秋山優花里とは (アキヤマユカリとは) [単語記事]

秋山優花里（あきやまゆかり）とは、アニメ「ガールズ＆パンツァー」の登場人物である。CV：中上育実。
「コミックフラッパー」誌に掲載されている、才谷屋龍一著のコミカライズ作品においては主人公（彼女の主眼から物語が進行する）。
ファンからの愛称は「秋山殿」。

スペックという名の彼女のプロフィール

別名：グデーリアン、オッドボール三等軍曹
在籍：県立大洗女子学園普通 Ⅱ科2年C組（16歳）
　　　　　第6機甲師団
所属校：大洗女子学園
所属チーム：あんこうチーム（Aチーム）
搭乗戦車：Ⅳ号戦車（D型→F2 型→H型）
戦車内での担当：装填手
身長：157cm
誕生日：6月6日（ふたご座）
ABO式血液型：O型（Rh+）
出身：茨城県土浦市
家族：父（淳五郎）、母（好子）

好きな戦車 ： 7TP双砲塔型
　　　　　　　　　（ナヒュール中戦車も気になる存在）
好きな花：たんぽぽ
好きな食べ物：母が作ってくれるカレーライス、
　　　　　　　　　　たくあんの缶詰、バウムクーヘン
苦手な食べ物：酢の物
好きな教科：戦車道
苦手な教科：国語
趣味：戦車グッズ収集
日課：筋トレ
座右の銘
名ゼリフ：「ヒヤッホォォォウ！最高だぜぇぇぇぇ！！」
パネル設置店：年宝菓子店

人生という名の彼女の戦歴

主人公である西住みほと同じく、2年生の16歳。
西住みほ・武部沙織・五十鈴華の3人とは別クラスの、普通 II科2年C組に属する（2話放映版では「2年3組」所属と自己紹介しているが、公式サイトのサウンドドラマでは2年C組と自己紹介している。なお、みほ達のクラスは普通I科2年A組である）。

両親は、大洗女子学園の学園艦艦上で床屋「秋山理髪店」を営む。そのため入寮せず、実家から通学している。

同校の必修選択科目として復活した「戦車道」を選択するも、他生徒に声を掛けるのが苦手だったようで、最初は孤立気味であった。授業初日に、かつて同校で使用され放棄されていた戦車を、学園艦艦上より捜し出すこととなった際、以前から憧れの対象であった西住みほの様子を木陰から窺っていたところを、みほ本人に発見されチームの一員となる。というか、戦車道授業の集合時から、ウットリした表情でモジモジと背後からみほに強い念波熱い視線を送っていたり、生徒会が戦車捜索の開始を指示した際も一人だけ逆方向を向き、みほを見つめている様子が描かれている。

「私、秋山優花里！西住殿に一生ついていきます！！」（5.5話より）

なによりも戦車が好きで、知識も豊富。作中においては気遣いのできる性格だが、戦車のことになると見境がなくなる。戦車を前にすると熱く語り出し、搭乗すると人が変わったように「ヒヤッホォォォウ！最高だぜぇぇぇぇ！！」と叫んだりする。（みほからは「パンツァーハイ」と言われている）。ただし自覚はあるようで、すぐに我に返り、試合中などの戦闘においては冷静に対処もできる。また、学校を無断欠席し、対戦相手であるサンダース大付属高校の学園艦に単身偵察に乗り込むといった、肝の座った行動力（に加え、移動中であることをものともしない並外れた動画簡易編集能力）も持ち合わせている。ところで、サンダース校に潜り込んだ際、同高の生徒たちに自然に溶けこみ、堂々と渡り合いながら情報収集に当たる姿は、かつての彼女の_孤独な日々がまるでウソであったかのような、立派な諜報活動ぶりであった。

戦車搭乗員としても優秀で、初のチーム内模擬戦では砲手として3輌を立て続けに撃破している。この時の命中率は100％、桃ちゃん見習え。その後装填手に固定、車長のみほの傍に居ることもあり、よく側窓からの偵察やみほへの助言などをしてみほをサポートしていた。素早く装填できるように筋トレをしているらしいが、その成果を如実に物語るのは12話でのまほ車との最後の戦いであろう。画面上での直接の描写は無いが、ドリフトしている車内で次弾を急速装填するという離れ業をやってのけている。ただでさえ重い砲弾を、狭い車内で強烈な横Gがかかった状態で装填なんて…秋山殿のセンスと努力の表れです＞＜

誰に対しても、軍隊形式のように名前に殿を付けた「名前＋殿」で呼び、敬語で話す。（ただし「～であります」のようなしゃべり方ではなく、基本的に普通の丁寧語である。また、下級生相手にはタメ口の場合もある。）また、信号ラッパの吹奏も得意。
リュックサックを常用し、登校時にもミリタリー仕様のようなバックパックを用い、その中には「いつでも野営が出来るように」と、飯盒用品一式を常備している。このバックパックのモデルは、コンドル製タクティカルギア「126 アサルトバックパック」が近いものだと思われる。ただ、両サイドにも大きな収納部があるため、別のモデルか架空のモデル、もしくは場面によってあったり無かったりするため、モジュラーポーチを使って自分でカスタマイズしているのかもしれない。

自宅の自室には大量の戦車の模型、戦車砲弾、転輪、無線機が所狭しと飾られ、壁には多数のポスターが貼られている。このポスターはひときわ目に付く小林源文の「黒騎士物語」を始め、2話で一年生チームが見ていた本と同じ「萌えよ！戦車学校」（イラスト：野上武志）や「どくそせん」（イラスト：EXCEL）など実在のもので、エンディングにも素材協力としてクレジットされている。

交友関係については、戦車道を始めて以来、みほ達と出会うまでは気の合う友人ができず孤独であり、そのことを両親からも心配されていた。自宅に友人が訪ねてきたのも、あんこうチームの面々が初めてであるとのこと。本人は「ずっと戦車が友達だったので…」と言っているが、中学に入るまで癖毛を気にして父親と同じパンチパーマにしていた、ということも一因ではないのか…と沙織に指摘される。コミカライズ版では小さな頃からいつも戦車の玩具で遊んでいるうちにいつの間にか一人になっていたという背景や、みほのことを最初の友人と呼んだり、沙織から「ゆかりん」と呼ばれたのを「初めてのあだ名」と喜ぶ様子が描かれている。

アニメ本編では、歴女チームからその戦車や歴史知識に一目置かれ、エルヴィンからソウルネーム「グデーリアン」を付けてもらい、本人自身も気に入っている様子である。グデーリアンの元ネタは、おそらく第二次世界大戦時のドイツ軍人で戦車の集中運用による電撃戦の生みの親とされる「ハインツ・グデーリアン」。

戦車道に関係する事柄（歴史上の出来事等）は並外れた知識がある反面、学校の勉強はあまり得意ではないらしく、大会後の年末を描いたドラマＣＤでは一人冬休みの宿題が殆ど片付いておらず、ピクチャードラマでは数学の小テストの結果如何で父親にこつこつ貯めた戦車グッズを全て捨てられる危機にまで陥っている。

なお公式のキャラ紹介に「ジト目で不敵な笑みを浮かべている」秋山殿の絵があるが、これはもともと初期設定での秋山優花里が本編より悪い意味でオタクっぽい、クール系の曲者キャラであった名残。
初期設定絵の秋山優花里（背が高く三白眼気味で不敵な笑みを浮かべている）と現在の秋山殿（背が低く垂れ目で人懐っこい）を見比べてみると、ほとんど別人である。