ハワード・フィリップス・ラヴクラフトがヘイズル・ヒールドのために代作した『博物館の恐怖』で「皮だけ」登場した怪物で、ラン=テゴスの狂信者ジョージ・ロジャーズが語り手であるスティーヴン・ジョーンズを襲う際に着ぐるみの要領で着用していた。
作中での描写は、類人猿でもなければ昆虫でもない巨大で真っ黒の生物。皮膚は垂れ、濁った痕跡のような目がある皺だらけの頭部、伸ばされた手には鉤爪を大きく広げ、 体は不安定に常に揺れており、獲物を見つけると無表情に殺意を漲らせ…と言った具合で、これを見たジョーンズは一時完全に戦意を失っていた。
本来の姿や能力については全く記載がない。
また、下記のように皮に関する触覚や嗅覚面での描写があるのが珍しい。
「it made Jones's flesh crawl to touch it」「alien, rusty odour」(英語原文)
「触れると鳥肌が立ち」「異質な錆の臭い」(大瀧啓裕訳)
「触れるのがためらわれた」「まったく異質の腐敗した臭い」(野村芳夫訳)
「さわっただけで鳥肌がたち」「異界的な錆のにおい」(東谷真知子訳)
「触るとむずがゆさを覚える」「異質な錆の臭い」(森瀬繚訳)
クトゥルフ神話TRPGでは次元のはざまに移動できる能力を持つ独立種族として設定されている。原典で生前の姿が登場しなかったせいかイラストでの描写にはかなりのブレがあり、特に『クトゥルフ神話怪物図鑑』の人間が皮を被るのは無理そうなデザインは必見。
また、他の作者の作品世界では別の怪物と同一視されている場合がある。関連動画『Call of Cthulhu®: The Official Video Game』字幕プレイ動画のネタバレ解説を参照。
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最終更新:2024/04/23(火) 15:00
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