綺場シオンとは、「カードファイト!!ヴァンガードG」の登場人物である。
CVは榎木淳弥(幼少時は工藤晴香)。
新導クロノや安城トコハと同じ学校に通う中学二年生。当初は二人とは別のクラスだったが、三年生の時は同級生になった。
名家の出身で世間知らずのお坊ちゃま。執事に「岩倉(CV:小森創介)」が居る。
誕生日は10月25日。
眉目秀麗で礼儀正しく、穏やかで優しい振る舞いのため女性に好かれやすい。
内心は努力家で生真面目な上負けず嫌いだが、それが過ぎて自分に厳しすぎるきらいがあり、クロノが有名人とファイトして勝利する、小規模の大会で自分よりクロノが注目を受ける、チームトライスリーとして大会を勝ち上がる時の己のプレイングなど、何か気に入らなかったことがあるたびに何かと自分を叱咤し追い詰めており、視聴者に闇堕ちだぜーしないか心配されていた。
偶然同じクエストを受けたことでファイトで衝突・敗北したのがきっかけで、クロノに対し内心ライバル視している一方、子供に「絶対優勝する」と約束したイベントでクロノに助けられたことで借りを作ってしまったりする。
葛木カムイの思惑で3人チームを組むことになった前後から、安城トコハとも会話シーンが増加している一方、信頼できる仲であることが災いし「思ったことを遠慮なく口に出せる」→「それに対し思ったことを遠慮なく反論しあえる」→「口論」がいつものことになっている。
しかしその絆は本物であり、別支部のミニ大会に出場した時にクロノがイカサマを発見した際、逆にイカサマをした人間が大会運営妨害の罪をクロノに着せることで逃れようとした時、クロノを庇う立場に立ち、なおかつクロノの論理に足りなかった部分を補完し、「違っていたら自分のヴァンガードファイター資格も剥奪して構わない」とまで言い切りイカサマを暴ききった男らしいエピソードを持つ。名探偵シオン
ちなみに、その毒舌っぷりは素であるためか、主に次回予告でばっさり切り捨てる対応が目立っていたりする。通称「シオ対応」(対応がそっけないことを指す「塩対応」が元ネタ)。
しかし次回予告だけかといえばそうでもなく、第18話の単発キャラの緒川に対してはやたら言葉が辛辣だったり、第37話においてユナイテッド・サンクチュアリ支部の大会商品で同支部のロックを解除できた際、「こんなものいらないと思ってたけど、役に立ったね」といい笑顔で発言していたりする。
「連撃の貴公子」の異名を持つフェンシングの達人であり、一時期はフェンシングの強化選手の話まで出ていた程。
幼少期から続けていたたゆまぬ努力の末に得た話ではあるが、知り合いになった子供が不審者の被害に遭った際、視察が来ているにも関わらず練習を投げ出して子供を助けに行くことを選択してしまったため、強化選手の話は白紙に戻ってしまっている。
この時、不審者の正体である旧知の男「烏森ユウヤ(CV:川田紳司)」に、結果的に強化選手の話を奪われてしまったのだが―――。
ちなみに、フェンシングのみならず様々なスポーツが得意。
先述の通り名家のお坊ちゃまであり、一般常識に疎い。
例として、移動は執事・元首都高の狼岩倉の車で行っているため、電車に乗ったことがなく、チームの3人で少し遠出して支部の大会に行くことになった際、切符の買い方が分からず困惑していた。お前はどこの元キングだ
なお電車のエピソードはそれで終わらず、その後クロノのハードスケジュールを見かねて岩倉にクロノを送らせる際、「僕はこれで行く」とドヤ顔で電子マネーを見せ、「一度やってみたかったんだ」と表情を輝かせていたりした。
一方で他国の言語やフェンシング用語など、いかにもっぽい方面への知識は本物であり、「エト・ヴ・プレ(用意はいいか)」というフランス語を子供の記憶力から辛うじてひねり出した言葉「江戸川区」から見当をつけて言い当てたエピソードもある。どうしてそれで分かった
