《精神を刻む者、ジェイス》(せいしんをきざむもの、ジェイス)とは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のカードである。初出は2010年発売の『ワールドウェイク』。
Jace, the Mind Sculptor / 精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
3
登場以来長らく「史上最強のプレインズウォーカー」の座に君臨していたプレインズウォーカー。能力を4つもつ初のプレインズウォーカーでもある。あまりの強さから、名前をもじって“神ジェイス”と呼ばれる。
[+2]の能力はライブラリートップの操作。主に、場に出してすぐに忠誠度を5に増やしたいときに自分に使うか、盤面を完封した後に相手に使われる。特に後者は、対戦相手のドローを封殺してしまうため、毎ターン使われ始めるとあっという間に試合が決まってしまう。
[0]の能力は《渦まく知識》。歴代でもトップクラスのドロースペルを毎ターン連打できる。説明するまでもなく強力。
[-1]の能力は《送還》。軽いコストで簡単に戦場に干渉でき、自分で自分を守ることができる。
《精神を刻む者、ジェイス》の登場以前は、スタンダードは《血編み髪のエルフ》[1]や《荒廃稲妻》を抱える『ジャンド』が最強デッキとして君臨しており、青いコントロールデッキはほぼ死滅していた。《精神を刻む者、ジェイス》が登場したことにより、スタンダードで青白のコントロールデッキが成立するようになったほか、青白緑のビートダウンデッキにも4枚採用されていた。
そして、《血編み髪のエルフ》や《荒廃稲妻》が含まれていた『アラーラ』ブロックがスタンダードから落ちると、《精神を刻む者、ジェイス》を抑えるカードがなくなってしまった。世界選手権の決勝は《精神を刻む者、ジェイス》が4枚入った『青黒コントロール』対決になり、《戦隊の鷹》や《石鍛冶の神秘家》との相性が知れ渡ると、凶悪デッキ『Caw-Blade』の中核として活躍した。当時は「青を使う=《精神を刻む者、ジェイス》を使う」であり、あるスタンダードのグランプリのトップ8では《精神を刻む者、ジェイス》が32枚使われていた(=トップ8全員が4枚使っていた)。それだけに留まらず、1マナ軽い《ジェイス・ベレレン》が「相手の神ジェイスを牽制する」ために追加で使われるレベルだった[2]。
その結果、《石鍛冶の神秘家》と共に2011年6月にスタンダードにおける禁止カードに指定された。強く作りすぎたことを認め[3]、《精神を刻む者、ジェイス》に対抗するためのカードを何種類も作ったのにも関わらず、『Caw-Blade』があまりに強すぎたため、各地でのスタンダードの大会の参加者が目に見えるレベルで減ってしまったためである[4]。スタンダードにおける禁止カードは『親和』のパーツ以来、6年3ヵ月ぶりであった。
エクステンデッドでも、青いコントロールデッキや『青黒フェアリー』、『青白石鍛冶』などのデッキで使われた。エクステンデッドの後継フォーマットのモダンでは、フォーマット制定当初より長らく禁止されていたが、2018年2月にモダンの高速化により解禁された[5]。レガシーでも4マナという重さにも関わらずコントロールデッキや青の濃いコンボデッキでよく使われる。そしてヴィンテージでも、《Black Lotus》から1ターン目に出てくるなど活躍している。
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最終更新:2025/08/23(土) 05:00
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