約束のネバーランド

“崩れ逝く日常 燃え上がる絶望 それでも…運命をその手に”

	約束のネバーランド The Promised Neverland
	ジャンル	少年漫画、サスペンス、ファンタジー
	原作	白井カイウ
	作画	出水ぽすか
	掲載誌	週刊少年ジャンプ
	レーベル	ジャンプ・コミックス
	発表号	2016年35号 - 2020年28号
	巻数	全20巻

『約束のネバーランド』(『The Promised Neverland』)とは、週刊少年ジャンプで2016年35号より2020年28号(6月15日発売)まで連載された少年漫画である。話数カウントは「第〇〇話」。主に使われている略称は「約ネバ」「ネバラン」。

概要

ヨーロッパを彷彿とさせる未知の世界を舞台に、孤児院【グレイス=フィールドハウス】で暮らす子供たちの決死の脱出・逃走劇が描かれる。「暮らしていた孤児院が実は人間牧場であり、自分たちは監視者によって飼育される家畜」という少年漫画の王道から逸脱した世界観の中で、子供たちが緻密な策を練って敵を出し抜く心理戦を主体としてストーリーを進めていくという、少年誌としては異色の作風が特徴。

しかし、その異色の作風が逆に本作の持ち味となり、登場人物たちの巧な心理描写、白熱の頭脳戦が織り成す先の見えない展開、徐々に露見していく謎に満ちた世界観などはサスペンス調の漫画を好む読者層をはじめとして人気を得ることに成功。そうした過程を経て、現在は本誌の準看板作品と呼べる地位にまで上り詰めようとしている本作は、ジャンプ漫画界の異端児的存在と称しても過言ではないかもしれない。
（似たような前例としては『DEATH NOTE』などが挙げられる。）

だが、決して少年漫画としての魅力が薄いわけではく、子供たちが挫折や葛藤を経て成長し助け合いながら（友情）、窮地を脱出するために知恵を振り絞り（努力）、敵を二手三手上回る策を考え打ち負かしていく（勝利）、紛うことなきジャンプの漫画作品である。

2020年10月現在、単行本は全世界累計発行部数２５００万部突破。全20巻。

アニメ化

2018年5月27日：日付が変わる前に週刊少年ジャンプの発売日に合わせ、アニメ化されることが発表された。2019年1月よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始。PVには声が付いたものの制作会社やスタッフ。メインキャラ以外のキャストは未発表である。

同年8月2日：2019年1月に放送される事が決定し、スタッフ/キャストが発表された。

11月15日：アニメ本編初映像PVが公開された。

11月25日：「ジャンプスペシャルアニメフェスタ」にて、アニメ第1話の最速上映が行われ、上映後のトークステージにて追加スタッフ・キャストが発表された。（Twitterより）

12月3日：キービジュアルが完成し、放送局・放送日時が発表された。

2019年3月28日：シリーズ終了後に2020年に第2期を放送することが発表された。

12月21日：アニメ第2期を2020年10月よりノイタミナ枠にて放送することが発表された。

2020年4月23日：新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い2020年10月の放送枠を第1期の再放送とし、第2期は2021年1月からの放送に延期することが発表された。

第2期は原作者の白井カイウがシリーズ構成に、後半の脚本にノベライズ担当の七緒が参加したが、原作から大幅に内容をカットされたことが不評となった。第1期から携わっていた監督・脚本といった主要スタッフが5話を最後に参加しなくなる、白井・七緒が9話で降板となる（10・11話は脚本がノンクレジット）と言った出来事から制作体制に様々な問題があった可能性があるが、真相は不明である。

実写映画

2019年9月27日：週刊少年ジャンプにて2020年冬に実写映画化されることが発表された。

2019年12月23日：劇場公開日が2020年12月18日(金)に決定したことが発表された。

受賞歴

• 2016年：「漫道コバヤシ漫画大賞2016」期待の新連載賞。
• 2017年：第3回次にくるマンガ大賞コミックス部門2位。
• 　/　　：宝島社『このマンガがすごい! 2018』オトコ版1位。
•    /      ：（平成29年）度、第63回小学館漫画賞少年向け部門 受賞。
•    /      ：「マンガ新聞大賞2017」大賞。
• 2018年：「漫道コバヤシ漫画大賞2017」グランプリ。

ストーリー

孤児院【グレイス=フィールドハウス】で暮らす38人の子供たち。
彼らは本当の「ママ」のように慕うイザベラと一緒に幸せに暮らしていた。

ある日、施設を巣立つコニーの忘れ物を届けようとしたエマは、ノーマンを伴い外に通じる門へと向かう。
そこで彼らが目にしたのはコニーの遺体と、異形の怪物「鬼」たちと取引をするイザベラの姿だった。

