春名このみのバイト先の花屋でこのみ・かえで・夏目かこによるチームブロッサムの拠点でもあるフラワーショップ・ブロッサムがある。
新西区の東にある区で二つの区は水名大橋で結ばれており、電車でアクセス可能。地名は戦国時代にこの地を治めた水名正綱とその一族に由来。水名城を構えるかつての城下町で、歴史を感じさせる古い街並みが残っている。中でも市内最大の神社である水名神社は歴史を今も伝えており、ある男女の悲恋にまつわる昔話が残っている。新年ともなると初詣に大勢の参拝客が訪れるのはもちろんのこと、羽根付き大会も催されるなど地域に根付いている。
この区にある学校はさなや天音月夜が通うお嬢様学校の水名女学園。みふゆの母校でもあり、みたまも中学3年の途中まで在学していた。この地には古くから「水名の女子は格式と伝統を重んじ、歴史と土地に恥じない立派な女子になるよう努めるべき」という風習があるため、家政科関係に強みを持つ一面もある。
区内には他に営業を終えた廃ホテル水名ホテル跡、竜城明日香の実家である武術道場竜真館などが存在。竜真館ではユニオンの幹部会合がもたれることもある。
また、区内のローカルアイドルとして「歴史と浪漫の刀剣愛ドル」、刀剣好きのさゆさゆこと史乃沙優希が活動している。そのさゆさゆが時折通う神浜現代美術館(水名美術館)には彼女も目を輝かせて見るほどの名刀の数々が展示されている(儀礼刀の所蔵点数は日本有数とのこと)。梢麻友のアルバイト先でもあり、水名を中心とした神浜の郷土資料も所蔵、時にはアリナ・グレイの手による現代アートの展示も行われていたりする。
水名区の北側に位置し、区の西端は新西区の北側と接している。戦国時代当時の地名は「三郷」だった。鶴乃の実家及び経営している中華料理店中華飯店 万々歳があるのがここ。古くからある名店だったが、今では味も評判も落ち、評価と言えば50点と言われるのが常。
戦国時代から存在し、現在は時女一族の分家である南津涼子の親戚筋が住職を務める水徳寺があり、静香たちはここを神浜での活動拠点としている。この寺の名前にちなんだ施設も存在し、おそらく門前町であろう水徳商店街には上述の万々歳のほか、木崎衣美里とその仲間たちが寄合所を借りて開いているエミリーのお悩み相談所があり、ここも魔法少女たちのたまり場と化している。ゲームサントラ付属ドラマCDの舞台となった銭湯、水徳湯もある。
この区にある学校はねむが通う参京院教育学園。この他に常盤ななかの実家である華道の名門華心流宗家やかこの実家が営む古書店夏目書房、保澄雫の実家が営む純喫茶、昔ながらの駄菓子屋あした屋も所在。また、樹齢100年を越える桜の大木があり、この周辺は市内でも有数の花見スポットとして知られる。
さらにアニメ9話で出た地図では区の東側に神浜時計台や神浜陸上競技場もあることが分かっているほか、マギアアーカイブ1巻の記述からして静海このは・遊佐葉月・三栗あやめの3人が育った孤児院つつじの家もここにあると見られる。
文字通り神浜市の中心にある区で、銀行、証券会社、商社、新聞社、テレビ局など、多様な企業が集まるオフィス街があり、神浜市の経済の中心部である。
巨大な電波塔がそびえ立ち、ここに「ひとりぼっちの最果て」が存在する。中心駅の神浜市駅周辺にはフェリシアが通う中央学園があるほか、高層ビル群の中には神浜セントラルタワーがあり、屋上のヘリポートではマギウスの翼との激闘が数回繰り広げられた。他に神浜市役所を始め、神浜歴史博物館や中央図書館も所在。
先述の一大決戦で甚大な被害を受けた区の1つであり、中心部には瓦礫が散見され、市役所も壊滅的な被害を受けて仮庁舎で運用されている。第2部からは以前からの魔法少女の中立地帯という性質を活かして、中立を是とするリヴィア・メディロス率いるピュエラケアがケアトレーラーと呼ぶトレーラーハウスを停めており、ここを拠点として調整の施術などを行っている。
