→ 声優一覧
今よりも役者になることが大変だった時代、仲間内で声を褒められたことで役者を夢見るようになる。
ほとんど冒険としか言いのない目標だったが、母親の思いがけない後押しもあったため、現在に至ったとのこと。
ハイテンションの三枚目から渋くシリアスな役まで幅広く演じ、キャラクターに合わせて声を自在に操る実力が高く評価されている。
青年~中年の男性役の印象が強いが、デビュー初期は少年役も多く演じてる。
シティーハンターの冴羽獠には思い入れが深く、個人事務所の名前も「冴羽商事」である。
また、後楽園ゆうえんちの戦隊ショーのCMは、一貫して今でも神谷明が行なっていることで有名。
ごく稀に「山田一郎」という偽名を使って出演することがあるとかないとか。
一時期「ロボットアニメの主人公=神谷明」と思われてしまうほど、ロボットアニメでの主役を担当することが多かった。
スーパーロボット大戦の一部の作品では、神谷明の出演作が多くを占めるものがあり、当然神谷明が起用される。そんな神谷明が演じるキャラクターがやたらと出てくるシリーズは「スーパー神谷大戦」と呼ばれることも。
当時の業界でも「ロボットアニメの主役なら神谷明を使っておけ」という風潮があったとかなかったとか。
担当作をここにあげるとキリがないので控え、その一覧は下記の出演作表やWikipediaなどに委ねるが、ゲッターロボを始めとして、当時の神谷明の起用率は、「ゴリ押しだ」とかいう野次が飛び交う昨今の業界ですら、考えられないほどであった。
スーパーロボット大戦αシリーズ辺りをプレイすると、いかにロボットアニメで神谷明が重宝されていたかがよくわかる。
スーパーロボット大戦Z以降は神谷明主演作品の採用は控えられている。
やっぱギャラ高いし……
そんなロボットアニメブームが下火になりつつあった80年代にも、週刊少年ジャンプの連載作品を原作とするアニメで、少年漫画系列の主役やメインキャラを担当するようになっていく。
テレビに顔出しで出る時などは、この80年代の作品の出演声優として紹介されることが多く、特に目立つのは北斗の拳のケンシロウである。
他にも、うる星やつらやめぞん一刻への出演した時、原作者の高橋留美子に大層その演技を気に入られたことで、高橋留美子作品によく出演するようになった。
2000年代に放送された高橋留美子劇場でも他の常連キャストと一緒に出演している。
しかし、この頃になると忙しさが今にもまして極まるようになっている。
ケンシロウの掛け声の「ホワタァァァァ!」は、実は神谷のアドリブで、これはあまりにも仕事が大変だったため、「(これで仕事が」)終わったぁぁぁぁ!」という意味でこんな掛け声を叫んでいたという。
また、この頃に放送されたアニメ・シティーハンターの冴羽獠は、神谷明が「一番好きだ」と豪語するほどのキャラクターである。理由は「二枚目の演技も三枚目の演技も全部受け入れてくれるから」と答えている。
90年代を過ぎると、全盛期に比べると出演率は減っていくようになったが、名探偵コナンの毛利小五郎というハマリ役を得て、後述の騒動が起きるまで13年間担当した。
2000年代になると毛利小五郎以外の出演作はめっきりと減ってしまい、それ以外は散発的なものとなった。
さらにこの頃盛んに行われた「過去作品のゲーム化などにおける再演」という形でも出演しなくなってしまった。
これについて神谷本人が「出たくないわけではなく、制作側の予算の問題」と返答している。
神谷明の経歴を見ればわかるように、声優界のスターとも言えるほどの活躍をしてきた大人物である。
キャリアも十分あることから、そのギャランティは活躍相応に高額になっている、というのが定説で、本人も上で述べているように、少なくとも安い出演料ではないことは間違いない。
だが、「出たいからという理由でギャラを下げて出演すると他の声優にも影響してしまう」と本人も言っているように、今も昔も薄給な声優業界全体のギャラを、さらに下げてしまいかねない。
昔から神谷は声優のギャラの安さを嘆いていたこともあり、複雑な感情があったものと思われる。
しかし、ファンの声の大きさからかは不明だが、キン肉スグルは一度古川登志夫が代演を務めた後、ゲームにおいてまた神谷明が担当するようになった。
反面、有名な作品の一つである北斗の拳のケンシロウは、時が経つにつれて担当する機会はかなり減った。
ただし北斗の場合は全体的に言えることなので、一概にそうとは言えない。
