禍忌(マガキ)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズの登場キャラクターである。『KOFXI』の最終ボス。
人類と敵対する「地球意思」に仕える種族の一員であり、古の時代に「悪魔」と呼ばれた存在の一柱。大昔に人類との戦いにより滅ぼされたが、過去の時代から時空を超えて現代に出現した。現代の研究者には「遥けし彼の地より生ずる者達」と称されたが、調査結果を公にされる前に研究者を始末している。
戦闘では亜空間を作り出して戦う格闘術「操空拳」を用いる。普段の姿は人間と変わりなく、一見すると美形の偉丈夫に見えるが、戦闘時はピンク色の肌と昆虫か爬虫類のような目を持つ異形の姿に変身する。
人間に敵意を抱いているだけではなく強く見下しており、同胞である無界が人間を侮らずに警戒する態度を快く思わず、「可能性など無い」と否定し皮肉めいた物言いをする。ただし個々のファイターに対する言動を見ると全く人間を認めないわけでもない。人間社会の研究も怠っておらず、趣味で株をやっている。
『KOFXI』のストーリーでは同作で開催されたKOF(彼が主催者と思われるが公式には不明)を利用してファイター達の「気」の力を集め、オロチを復活させて力を掠め取ろうとした。結局オロチの復活には失敗し、逃げようとしたところに異次元に引きずり込んで始末した紫苑から槍を投げつけられ、仲間割れによりあっさり死亡。その後死体はハイデルンの部隊によって研究のために回収されたが、同胞のシュルームによって奪還されている。
超必殺技の「ユニバース・ディストーション」は空間を歪ませて攻撃する画面全体攻撃。だが、両脇を見せるモーション(おそらく『聖闘士星矢』のギャラクシアンエクスプロージョンが元ネタ)、ピンク色で目に悪くうねうねと動く妙なエフェクト、「次元の顎(あぎと)に引き裂かれよ!」という台詞の「臭がれよ!」と空耳などにより「ワキガ」と揶揄されている。
コンセプトは「嫌な奴」。同格の幹部である無界が人類の敵とはいえ武人然とした好漢だったのに対し、こちらは性格も悪ければ戦闘スタイルも嫌らしい。そんなわけでプレイヤーにも親近感を抱かれておらず、「ムカイさん」のようにさん付けで呼ばれることは少ない。一応劇中では紫苑から「マガキさん」と呼ばれている。
彼らの首領である斎祀もとても性格が悪く、戦闘スタイルも禍忌に似通っている所があり、彼らの種族では無界や彼と気が合う紫苑の方が例外なのかも知れない。そりゃ滅ぶわな。
変則的な飛び道具を多く持つシューティングキャラ。「弾幕」と表現されることもあるが、実際は適当にばら撒かれるだけで完封される程熾烈ではなく、CPUのアルゴリズムのせいで厄介になっている面が強い。
縦方向に動く「ファントムスフィア」、一度消えて頭上や背後から現れる「ディメンジョンスフィア」で相手の動きを制限し、近づかれたら無敵判定のある近距離飛び道具「エクスプローディングスフィア」で切り返す待ち戦法を得意とする。
弱点の一つは「エクスプローディングスフィア」に投げ無敵が無い事で、コマンド投げを決めた後に起き上がりでこの技を繰り出したところを繰り返し投げる攻略パターンが存在する。
超必殺技の「ユニバース・ディストーション」は発生が早い上に無条件追撃判定を持ち、ガードされてもケズリダメージとガードクラッシュ値が非常に高い。この技に関しては文句なしに強く、有効な対策は無い。
PS2移植版ではチャレンジモードの指定されたミッションをクリアすることで使用可能だが、攻撃力や防御力が調整されている上にしゃがめない、機動力が異様に低いなどの弱点も目立ち、紫苑と比べても使いづらい。但しリーダー超必殺技の「ユニバース・ディストーション」だけは破格の性能であり、禍忌を使えば楽にクリアできるミッションもある。
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最終更新:2024/04/25(木) 13:00
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