福井鉄道 単語


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フクイテツドウ

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福井鉄道とは、福井県に存在する鉄道会社である。愛称は『福鉄』(ふくてつ)。

概要

鉄道事業、バス事業などを行っている。

元々は名鉄グループ子会社であったが、経営悪化のために2008年自治体出資の団体に株式譲渡され第3セクター会社となっている。

鉄道事業

現在保有する路線は福武線田原町~たけふ新(旧:越前武生))のみとなっている。
福井市内は「フェニックス通り」と呼ばれる大通りのん中を走る。福井駅からはやや離れているため、途中の福井址大名町(旧:役所前)停留所から福井駅停留所まで「ヒゲ」と通称される支線が延びている。大半の電車サイドターンを行いヒゲ線に乗り入れる。

全区間でJR西日本北陸本線と並行している。

かつては鯖江から織田(現越前町)へ向かう(せいほせん)や武生田部(旧今立町)・鯖江市戸口を結んでいた南越線があったが止されている。

特徴

大型車の走るえちぜん鉄道に小型の路面電車が乗り入れ

福鉄福武線の最大の特徴は、利用者の増加のためにえちぜん鉄道との連携を強化しており、木造駅舎でそれぞれ一面一線だった田原町駅を改良、2016年3月27日より、越前武生鷲塚針原間での相互直通運転を開始したことだ。低床車両に乗っていると大ホームドア越しに見える光景えちぜん鉄道田園区間をぶっ飛ばすフクラムは見もの。(えちぜん鉄道区間は低床ホームと通常ホームの2つが用意されている)。行き違いえちぜん鉄道の大車両と並ぶ姿もなかなか面い。なおえちぜん鉄道に乗り入れる車輌フクラム組ことF1000形とF2000形のみで、名鉄組770形880形レトラム等は乗り入れない(770形は暫定的に乗り入れ実績があり、今後も代走で入るかもしれないが・・・)。

併用軌道を行く大型電車(2016年で終了)

福鉄福武線のかつての最大の特徴は、電車の中心部のん中を走っていたことである。
これはアメリカインターアーバンと呼ばれる都市鉄道と同じく、郊外では専用軌を快走し、その電車地の併用軌にそのまま乗り入れる形態をとっており、それが現存しているためである。

本家アメリカではモータリゼーションの波に飲まれ、シカゴに一路線(サウスショアー線)が残るのみだが、ここ福井では今もこのスタイルがとられている。日本でもかつては新潟交通など類例があったが、同じ事情で数を減らしたため、福井鉄道は日本でもごく重な存在となっていた。

京阪京津線も同様の存在であり、大4連が地上を走り、さらに地下鉄にまで直通してしまうためそちらに注を奪われがちではある。
しかし、ここ福井鉄道は地方私鉄であり、後述の自社発注200形をはじめとした、古きよき時代の趣きある電車が現役で走っていたという点こそが、福武線ならではの魅力といえよう。
2006年名古屋鉄道譲りの低床路面電車が導入されてからは、特に経年の進んでいた車両され、200形600形610形といった残った大高床にラッシュ用や土休日方などを中心とした運用になっていた。起点の越前武生駅ではDVDや古いキップなどの鉄道グッズも売られている。

しかし、2013年全新となる低床電車F1000形が導入され、高床は多くが置き換えられてしまった。晩年は600形がごくまれに走る程度になっていた。そんな福鉄名物ともいえる鉄道形(大高床)については、新車両の導入により2016年までに置き換えられた。現在は北府に一部が展示されている。

なお名鉄組やフクラムの低床電車達はスピードを出す都合上かなり体を揺らしながら走るのでよろめかないように注意。

大型車の車外ステップ

高床電車ドアと連動してステップが開くようになっており、これを昇降して電車に乗り降りするようになっている。大内乗り入れ事例が減り低床電車が増えた現在では、これも福井鉄道独特の設備となっている。なお名鉄組の770・880もやや高床式なので1段式ではあるがステップがついている。

併用軌道区間での急行運転(廃止)

福武線は路線延長が長いため急行運転が行われている(普通電車追い越しはヒゲ線をショートカットする形で実施)。かつては併用軌区間でも通過があった道路ん中の安全地帯普通電車を待っていても、結構なスピード電車が駆け抜け、迫力はあるが、電車を待つとき、写真を撮るときは要注意といえるものだった。
2016年以降路面電車区間での通過はなくなったものの、スピードを出しながら自動車をどんどん追い抜く路面電車の姿は必見。

「○○新」という駅名

普通、既存の名との混同を避けるためには、「新大阪駅」「新松田駅」のように、最初に「新」をつける方法が一般的である。
しかし、ここ福井鉄道では、「武生」「福井」のように、末尾に「新」をつけるというしい方法がとられていた。
しかしながら、これは2010年に「西武生」(現北府)とともにそれぞれ「越前武生」「赤十字前」と改称され、一時消滅していた。今もそれぞれの駅舎に、名を書き換えた跡が残っている。

ところが北陸新幹線越前たけふ駅が開業することになったため、同名である越前武生駅を改称することになり、2023年に「たけふ新」と改称。これによって「○○新」が復活することになった。

車両

名鉄岐阜内線・美濃町線・揖線の止を受け、これらの路線を走っていた路面電車(低床車両800形、770形、880形を含め
鉄道200形600形が在籍する。
なお、800形は福鉄での使い勝手が悪かったのか2018年に運用を停止、同じく800形を受け入れた豊橋鉄道に譲渡された。