「小五郎が事件を解決する映画を作って欲しい」と熱望するなど、深い思い入れを見せていた毛利小五郎役だったが、2009年に神谷明がブログにおいて「役を解任された」ことを発表した。
名探偵コナンのファンの間で大きな話題を憶測を読んだが、神谷明が一時的に発表していた内容によると、制作サイドに裏切られたためであるとのこと。
一方の制作サイドは「神谷明が番組を卒業」という以外には何も話していないため、実際どういうことがあったかは真相はわかっていない。
一応表沙汰にされていない内容として、騒動についての全容はググれば出てくるので、ここではあえて記すのは控える。
しかし名探偵コナンという作品を神谷自身が疎んでいるわけではなく、名探偵コナンを応援する立場として今もコナンの関係者とは会ったり話したりしているほか、後任の小山力也とも会食して役を正式に引き継いだという。
ニコニコ動画においても、ニコニコ生放送に登場したり、ナレーションなどで散発的に出演したり、流石に往年ほどではないものの定期的に出演しており、役を獲得するために今も若手に混じってオーディションを受けているという事情も明かしている。
毛利小五郎騒動以降はアニメなどで役柄を演じる機会を失ったが、ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦で黒十字王を演じてからは徐々にではあるがアニメのアテレコ業も担当するようになった。
数年前から後進の育成にも熱心に取り組んでおり、既に教え子として新谷良子や清水愛などが業界でも活躍している。
DD北斗の拳では、かつてケンシロウを演じた神谷がその師匠であるリュウケンを演じるなどして話題となった。ちなみに実際は、ギャグ満載な神谷明のコメディ面を押しまくったキャラとなっている。
そして、2019年2月公開「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」で実に20年振りに冴羽獠を演じている(厳密に言うと2015年のコミック「エンジェル・ハート」の購入特典だった『獠のプロポーズ』でも演じているがシティーハンターとしてはパラレルワールドに近い)
公開前後から報道番組に広く出演し、舞台挨拶も精力的にこなしている。舞台挨拶でも冴羽獠の声色で続編に対する意欲を公言し、4年半後の2023年9月には続編映画の「劇場版シティーハンター 天使の涙」が公開、原作ファン及びキャスト、スタッフ一同待望のユニオン・テオーペ、海原神の登場と最終章のスタートとなる作品で、神谷も様々なプロモーションに登場し、さらなる続編にも意欲的である。
テアトル・エコーに所属していた頃、先輩だった山田康雄、納谷悟朗、熊倉一雄等の演技を穴が空くほど見ていたと語っている。
この時に見た彼等の芝居が、現在の自分の中に生きているとのこと。
『シティーハンター』の冴羽獠は山田の演じるルパン三世を思わせる演技を披露し、『名探偵コナン』の毛利小五郎は納谷の演じる銭形警部を意識して演じた部分もあった他、熊倉の三枚目の演技と歌唱はキン肉マンを演じる参考になったと言う。
反面業界で有名な通り、山田と納谷は芝居に厳しい人物であり、山田に至っては「怖い先輩」として言い伝えてきた。
ルパン三世VS名探偵コナンで、「ルパンが変装した毛利小五郎」を演じた時の演技はかなり有名であり、ルパンの語り口を彷彿とさせる演技に、視聴者の多くが感嘆の声をあげた。
そのルーツには、かつての羨望の眼差しで見ていた先輩達の演技が生きているのかもしれない。
神谷がデビューした当時、まだ声優という存在は俳優の副業のようなものであったことから、自身も当初はその肩書を敬遠していた。しかし、声優の仕事を積み重ねていくうちにそれを誇りに持つようになり、以来声優は専門的な仕事だと考えるようになった。そのため、声優と呼ばれることに抵抗感がある人物に対し、「"声優ではなく俳優"と言ったところで、実際に自らの生計を立てたのは声の仕事ではないか」と自ら師と仰いだ山田や納谷とは対照的な立場を明示している。
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最終更新:2023/09/26(火) 14:00
最終更新:2023/09/26(火) 14:00
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