なお、トライスリーの他の二人と違い、進路は「綺場家の跡取りになる」と決めているのだが・・・。
名家に育ったお坊ちゃまな彼がどうしてヴァンガードの世界に触れることができたかは、「シオる」を参照のこと。
チーム・トライスリーとして大会に臨んだものの、ベスト16まで勝ち進んだ末にチーム・ディマイズ「東雲ショウマ」に情報収集段階から上を行かれ、敗北を喫してしまう。
全てにおいて誠実でありたかったシオンは、全てを上回られた敗北により己の気持ちを打ち砕かれ、「全てを半端にしてしまった」と思い詰め、遂にはヴァンガードを辞めると言い出してしまう。
しかし、それでも食らいつき、しまいには不法侵入してまでファイトを申し込むクロノに対し、「まだクロノに勝っていない」からか、クロノとのファイトを了承。
そのファイトにおいて、「負けを認められないだけ」「いつも理屈を並べたてて言い訳をしている」等の事実を突きつけられたことで、遂に―――「うるさい・・・! うるさい! うるさいうるさいうるさい! うるさあああああい!!」そこに待っていたのは、理屈を全て吹っ飛ばされた上でキレた子供の喧嘩だった。
いつも言い訳立ててばかりで、素を出したことがなかったからか、意外なほどに純粋で子供っぽいのが綺場シオンの素だったのだ。
クロノとのファイトで、大会での敗北を認め、自らを見つめ直すことができたシオンは、真の意味でチームトライスリーの仲間として歩むことを決意した。そのためか、この時から仲間の二人を名前呼びにしている。
その後、ユナイテッド・サンクチュアリ支部主催のスペシャルマッチの情報を聞きつけ、トライスリーぐるみで挑戦。それがきっかけとなり、同支部の歪んだ現状を目の当たりにする。
東雲ショウマに取り立てられ、ユナサン支部で幅をきかせていた先述のユウヤを屠り、その末路を見たのがきっかけのひとつとなり、ショウマと決定的な対立を決める。
しかし全ては己のヴァンガードを証明してこそ。自分の信じるヴァンガードを証明するために、今度こそシオンは東雲ショウマに己の全てで立ち向かうのだった―――。
ヴァンガードG2期「ギアースクライシス編」においても引き続きメインキャラとして登場。
だが、綺場の正式な継承者になってすぐに、エース・コーポレーションによる綺場ホールディングスの買収、それに関係した叔父・綺場ウヅキの裏切り、そして何よりエースを名乗る人物の口車に乗ってヴァンガードファイトをしてしまい、それに敗北してしまったことで、家も財力も家宝の剣「フィデス」も失い、親とも岩倉とも離れて暮らすことになってしまう。
一夜にして全てを喪ってしまったシオンはエースを追うべく一人残ったのだが、その精神状態は漸く表面を取り繕える程度であり、鬱一歩手前のところまで落ちてしまう。
そこに偶然出会ったのは我等が櫂トシキ。
コインランドリーでのファイトで徹底的に叩きのめされ、自らのイメージの中で何もない暗闇にとらわれる中、唐突に櫂の声が響く。
「イメージしろ」
気づけば、ファイト中に意識を失っていたシオン。彼の中に残っていた確かな心と、櫂がかけてくれたジャケットを携え再起を決意。このジャケットは櫂がアジアサーキット編で着用していたものであり、ドラゴンエンパイア支部のGクエストに登場していた三和タイシは速攻でそれを察している。
直後に発売が発表されたブースターパック「刃華超克」ではブースターパックGになってからクロノ以外では初の単独パッケージ出演を果たしている。シリーズ物としては珍しい波乱万丈すぎる人生も含め、ギアースクライシス編は実質彼が主役であるともいえる。
この櫂との出会いをきっかけに、シオンが逞しくなりすぎており、ドラエン支部の次に登場したズー支部ではそれが顕著。
料理勝負「クッキングヴァンガード」において食材調達フェイズのカラクリに気づいてドヤ顔で勝ちを確信したり、裏Gクエストで「カード戦士ヴァンガマン」に扮してヒーローショーめいたことをする際他の二人と違いノリノリだったり・・・。
