税所篤とは、幕末の薩摩藩士、明治時代の政治家である。
概要
文政10年(1827年)11月5日、薩摩藩士・税所篤倫の次男に生まれる。通称喜三左衛門、長蔵。雅号は巌舎、鵬北。
西郷隆盛、大久保利通らのグループ(誠忠組)に属す。兄が吉祥院という寺の僧侶で、当時忠教(ただゆき)と名乗っていた島津久光の囲碁相手を務めており、そのツテを頼りに大久保が久光へ意見を具申したという逸話がある。
元治元年(1864年)、西郷の帰還に協力し、禁門の変、第一次長州征伐においても西郷に従い活動した。戊辰戦争時は蔵役として財政処理を任じられた。
明治後は各県知事、元老院議官、枢密院顧問、霧島神宮宮司などを歴任した。
明治43年(1910年)6月21日死去。享年83。
関連項目