水名区・中央区の南側に隣接する区で、ファッション街や神浜一の繁華街を有する。ファッションビルの1090や十七夜のバイト先であるメイドカフェもここに所在。
かつては記録ミュージアムこと神浜記録博物館という音楽や映画を鑑賞できる博物館があったが、既に閉館し廃墟と化している。ここが後にマギウスの手によって「記憶ミュージアム」として再生、やちよ達に起こった過去の出来事が明かされることになる。
この区にある学校はアリナや御園かりんが通う栄総合学園。芸術系に長けた学校で、郁美が通っていた芸能科も存在する。また、藍家ひめなが通う神浜未来アカデミーもある。
参京区・中央区・栄区の東に位置する、昔ながらの職人がいる区。戦国時代には「巧生」の地名であり、この頃から優れた武器の製造技術を持ち合わせていた。近代には「腕に覚えのある者が成り上がった」「商売で成功し一代で財をなした」という話も残っている。とはいえ「男子は職人として尊重されながら仕事をし、女は男を支えながら家を守る」という、やや時代錯誤な男尊女卑的風習が残っていたりする。
工匠会館前駅を中心とし、区内は路面電車が走る。天音月咲の父親が経営する竹細工工房、矢宵かのこの実家の板金工場、千秋理子の実家が営む弁当屋の千秋屋、アニメ9話の地図上では神浜競馬場や神浜オートレース場も所在。区の北側には旧車両基地があり廃車両が今も存在し、不良のたまり場と化しており、第1部ではマギウスの翼の羽根達の根城として、第2部ではプロミストブラッドの神浜での拠点として使われている。他にもデンキ街もあり、この手の街につきものの郁美のバイト先のメイドカフェもある。
また、アニメにおいては用地転用を巡っての反対のビラやバリケードが散見されたり、シャッター商店街も見られるなど、経済格差を象徴するような事象も見受けられる。
月咲が通う工匠学舎は区の特性故か工業専門校的性質を持ち、デザイン学科なども有している。
工匠区のさらに東、市の東端に位置する区で、神浜の中でも特に治安が悪い区と見なされている。中でも西町の一帯は「まやかし町」と呼ばれる。戦国時代にはこの地を拠点としていた万守山右衛門率いる盗賊集団「泰党」がおり、それに関連した歴史背景も含めた事情もあり、この区出身と言うだけで言われもない差別を受けることも多い。
相野みと・伊吹れいら・桑水せいかの3人が住む市内屈指の巨大集合住宅神浜大東団地、十七夜やみたまが通う大東学院、区の北側にはかつての遊園地跡で古びた観覧車が残されている観覧車草原、他にもコンテナターミナルが所在。ネオマギウスの本拠となっている神浜市民会館もこの区にある。
また、南側の南凪区との区境近くにある神浜監獄には、ある一人の罪人を隔離するために作られたと言われている地下牢があり、迷宮のような構造となっているため、心霊スポットあるいは都市伝説の格好のネタとなっている。そしてこの地下牢の中にプロミストブラッドが二木市から神浜市に行き来するための株分けのミラーズの出入口の一つがある。かつて地下鉄工事を行った際に調査が杜撰だったためこの監獄にぶち当たったことがあり、プロミストブラッドはこの廃路を活用して株分けのミラーズと旧車両基地とを行き来している(線路のもう一方はデンキ街に接続)。
市の南側に位置する海に面した区。純美雨が所属するかつての中華系マフィアが元の地域互助組織蒼海幇の活動拠点。またフェリシアがかつて暮らしていたタワーマンションや午前0時のフォークロアが拠点としている神浜水族館も所在。
海岸沿いには海浜公園や海水浴場があるほか、海水浴場に並ぶ形で別荘地も設けられている。また、ミナギーランド・ミナギーシーというどこかで聞いたような名前のテーマパーク、大規模同人誌即売会も開催されるどこかで見たような逆三角形の建物を擁するコンベンションセンターもある。
