篠原弘樹とは (シノハラヒロキとは) [単語記事]

　篠原弘樹とは、宇宙戦艦ヤマトのリメイクである宇宙戦艦ヤマト2199。
　そこで多く新規デザインされたキャラクターの一人で、昭和の旧作の山本明に相当するスタンスの人物である。所属は第7航空団第810飛行隊、3等宙尉、年齢24歳、出身地栃木県、CV：平川大輔

概要

　上述の通り当初はリメイク版の山本明としてデザインされた。
　しかし肝心の山本が女性キャラとなったことから、氏名だけでなく、性格も容貌も旧作とは大きく変更された。

　軽薄な言動、航空ヘルメットに収まるのが不思議なほどの長髪、常に浮かべた薄笑い。
　外見だけを見るとチャラ男そのものだが、実際はこれほど内面と外見と乖離している人物も珍しい。

　航空隊No.2として指揮官と部下、整備員などの緩衝材として、周りへの配慮を欠かさない。
　主計科から転属した山本玲を衒いなく歓迎、危険な状況でもユーモアのある発言で空気を軽くしようとするなど、非常に細かい気配りの出来る人物で、同時に非常事態での切り替えと技量も優秀である。

　平川大輔氏いわく「どんな人生を歩んだら、あそこまで人格者になれるのか」「良い人すぎる」。
　担当声優をしてそう言わしめるほど、気配りの人格者であり、死亡フラグが見え隠れするほどである。戦闘機パイロットとしての活躍は、今の段階(2013年 6月地上波放送準拠)では冥王星で加藤を追い詰めていたガミラス戦闘機隊を駆逐。その際もコスモファルコン隊のノリの良さに「まるで愚連隊だね」と、軽口を忘れていないあたりが彼らしい。

　なお、他の多くのヤマト乗組員と同様。父親を遊星爆弾攻撃で亡くしている。
　そのこともあってか、実家を継ぐことを強いる父親との通話を拒否する加藤三郎。彼に「嫌いな父親でも、死んでしまったら思い出すことしか出来ない」と、悔いを残さぬように背を押している。

　常に一歩引いた状況から周りを観察、適宜フォローしており、いわゆる「兄貴」的スタンスを取ることが多い。
　なお、愛機のAIに「ナビ子ちゃん」と呼びかけるなど、飛行中も精神的余裕を保っている。因みに彼の乗機は他のパイロット同様、コスモファルコンであり、機種にシャークティースがペイントされている。

　以下、映画第五章以降の放映内容であり、地上波未放送のネタバレのため反転。

　優秀な戦闘機パイロットだが、本来は候補生時代、見事な飛行を見せた偵察機に魅了された偵察志望だった。
　因みにその偵察飛行隊は「第343 航空団第4偵察飛行隊」。恐らくは旧海軍で紫電改を装備、活躍した第343 航空隊の彩雲偵察飛行隊がモチーフと思われる。

　第五章18話ではガミラスから鹵獲した戦闘機を用い、亜空間ゲートを通過しバラン星への強行偵察に志願。
　その際のコールサインは上記の343 空4偵の「ソード3」であり、これも旧軍343 空「剣部隊」のオマージュと思われる。そしてこのコールサインは戦死した山本玲の兄のそれであった。第六章で玲に打ち明ける場面もある。

　もうこれ以上はないほどの死亡フラグを乱立しつつ偵察に飛び立ち、実際ガミラス軍の迎撃網により機体は大破。
　機体は鉄屑同然の有様で、篠原の生死も危ぶまれたが、意識こそ一時不明に陥ったが軽傷で無事に生還した。彼の偵察により収集した情報は、後にガミラス軍に主力艦隊七割無力化という、大打撃を与える原動力となった。

　第六章の七色星団海戦では、前述のバラン強行偵察の負傷で出撃することが出来なかった。
　その時に航空隊の若手パイロットが「今回は篠原さんもいないんですよね」不安がっているあたり、技量と内面双方から後輩や同僚から、相当に頼りにされていた様子が伺える。今回はパイロットとしての出番はない。

　しかしユリーシャ(実際は誤認して雪)拉致のため、ザルツ人特殊部隊が潜入してきた際は武装して応戦。
　古代や保安部が苦戦する中、MP5とよく似たサブマシンガンで敵を射殺するなど、負傷しているにもかかわらず、意外なほどに高い白兵戦能力を見せた。その時の服装が、実写版古代進オマージュなのは気のせいだろうか？