深刻な櫂化現象だのなんだの言われている。とか言ったらスターゲート支部での櫂との再戦時に遂に櫂化現象が末期になり、THE族デビューを果たす。
Gクエストをこなす裏で、実は早々にエースの拠点を突きとめていたことが発覚。買収後の綺場家の金の流れ、エースの後ろ盾の正体など、必要な情報を揃えた上でエースをおびき出し再戦、見事エースを打ち倒し、証拠の隠しカメラこそ外的要因で破壊されてしまったものの、エースの正体を突き止めることに成功した。
このようにだいぶ尖った存在にはなり、「カンパニー」相手であれば必要とあらばどんな手段でも行使するようになったが、それでも彼の根幹である誇りや気高さは失われなかった。その想いが、イメージの支配する空間において綺場家の家宝からその最後の持ち主《光輝の剣 フィデス》のカードの召喚に至る[1]が―――ファイト後、イメージ空間の一部崩落から東雲を庇い、生き埋めになってしまう。
生死すら心配される状態だったが、次シリーズ「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」の予告で生存ならびに続投が確定し、元気な姿を見せたことで安堵したファンも多い。
とはいえ最終話で事態終息後速攻で病院に担がれている姿がちらっと映っていたが、2ヶ月後には無事に綺場家を取り戻し、綺場代表の座に改めて就任している。THE族特有の回復力。
なお、綺場家運営のためにクランリーダー試験はパス。無論多忙の中でもヴァンガードに対する想いは捨てておらず、「GNEXT」ではフーファイターの本拠地として無印でも登場していた福原高校に進学している。
なお、1期終盤での東雲ショウマとの一戦といい、エース云々といい、ズー支部で活躍したのにDAIGOとのファイトチャンスを逃したことといい、致命的に運がない。
先述の通り「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」では、己の目指す全てを極めるために福原高校に進学。
しかし、雀ヶ森レンのユナサン支部長就任に伴い、レンのカリスマ性で集まった人材が軒並みユナサン支部に移動し、福原高校のヴァンガード部に残っていたのは2年生の早尾アンリただ一人だった。フーファイター傘下の学校法人とはいえ、カリスマ一人が抜けてしまえば単なる学校としての形が残り、そこにはヴァンガードは必要とされていないのだろう。
しかし、アンリの必死の訴えを聞いたシオンは彼とヴァンガード部を再興させることを決意[2]。シオンのアテとして、最後の一人に羽島リンを迎え、ヴァンガード部を結成する。リンと組むのは何気に珍しい組み合わせであり、話題を呼んだ。
ちなみにこれらの話は、GNEXT1話の前であり、クロノにLINEと思わしきアプリで報告しているのが確認できる。この時のアイコンは綺場家家紋。
この頃は本当に色々な苦労を知ったためか、やたら言動がストイックである。さすが櫂くんの後輩。
さらに東雲のやり方を身を以て覚えたのかやたらと現実的な取引が目立つようになり、「U20チャンピオンシップ」という注目度の高い大会に出場することで福原高校にもたらされるメリットを提示、部の活躍を提示した上で廃部を延期させると、福原高校理事会に対して上手い具合に交渉を纏めている。
また、羽島リンを「レジェンドコーチ制度を利用した安城マモルの来訪」「状況を利用しマモルとの会話で外堀を埋めていく」「ついでにソファとお菓子」などといった搦め手でチームに迎え入れることに成功する。
初登場時は「キャラクターが薄い」という意見もあったシオンが、THE族覚醒、THE草雑草魂、身を以て覚えた取引や策謀などの卓越っぷり、苦労を知った顔など、様々な要素や積み重ねの果てにGNEXTでは立派な強者への成長を見せ、かつての評価を過去のものとしていた。しかし、シオンの目標自体は「全てを極める」と物語の初心に帰っている。
