秋月(あきづき)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。モデルは大日本帝国海軍に所属していた秋月型駆逐艦1番艦『秋月』。
2014年11月14日から開催されている2014年秋イベント『発動!渾作戦』にて先行実装された駆逐艦娘。第二次渾作戦を攻略することで入手できる。『秋の字を持つ新型駆逐艦のネームシップ』として、以前から実装が告知されていた秋イベの目玉艦娘である。レアリティはホロ。
パッツンに切りそろえた黒髪のポニーテールが特徴的な少女。軽巡洋艦並の巨体だったことを反映してか、駆逐艦娘というより軽巡洋艦娘のような大人びた外見をしている。
衣装は黒と白を基調としたセーラー服。丈の短いミニスカにはスリットが入っているため、なかなかにエロスな脚線美を堪能させてくれる。額にまいた鉢巻状のものは「軍帽前章」、通称:ペンネントというものであり、所属である「第六十一駆逐隊」という文字が刺繍されている。
艤装は他の駆逐艦娘たちよりも大きめであり、どことなく夕張に似たデザイン。一際目に付く両脇に装備された連装砲ちゃんっぽい生物(?)は長10cm砲ちゃんといい、連装砲ではなく高角砲のキャラクターである。秋月の台詞から察するにある程度自律行動もできるようだ。
真面目で礼儀正しく、凛とした性格であり、「大丈夫」が口癖。翔鶴や瑞鶴、大鳳たちなどの護衛対象となった艦娘や初月・涼月といった第六十一駆逐隊の姉妹艦たちに言及する台詞が多い。また、明石に修理された際はお世話になったとのこと。
余談になるが、本実装以前から、10cm連装高角砲の紹介文や翔鶴の轟沈ボイスにその名前が登場しており、漫画『艦これ -いつか静かな海で-』の単行本1巻に「2巻までに秋月を出したいな」という田中Pのコメントが寄せられていたり、彼女のイメージソングであろう『秋月の空』が先行実装されたりするなどして以前から実装が仄めかされており、今回満を持しての実装となった(ちなみに『いつ静』2巻は2014年12月22日発売予定なので、有言実行である)。
ちなみに、この艦娘は2014年11月の秋イベント以降、1年近くも再入手手段が一度も設けられていなかった。同様の状況の艦娘にはプリンツ・オイゲンが存在する(奇しくも中の人も同じ)
2015秋以降、2016冬、そして2016春と、どこかのマップでドロップするチャンスが用意されていたので現在では初月、照月と合わせて防空駆逐艦を入手できた提督が増えてきている。
長らく追加セリフが無かったが、2019年10月のアップデートで実装。妹である照月・初月を「照ちゃん・初ちゃん」と呼ぶなど普段は真面目な彼女も妹たち相手だと意外とフランクな一面が見られるようになった
防空駆逐艦の名の通り対空の値が初期で70、改にしてフル改装することで何と116にまで上昇する艦載機キラー。
他の能力値も軒並み高水準だが、防空駆逐艦として設計された史実を反映してか、雷装はフル改装しても54と駆逐艦娘としてはかなり低い。そのため、夜戦能力は他の駆逐艦の実力者たちには一歩劣る。
防空駆逐艦たる秋月型の特徴として、開幕航空戦の際に特殊な対空砲火を行う「対空カットイン射撃」の条件が他の艦と異なるという特徴がある。
一般的な水上艦だと高角砲+高射装置+対空電探の3点が最低でも必要なのだが、秋月は高射装置機能を自身に内蔵しているため、ただの高角砲だけで対空砲火が可能。電探すらいらない。より効果の度合いが高いものとして電探を使う事もできるが、この電探も対空電探でなく通常の水上電探でよい。
その撃墜数たるや一般的な駆逐艦などの対空カットインの倍近い効果を誇り、相手が陸上基地などの桁違いの搭載数を誇るバケモノでなければ、相手の航空戦力を秋月だけで目に見えてゴッソリ減らす事が可能。
ただし上級者でも陥りがちな秋月運用上の注意点として、秋月特有の装備の組み合わせの対空カットインは他の艦の対空カットインよりも優先度が低いという点がある。同じ艦隊に秋月以外に対空カットイン発動条件を揃えた艦がいる場合、そちらの対空カットインばかりが発動し、秋月は何もしないのである。
上記の通り対空能力以外は並かそれ以下の能力である秋月を艦隊に入れておいて対空カットインをさせない場合、艦隊の火力としても対空能力としても弱くなるだけであり、艦隊に秋月を入れている意味が無い。
摩耶様の専用対空カットインのみ、フル装備の秋月の対空カットインよりも強力な対空砲火になる事があるが、いずれにせよ他の対空カットイン装備の艦と共存できないので注意。