そして知ることになる驚愕の真実。

ここは農園 ママは敵 私達は食料…！！

自分たちがずっと食べられるために生きてきたという現実に絶望する二人。
これ以上家族を失いたくないと願う彼らは、同い年のレイを仲間に加え施設からの脱獄を決意する。

※単行本あらすじより一部引用

登場人物

GFハウスの子供たち

人間農園【グレイス=フィールドハウス】で食用児として飼育されている子供たち。
彼らの首筋には全員固有の認識番号（マイナンバー）が刻まれている他、逃走防止用の発信機が耳に埋め込まれている。食用児たちは鬼が最も好む「脳」を発達させるため、毎日欠かさず勉強（テスト）を行っており、6歳以降からスコアの低い順に鬼のもとへ出荷され、12歳になると無条件で出荷される。しかし、例外もあり12歳まで生き残った女子でスコアが高くママの推薦があれば、飼育監への道が示される。つまり男はどうあがいても絶望…不条理だッ！！

エマ　（CV：諸星すみれ）

施設最年長の11歳の女の子。認識番号63194。
優れた学習能力に加えて、子供たちの中では随一の運動神経を持つ。感情表現が豊かでその明るく人懐っこい性格から子供たちのムードメーカー的存在であるが、家族同然の子供たちを想う気持ちは誰よりも強く、時に自分の身を挺して他人を守ろうとすることも厭わない。作戦を立案する能力は、ノーマンやレイに一歩及ばないこともあるが、その真っ直ぐで揺るがない意思は子供たち（特にノーマン）に大きな影響を与えている。物語が進むにつれて様々な困難や挫折を経験し、いつしか子供たちを導く精神的な支柱と呼べる存在に成長していく。

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ノーマン　（CV：内田真礼）

施設最年長の11歳の男の子。認識番号22194。
施設で最も優れた頭脳を持ち、冷静な判断力と分析力を備えた策略家。常に柔和な表情を絶やさず穏やかな性格の彼であるが、ある日エマと共に施設の実態を知ると彼女に脱獄を提案。その後はイザベラやクローネを凌駕する作戦を立案するために、神経を研ぎ澄まし様々な策謀を巡らせるようになる。当初は、自分を含めたエマとレイの3人で脱獄することを想定していたが、エマの家族を想う気持ちの強さに心を動かされ、無謀だと分かりつつも全員での脱獄を決意する。

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レイ　（CV：伊瀬茉莉也）

施設最年長の11歳の男の子。認識番号81194。
様々な知識を持ち、子供たちの中では唯一ノーマンと対等に渡り合える少年。他の子供たちとあまり関わろうとせず、普段は木陰で読書をしていることが多い。徹底した現実主義者であり、エマの理想論を咎め、限られた人数での脱獄を提案する。しかし、家族同然に育ったエマやノーマンを想う気持ちは強く、現実的な策を提案するのも、あくまでエマたちを助けたい気持ち故である。実は何年も前から施設が人間農園であることに気付いており、彼自身も多くの秘密を抱えた存在である。

GFハウスの飼育監

人間農園【グレイス=フィールドハウス】で飼育監（ママ）として子供達を育てている大人の女性たち。
元食用児ということもあり彼女らも、子供たちと同様首筋に固有の認識番号が刻まれている。その他、心臓付近に脱獄防止用のチップが埋め込まれており、農園の外に一歩でも出れば電気が流れ心臓が止まり死が訪れる。また、本部から用済みと見なされた場合は鬼の餌食となることもあり、その生存競争は極めて過酷と言える。

イザベラ　（CV：甲斐田裕子）

エマたちが暮らす第3プラントの飼育監。31歳。認識番号73584。
史上最年少で飼育監に就任した逸材にして、上物以上の子供たちを育成した数においては全棟歴代トップの実績を誇る、非常に優秀な飼育監。心優しいママとして子供たちに慕われているが、飼育監としては他人に全く隙を見せない鉄仮面であり、エマ・ノーマン・レイの3人が舌を巻く程の策士。エマたち3人の脱獄計画を知ってなお、その精神は全く揺らぐことはなく、あえて3人を泳がせておき平静を装いつつも、次々と策を弄してはエマたちを絶望の淵に追い込む悪魔的存在。しかし、その胸中は複雑であり、彼女が子供たちの幸せを願うことはあながち嘘でなかったことが物語の中で徐々に明らかになる。

