神聖ブリタニア帝国とは (シンセイブリタニアテイコクとは) [単語記事]

神聖ブリタニア帝国（英： Holy Britannian Empire）とは、

サンライズ制作のSF ロボットアニメ『コードギアス　反逆のルルーシュ』、『コードギアス　反逆のルルーシュR２』に登場する架空の国家。

概要

コードギアス世界において、民主主義を掲げる連邦制国家ユーロ・ユニバース（Euro-Universe. 『コードギアス亡国のアキト』ではユーロピア共和国連合。いずれも略称は「E.U.」）、天子を統合の象徴と仰ぐ共産主義連合国家・中華連邦（Chinese Federation）と並ぶ三大列強の一つで、三者の中で最大の国力を持つ。

帝都ペンドラゴン（Pend ragon）は、現実世界における米国西部のアリゾナ州フェニックス都市圏辺りに存在している。物語開始時点で世界の1/3（西半球（南北アメリカ大陸およびその周辺海域）、ニュージーランド、中東の一部、日本、etc...）を支配する強大な帝国であり、皇帝を頂点とした絶対君主制国家で、厳しい身分制度を堅持した貴族制階級社会が布かれている。

公用語は英語だが、皇室一家の名はフランス系やドイツ系など多彩である。国旗は、余白が青く塗られた聖ジョージ十字（イングランドの象徴）をベースに、皇権を象徴する獅子に死と再生を象徴する蛇が絡む姿が描かれた大きな紋章を中央に配したものとなっている。

起源

皇歴19世紀初頭の欧州産業革命期に、イギリス王エリザベス3世（史実には存在しないとされている処女王エリザベス1世の王太子ヘンリー9世の末裔）が、ブリテン島に上陸したナポレオン率いるフランス大陸軍に囚えられた（「エディンバラの屈辱」）後、18世紀終盤の独立戦争がフランス軍不介入のために鎮圧されて（「ジョージ・ワシントンの反乱」）植民地のままであった北米に脱出して建国したのが始まり。

しかし、女王が後裔を残さず崩御してテューダー朝の正統が断絶したため、現皇家は王女脱出の手引きをした名門ブリタニア公リカルド・ヴァン・ブリタニアを祖とする王朝であり、今上帝シャルル（Charles zi Britannia）はその第98代である。

展開

人型機動兵器ナイトメアフレームによる強大な軍事力を背景にした世界支配を企んでおり、日本は、富士山付近に多量に埋蔵する超伝導金属サクラダイト等を巡る確執により侵略を受け、11番目のエリア（イレヴン）として占領された。ブラック・リベリオンの後は、かつて本国を奪った怨敵の継承国家であるE.U.とも戦端を開き、圧倒的戦力によって優勢に戦いを進める。

被征服民は所属するエリア（植民地）に割り振られた数字で呼ばれるため「ナンバーズ」と総称され、本国のブリタニア人とは厳格に区別され、差別の対象となる。各エリアは本国から派遣された総督により統治されるが、ブリタニア本国への帰属の度合いにより、自治権が拡大された「衛星エリア」への昇格、または逆に支配強化の必要な「矯正エリア」への降格が判断される。