770形880形は2体連接で、福井同様併用区間と専用区間のあった岐阜線で使用するためのステップが装備されている。二段上昇が880形で固定が770形。この他幅も770形の方が多少ながら絞られている。一時期770形はえち鉄直通運用に就いていたこともあったが、現在はFUKURAMとFUKURAM LINERにその運用を譲り福鉄線内運用となっている。
また2021年度より齢の高い880形の延命工事が開始され、東洋電機製造の電装品により、走行装置がVVVFインバータ制御・回生ブレーキ装備に更新された車両が登場した。なお延命工事と聞くと内装のリニューアルも同時に行うイメージがあるが、880形の古びた内装はそのまんまである(えちぜん鉄道を見習ってほしい・・・)延命工事が行われていない880形車輌F2000形で置き換え予定。2023年に1編成が置き換えられたが、こちらはどうやら除雪として第二の人生を送る事になった模様。

2013年3月31日よりLRV、F1000形愛称FUKURAM)を導入した。
在来大の置き換えを的としているため、3連で30メートル制限ギリギリであり内のLRVの中では最大の定員数である。自動車との事故に巻き込まれ、長らく運用を外れていたが修復し運用復帰…と思いきや、軌間が広がりすぎていたことが原因による脱線事故により運休したことも。
現在カラーリングのそれぞれ異なる4編成が元気に運行している。

2023年3月27日よりアル車両製「リトルダンサーシリーズの新LRV、F2000
(通称:FUKURAM LINER)を導入した。
ラッシュの低床の予備確保、老朽化し延命工事を施していない880形の置き換えを的に導入され、丸みを帯びたデザインF1000形とは対照的に、直線的なデザインが特徴となっている。

こちらは名鉄組2体連接置き換えが的の為か21.4m程、その為中間の体がちょっと短め。定員確保のためロングシートとなっている。運転室直後高床部分のかぶりつきシートが特徴。

2023年現在は1編成が運行されている。

200形は福井鉄道自発注であり、運転開始から50年経過後も走り続けていた。セミクロスシートの連接という全でもしい存在であった。又、映画やしゃべる白犬が出てくる某携帯CMにも出演している。その縁で「お父さん」(カイ君)は北府の名誉駅長となっている。F1000形の導入に伴い201編成はとなった。続いて202編成も故障の為となり残すは203編成のみとなっているものの、検切れで事実上の休現在は北府に建設された北府鉄道ミュージアムに展示されている。

600形はかつて名古屋市営地下鉄で走っていた車両第三軌条からパンタに集電形式を変更、さらに単行+2改造したもの。しかし使い勝手が悪く(奇しくも、800形で再び福鉄と単行運用の相性の悪さが露呈することになる)、々と2編成導入されたのが1編成になり、残った1編成も定期運用はなかった。ところが、2015年10月F1000形の原因不明の脱線事故に伴いF1000形と200形が運行を中止。
ニートレインとして寝ていたところ緊急で通常運用に抜されており、「ビア電」などのイベント用兼予備として残っていたが、Twitter情報によると2023年現在事実上保存の様な扱いで運用に入っている情報は記載されていない。F2000形も導入された現在復帰の見込みもなさそうだ。1編成1車両だが運転士が乗務するスタイルとなったか。


600形の2両編成版・610形夕のラッシュ時にしか運用されていない…が意外と日中普通列車で動いていたりした。F1000形導入によりされた。
 
2013年にはドイツ製のシュツットガルト(735形)を旧:土佐電鉄(現:とさでん交通)より購入し、2014年4月より「レトラム」の愛称で土休日に運行を開始。限定でイベント運行されている。なお、購入に際し735形からF10形に改番している。

今後の動向

また、福井という土地柄が多いため、除雪用の機関車が導入されていたが、それらも籍のないモーターカーF2000形に置き換えられた880形車輌)に置き換えられることが決まっている。

北陸新幹線敦賀延伸開業に向けえちぜん鉄道と共に2025年3月ICカードの対応が予定されている。車載式のICカードで対応する予定。

上記の関係で北陸本線第三セクターハピラインふくい」に転換されることによる福井鉄道からの社員出向による乗務員不足、また以前福井鉄道より速いものの概ね1時間に1本で特急での退避で時間のロスが多かった北陸本線普通第三セクターハピラインふくいに転換した際特急の退避がくなり福井駅武生駅間が概ね20分前後(福井鉄道の急行でたけふ新福井址大名町間約40分)で走り抜ける様になった上に日中1時間に2本に増発、更に夕に快速が設定(福井駅武生駅間約10分)される事を受け、2023年10月14日より急行を運転取りやめ、多客時のみたけふ新~福井で運転することになった。えちぜん鉄道直通も福井経由の普通電車が担当することになる。

上記の事情もあり2024年3月16日より均14・1値上げを行った。休日観光で乗るなら600円で乗れる1日乗車券を使おう

バス事業

福鉄バス、及び福鉄観光と呼ばれている。一般路線は福井県苓北南部と・嶺南東部地域を中心に展開し、福武線と並行する形になるものの福井市の中心部へも乗り入れる路線を持つ。
高速路線は大阪名古屋東京へ路線を展開。夜行バスも運行している。

最近では北陸新幹線敦賀開業で米原敦賀で二度の乗り換えが発生する事のあるしらさぎテリトリー名古屋-福井の便を増強している。

運行中の高速バス

 ちなみに

2005年、福井鉄道設立60周年ということでロゴマークを変更することになった。
当時、福井鉄道は名鉄グループに入っていたこともしてか、
MEITETSU」に準じロゴマークを「FUKUTETSU」に変更した。(wikipediaより)
そのためロゴの雰囲気が名鉄と似ている。

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