(なお、10cm高角砲+高射装置と対空電探を用いる組み合わせや、単品の高射装置を別途装備する組み合わせなど、他の艦でもできる装備による対空カットイン装備ならば優先度が低い事は無いので、他の艦がいても秋月が対空砲火を行う事はあるが、その場合は他の艦でやったのと同じ効果しか得られないので、やはり秋月である意味が特に無い。)
また、初期装備として、『10cm高角砲+高射装置』を持ってくる。これは12.7cm連装砲B型改二と同等の火力を有しながらも対空値を10もブーストし、命中と回避も1上げ、さらに改修による強化も可能。また、「+高射装置」とあるように、この砲を用いると高射装置を別途装備しなくても対空カットインができるようになるなど、現状最強の駆逐艦装備である。
その分量産は難しく開発での入手は不可能だが、明石の工廠で他の装備からの改修を重ねれば91式高射装置→94式高射装置→10cm高角砲+高射装置と更新していくことが可能。吹雪改二が初期装備として94式高射装置を持ってくるので、量産するならばここからが一番早いと思われるが、それでも非常に長い道のりとなる。
さらに、なんといっても忘れてはならないのが、彼女の可憐な見た目に似合わないその貧困粗食ぶりである。彼女を秘書艦に据えての時報ボイスにおいて、提督たるプレイヤーに饗されたのは、朝食が「簡単なもの(意味深)」、昼食が「握り飯に沢庵」という貧乏飯であった。さらに彼女自身が「昼がシンプルだったので少し奮発した」と語る一九〇〇の時報でも、その内訳が「熱々の麦飯、沢庵、そして牛缶(牛肉の缶詰)に、お味噌汁」という、奮発してこれか? と首を傾げたくなる低水準であったことが話題を呼んだ。
後に妹の照月、初月、涼月が実装されたが、彼女たちの食事事情も同じようなものである事が判明している。
活躍したのが国内の食糧事情が逼迫した戦争後期であったことを象徴しているのか(それが証拠に雲龍も粗食で、しかも着任時に艦載機を何も持ってこない)、それともか単に彼女自身が粗食主義なのかはさておき、駆逐艦にしては大人びてしっかりしている印象も含め、彼女を手に入れた提督たちから「若いのに不憫すぎる」「メシ屋に連れて行って腹いっぱい食わせてやりたい」「赤城や大和は秋月を見習うべき」などという憐憫の声が相次ぎ、彼女には実装後間もない時期から毎日食うや食わずの生活を送っているというような貧乏設定がついてまわることになった…の割には揃って発育良すぎるのは黙っておこう…。
イラストなどでも、『秋月型(秋月)にたらふく食べさせ隊』というタグが有り、現代のおいしい食事を満足ゆくまで食べさせてあげようという絵師提督達の粋な計らいが見られる。当時は「秋月にたらふく食べさせ隊」という表記だったが、こちらも照月や初月が登場して以降は「秋月型にたらふく食べさせ隊」と表記され、秋月型姉妹たちに広く当てはまるようになった。
第二次世界大戦の開戦前、次第に性能を向上させていく航空機に対抗する、対空火器を充実させた艦船の必要性が訴えられ始めていた。
日本海軍では、戦中に旧式化していた天龍型や5500t級の軽巡を改造して防空戦闘艦とすることを考えていた。実際にそのプランの元で対空火器を充実させたのが「五十鈴」なのだが、やはりというか、既存艦の改造では限界があることが露呈する。
そもそも防空戦闘は単発の火力は要求されず、弾幕の密度が要求される。要するに大口径の主砲を1門積むより複数の高角砲を積め、数多くして周りに展開というわけだが、日本の巡洋艦は高速性を重視していたため船体幅が細く、従って大量に高角砲を積むスペースが無かったのだ。
そのため海軍内でも「対空戦闘用にはそれを想定した新型艦を作る必要がある」となったが、第二次開戦前といえばまだ「飛行機に戦艦が落とせるとでも?」と砲術・水雷専攻を始めとした大勢から鼻で笑われていた時代であり、規模的にも巡洋艦を大量に建造する訳にはいかない事から代替案として防空用の小型艦を作ることになった。
当初のプランでは最高速度35ノット魚雷発射管を全廃した防空専用艦を作る予定だったが、軍令部が「魚雷を付けて駆逐艦にしようぜ」と駄々をこねた結果(さらに言えば水雷担当が失職するため)、誕生することになったのが、最高速度33ノット、四連装魚雷発射管一基を装備した、秋月型駆逐艦である。
全長134m、排水量2,700トンは当時大型駆逐艦であった陽炎型駆逐艦(118m、2,000トン)より一回り以上大きく(排水量においても後の島風をも凌ぐ)、軽巡「夕張」とほぼ同じ大きさである。そのため、米軍には「夕張型を量産している」と誤認されたケースも。