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クローネ　（CV：藤田奈央）

イザベラの補佐として第3プラントにやってきたシスター。26歳。認識番号18684。
子供たちの脱獄計画を知ったイザベラが本部に要請し、脱獄阻止の“保険”として呼ばれた存在。表面上はイザベラに付き従い行動しているが、その裏では虎視眈々とイザベラを失脚させるための隙を窺っている狡猾な女性。知略においてはイザベラに劣る面もあるが、それでも子供たちにとっては厄介な存在であることに変わりはなく、大柄な体躯に見合った体力、大胆不敵な行動力、冷静に相手を分析する観察眼は時にエマたちの予想を上回ることもある。

スタッフ

原作	白井カイウ・出水ぽすか （集英社「週刊少年ジャンプ」連載）
監督	神戸守
シリーズ構成	大野敏哉 白井カイウ（第2期1〜9話）
キャラクターデザイン/総作画監督	嶋田和晃
プロップデザイン	板井寛樹
美術設定	池田繁美 大久保修一（アトリエ・ムサ） 友野加世子 乗末美穂
美術監督	池田繁美（アトリエ・ムサ） 丸山由起子
色彩設計	中島和子（第1期） 横田明日香（第2期）
撮影監督	塩川智幸（T2studio）
CG監督	福田陽（第1期） 神田瑞帆（第2期）
編集	松原理恵（瀬山編集室）
音楽	小畑貴裕
音響監督	清水勝則
アニメーション制作	CloverWorks

放送局

第1期

TVアニメ2019年1月10日より
フジテレビ“ノイタミナ”にて毎週木曜24:55から放送開始
BSフジほか各局でも放送

放送局	放送開始日	曜日	放送時間	備考
フジテレビ	2019年1月10日	木	0:55～
岩手めんこいテレビ
さくらんぼテレビジョン
秋田テレビ			1:20～
福島テレビ			1:25〜
テレビ静岡			1:35〜
テレビ愛媛
新潟総合テレビ			1:45〜
テレビ熊本
テレビ新広島			1:55〜
テレビ西日本
関西テレビ
鹿児島テレビ			2:00〜
仙台放送
東海テレビ			2:10〜
長野放送
サガテレビ	2019年1月11日	金	0:55〜
BSフジ	2019年1月15日	木	0:00〜
高知さんさんテレビ	2019年1月23日	水	1:55〜

2019年1月11日〜　毎週金曜に配信開始
PlayStation	FOD	GYAO!	ニコニコチャンネル
U-NEXT	ひかりTV	バンダイチャンネル	Video Market

※Amazon Prime Videoにて見放題独占配信
第1話：1月9日24:00頃より先行配信
第2話以降：毎話フジテレビ放送開始1時間後より配信

各話数タイトルは原作の時系列である年月年日を反対にした数字である。

第2期

TVアニメ2021年1月7日より
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて毎週木曜25:25から放送開始

放送局	放送開始日	曜日	放送時間	備考
フジテレビ	2021年1月7日	木曜	25:25～	ノイタミナ下段
岩手めんこいテレビ
さくらんぼテレビジョン
福島テレビ
テレビ西日本
サガテレビ
テレビ愛媛			25:45～
秋田テレビ			25:50～
テレビ静岡			26:00～
新潟総合テレビ			26:15～
テレビ熊本
仙台放送			26:25～
テレビ新広島			26:30～
鹿児島テレビ
東海テレビ			26:47～
関西テレビ			26:55～
長野放送	2020年1月10日	日曜	25:25～
BSフジ	2021年1月13日	水曜	24:30～
高知さんさんテレビ	2021年1月14日	木曜	24:55～
山陰中央テレビ	2021年1月18日	月曜	25:25～

※Amazon Prime Videoにて見放題独占配信
第1話：2021年1月6日(水)24:00より先行配信
第2話以降：毎話フジテレビ放送開始1時間後より配信

2021年1月8日(金)12時〜都度課金配信開始
U-NEXT	GYAO!	FOD	バンダイチャンネル
ニコニコチャンネル	ひかりTV	Video Market	J:COMオンデマンド

関連動画

関連チャンネル

関連生放送

関連項目

• 週刊少年ジャンプ
• 漫画作品一覧
• ノイタミナ
• アニメ作品一覧
• 2019年冬アニメ / 2021年冬アニメ
• ニコニコ動画公式配信アニメ作品一覧

外部リンク

• 約束のネバーランド 集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト（作品紹介）
• 『約束のネバーランド』（週刊少年ジャンプ　公式サイト）
• 『約束のネバーランド』（公式Twitter）
• アニメ「約束のネバーランド」公式サイト
• 映画『約束のネバーランド』公式Instagram