しかし実際のU20チャンピオンシップでは、その壁の高さや、上層部の厳しい目線に晒されるあまり、自身の目的を捨てて優勝を取ることまで考え始める。
だがそんな彼を見かね、部長であるアンリがシオンの方針に逆らって、大会最大勢力チーム・ディフライダーのベルノ・ファーレンハートにファイトを挑む。辿り着いたシオンだが、アンリの真意を知り、彼の意に後押しされるように走り出す。その表情は徐々に、散々苦労を浴びせられる前の気高く純粋な少年のそれに戻っていき―――その眼前に、一番戦いたかったライバルであるクロノが居た。
使用デッキは《ロイヤルパラディン》。1期では先導アイチ・立凪コーリンを始めとして多くの人間に使われていたクランであり、フェンシング名家の彼に相応しいデッキであるといえる。
先に挙げた前作キャラのデッキとは違い、超越ボーナス効果を持つ《青天の騎士 アルトマイル》を中心とした「超越(ストライド)」軸デッキであり、主にグレード2のリアガードの展開を得意とする。
その傾向からか、「グレード2でありながら実質的なブーストを可能にする」ユニットなど、グレード2の展開前提の効果が徐々に多くみられる構成に変化している。
また、2期後半からは手札が3枚以下という非常に危うい状態で効果を発揮できる「勇敢(ブレイブ)」能力も取り入れている。彼の場合、劣勢時に防御性能を高めるカードが目立ち、危機を効果で凌ぐことができる。
彼の騎士道精神を反映してか、初期の切り札のGユニットは《閃火の聖騎士 サムイル》。リアガード5枚を条件とし、Gユニットにより爆発的な攻撃力を持ったアタックの瞬間、(決着の6点目を与えることはできない制約こそあるが)相手に直接確定ダメージを与える効果を持っており、劣勢からの逆転に適している。
また、大会においてロイヤルパラディンの強カード《神聖竜 セイントブロー・ドラゴン》を使用しているカットがあり、第31話にて初使用。《朧の聖騎士 ガブレード》も第33話「クロノvsシオン」にて遂に本格的に使用しており、一般的なロイヤルパラディンのGユニットは全て使用したことになる。
そして40話、自身の成長を見届けた岩倉からアルトマイルの新たなる可能性《飛天の聖騎士 アルトマイル》を託され―――。
G2期からは波乱の運命に飲み込まれることになるが、戦術は一貫。《天元超克 アルトマイル》《錦虹の聖騎士 クロテニウス》という新たな切り札を見せ、力強く前に進んでいった。
最終的に彼の道筋は、家宝の剣「フィデス」を光り輝かせるに至り、その家宝はストライドゲートの光の中で《光輝の剣 フィデス》としてシオンの力になった。
ちなみに、ストライドゲート内での「シオンvs東雲ショウマ(3戦目)」において、シリーズで初めて相手の公開領域であるソウルとドロップゾーンを確認し、それらのカードから山札の残存トリガーを推測している。
余談だが、1期時点で唯一、トライスリーの中でレアリティ「GR(ジェネレーションレア)」のカードを使用していない。序盤はクロノやトコハ、後半は伊吹や神崎支部長といったライバル側に比重が置かれていたからか。
その扱いを挽回するかのように、2期では先述のGRのカード《天元超克 アルトマイル》を使用している他、同カードの収録パックの表紙を飾っている。
そんなものはないので、綺場シオンに関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
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最終更新:2025/03/29(土) 16:00
最終更新:2025/03/29(土) 16:00
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