秋月型駆逐艦は全部で13隻建造され、終戦までに12隻が完成している。なお、細かい仕様の違いによってさらにこれを秋月型(前期型)、冬月型(後期)、満月型(末期型)に分けることもあり、この場合だと秋月型は1~8番艦の8隻となる。満月以下は同時期建造されていた松型駆逐艦のノウハウが導入されており艦首及び艦橋周辺がかなり異なる印象になっている
な秋月型12隻のうち、6隻が終戦まで生き残った。これは完成が戦争も末期過ぎて出すに出せなかった(軽巡「酒匂」と同様)という理由もある。また、生き残ったうち3番艦「涼月」と8番艦「冬月」は埋め立てられて防波堤となり、9番艦「春月」は暁型「響」と共にソ連へ、10番艦「宵月」は陽炎型「雪風」と共に中華民国へ渡るという数奇な運命を辿ることになる。
秋月型駆逐艦1番艦「秋月」は、1942年6月11日、舞鶴工廠で竣工した。
既に太平洋戦争は始まっており、「秋月」も竣工後直ぐに実戦配備されることになった。
同年9月末には、ショートランドにてB-17を対空戦闘で撃墜し、米軍は「航空機は秋月型には近付くな」と警告を出した、とされているが、これは事実では無いという説もある。
1942年10月7日付けで、2番艦「照月」と、第61駆逐隊を編成。
ただ、秋月型はその防空能力を買われて水雷戦隊旗艦をつとめることが多く、他の駆逐隊のようにまとまって行動する、ということはなかった。
前後するが、上記の第61駆逐隊誕生から間も無い10月25日、第二駆逐隊(「五月雨」「夕立」と「春雨」が所属)と「秋月」、そして軽巡「由良」が臨時攻撃隊を編成し、ガダルカナル島に向かうが、敵航空機の猛攻を受け、「由良」が大破(後に魚雷処分。日本海軍の巡洋艦初の喪失となる)、「秋月」も爆弾の直撃を受けて中破し、横須賀まで戻って修理を余儀なくされる。この修理中に、妹艦の「照月」が沈められ、第61駆逐隊には入れ替わりに同じく姉妹艦の3番艦「涼月」4番艦「初月」を迎えるが、結局、偶然1回対面した(たまたまトラック泊地で1週間ほど3隻が顔を揃えた)だけで、こちらの妹達とも行動を共にすることは無かった。
1943年1月には、米潜水艦「ノーチラス」による雷撃を受け、魚雷2発が命中。1発は運良く不発だったものの、もう1発の炸裂によって大ダメージを受け、一時航行不能となる。なんとか復旧して、自力でショートランドに戻り、工作艦「明石」によって応急修理を受ける。
その後、佐世保に向かうが、その途中で何と竜骨がへし折れてしまうという惨事に。一旦サイパンに戻って、大破した艦首を切断し、艦橋を除去した状態で、曳航されてなんとか日本に戻ることが出来た。
その後、進水まで終わっていたがボイラーが完成せず待ち状態になっていた7番艦「霜月」の艦首部分を移植する、という荒技で何とか11月には復帰した(なお、「霜月」はそのおかげで竣工が44年3月まで伸びている)。
その後、「秋月」は輸送任務の指揮を執ることが多く、南太平洋を駆け回ることになる。また、この間マリアナ沖海戦にも参加、「翔鶴」「大鳳」が沈んでいくのを目の前で見ることになった。
1944年10月25日午前9時、エンガノ岬沖戦にて機動部隊の援護射撃中に爆発、沈没。
この原因には、「「瑞鳳」に命中しそうな魚雷を自ら盾となってかばった」「味方の対空攻撃の破片が降り注ぎ、運悪く魚雷に誘爆」と諸説があるが、戦闘時の混乱もあってはっきりしたことは今も判っていない。ただ、敵攻撃機による爆弾を受けて火災を起こした後、魚雷が誘爆してそのまま沈んだ、ということははっきりしている。
1944年12月10日、除籍。
戦後は海上自衛隊初代あきづき型護衛艦、2代あきづき型護衛艦の2世代でネームシップとして名が受け継がれている。特に2代あきづきは弾道ミサイル防衛中のイージス艦を守るための「防空護衛艦」として建造された。
レイテ沖海戦 - エンガノ岬沖海戦 / 小沢艦隊 | ||
|
2014年秋イベント 「発動!渾作戦」新規実装艦娘 | ||
|
秋月型姉妹/秋月型駆逐艦 |
1.秋月 - 2.照月 - 3.涼月 - 4.初月 - 5.新月 - 6.若月 7.霜月 - 8.冬月 - 9.春月 -10.宵月 -11.夏月 -13.花月 |
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 10:00
最終更新:2024/03/29(金) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。