綾野彩とは (アヤノアヤとは) [単語記事]

綾野彩（あやのあや）とは、アニメ版『Another』の登場人物である。

概要

原作には登場しないアニメ版のオリジナルキャラクター。オリキャラの中では他の面々に比べて、出番・台詞・活躍が頭一つ分抜きんでており、設定資料集でもサブキャラクター並の待遇を受けている。
ショートカットが特徴で背は低め。赤沢泉美や小椋由美とは演劇部仲間で、特に小椋とは仲の良い親友。活発で気さくな性格をしており、榊原恒一を「こういっちゃん」と呼んで、好意的に接している（尚、夜見山北中学校卒業式イベントにおいて出演声優達から綾野は恒一に対して片想いしてるのかという疑問に対して、水島努監督はハーレムものではないのでとこれを否定している）。また、勅使河原直哉の事も「てっしー」と呼び、これはファンからの愛称にもなっている。また、設定資料集によるとクラスの女子の中における勅使河原のポジションに位置すると説明されており、同じくボーイッシュで活動的な江藤悠とも親友である事が判明した。また、胸は余り無いらしい。

4話で恒一と会話している途中で、近くに置いてあったガラス板が落ちて飛び散るトラブルに見舞われる。恒一が間一髪の所で助けたが、直前に桜木ゆかりの事故死もあった為に、「死ぬのは嫌だ」と災厄への恐怖を吐露した。普段から明るく振る舞っているが、内心では死と隣り合わせの現状に怯えている事が分かる、視聴者にとっても居た堪れない場面である。

この頃から徐々に笑顔が消えていき、久保寺先生が目の前で凄惨な自害を遂げて全員が茫然自失となる中、彼女が恐ろしさから悲鳴を上げたのがきっかけで、正気に戻ったクラスメイトは次々に教室から脱出した（相棒の小椋は取り残されたが）。綾野本人は赤沢さんの胸の中で泣きじゃくっていた。

三年三組の関係者が次々に死んでいく中、遂に夜見山市を去る決意をする。が、夜見山から離れていく中、乗っていた車に落石が当たって崖から転落。家族諸共死亡した。その直前には、小椋とまた会う約束を交わして別れたが、これが今生の別れとなった。そして小椋もまた、綾野の後を追うように非業の死を遂げる事になる。

Anotherの良心

生徒達が死の恐怖に怯え続ける呪われた三年三組は、転入してきた恒一に対してもどこか余所余所しい雰囲気を持っていたが、その中で綾野は初めから恒一に裏表無く親しく接した数少ない人物である。演劇部の実力か、コロコロ変わる豊かな表情に加え、人懐っこく心優しい性格から、アニメ版のオリキャラながら高い人気を集めており、好感度も高い。

それだけに、一度は死亡フラグを回避しながら、現象の呪いから遂に避けられなかった悲劇的な最期に衝撃を受けた視聴者も多く、死亡シーンが無かった事から実は助かったのでは？と希望を抱いたファンの願いも虚しく、公式サイトの座席表でその死が確定された。「何故こんな良い子が死ななければいけなかった！」という声が多く、死なないで生き残って欲しかったAnotherのキャラクターでは、赤沢さんと匹敵する支持を集めている。

もし、引っ越しせずに合宿に参加した場合についても、その意見はかなり分かれている。仲間の小椋や赤沢さんの様に憎しみに囚われる悲劇に巻き込まれたり、合宿で起きた地獄絵図を目の当たりにするなら、寧ろその前に退場して幸せだったと言う意見もある一方、綾野が生き残ってあの場に居れば、小椋達の暴走を押さえて悲劇を回避出来たと言う意見も耳にする。何れにせよ、その死に多くのファンが哀しみ、惜しまれた事は確かである。出来る事ならば、天国で小椋や赤沢さんと再会できる事を願うばかりである……。