線状降水帯は、積乱雲が次々に発生することで線上に停滞した雨雲のことである。この用語は2014年8月に広島市などで大規模な土砂災害を引き起こした「平成26年8月豪雨」の際によく用いられ、これ以降頻繁に使用されるようになった[1]。「平成29年7月九州北部豪雨」があった2017年には、「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた[2]。
明確な定義が定められているわけではないが、気象庁では次のように説明されている。
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。
―気象庁|予報用語 降水
(2020/07/10閲覧)
気象庁ではこの用語は解説用語に分類されており、報道資料や気象予報の解説で用いられる用語とされている[3]。
大災害や集中豪雨の要因となっており、1995年~2009年の4月~11月にあった台風・熱帯低気圧本体を除く集中豪雨のうち、全体の64.4%が線状降水帯によるものであった[4]。
このような線状降水帯発生による災害に対して、線状降水帯予測精度向上への取り組み[5]や河川などへの集中豪雨対策が進められている。
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最終更新:2023/09/26(火) 21:00
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