戦国時代においては「凪津」という地名が見られるが、この地の大半は現在の大東区に含まれている。察するに近現代において海側の埋め立て再開発が進み、「凪津の南」として現在の地名になったのだろう。
市の北側、山に面した区で、山の中にいろはたちが生み出した万年桜や巨大電波望遠鏡を有する天文台があり、かつてはマギウスの拠点となるホテルフェントホープがあった。豊富な山林には貴重な生態系がある事から散策に訪れる人が多く、青葉ちかはここに掘っ立て小屋を建てて住みつつネイチャーガイドのアルバイトも行っている。
歴史的には相磨国の守護となった隅谷及びそれについた一派と水名正綱が対立、隅谷家と娘の露との縁組みを断った事で外様扱いされ、水名から北養に転封されたという出来事もあった。
この区にある学校は灯花が通う超セレブ学校の聖リリアンナ学園。市内でも屈指の難関校とされ、胡桃まなかも受験して落ちている。そのまなかの実家が営む洋食屋ウォールナッツもこの区にあり、味にうるさい人も唸らせる名店として知られているが、近頃は時勢もあり閑古鳥が鳴き気味に。もっともまなかの奮闘もあって徐々に客足も戻ってきている。この他牧場の神浜モーモーファームもある。
時折重要なキーワードとして出てくるので、隣町である宝崎市についてもある程度触れておきたい。名称の由来はおそらく宝塚市と川崎市。
前述の通り主人公のいろはとその妹のういの出身地であり、両親が海外赴任し姉妹が神浜に住んでいる現在も環邸は現存しており、時折管理や掃除のために訪れている。アニメオリジナルキャラクターの黒江も住んでおり、いろはとは魔法少女として共同戦線を取っていた関係である。いろはがかつて通っていた宝崎市立第一中学校や黒江の通う学校(校名不明)の他、アニメや後のゲーム内で出てきた鉄道路線には宝崎第三次駅や宝崎第一次駅などの駅がある。
第2部では那由他がかつて住んでいた街であることも明かされ、その旧里見邸では那由他の父・灯花の叔父の太助がここからメールを送信していた形跡も明らかとなった。那由他は神浜に拠点を移した現在も地元では名の知れた一流校宝崎順心学園に通学している。
また、光塚地域では光塚神社に伝わる伝承を元にした「光塚の火祭り」という地域伝統の祭りがある。ただ、知名度の低さと危険さ、協賛金の少なさが相まって存続の危機に瀕しており、この地出身で宝崎市立光塚中等教育学校に通う神楽燦と遊狩ミユリは祭りの存続のために奔走、そしてこれが魔法少女になり、マギウスの翼やネオマギウスへ加入する端緒となっている。
掲示板
20 ななしのよっしん
2023/01/03(火) 22:24:25 ID: CEzh5jsEXN
神浜は地理的には横浜、地形的には神戸だとして
周辺の市は地理的には神奈川県内で置き換えつつ例えば見滝原なら地形的には前橋、湯国なら地理的に静岡県内、地形的に新潟県内として考えるのもいいと思う
21 ななしのよっしん
2023/01/14(土) 18:12:50 ID: GTp52tQVua
第1部でいろは達がマギウスの計画を阻止する事に批判的な声が多かったのは、神浜市民にクズが多いのも一因なんでしょうかね。
22 ななしのよっしん
2023/02/04(土) 03:52:33 ID: yd1QED/Ii0
今回の戦国編で古地図が出てきた訳だけど結構地名は繋がってるなー
……これでもまだ「新興」と言い張るつもりなのか
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/18(木) 03:00
最終更新:2024/04/18(木) 03:00
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