美々信号場とは、北海道千歳市にあるJR北海道・千歳線の信号場である。
かつては「美々駅」であり、鉄道ファン等にとっての穴場スポット兼新千歳空港へ向かう、北海道に不慣れな観光客を待ち構えている大型トラップであった。
大正15年(1926年)8月21日に開業したこの駅は千歳市にちょこんと構えている無人駅であった。一応、Kitaca読み取り機や待合室、跨線橋はあったものの、周囲には美々貝塚という穴場スポットと千歳市環境センター、ゴミ捨て場以外には民家が数件ある程度だった。平均利用人数も4人(2012年度)→0~1人(2015年度)と秘境駅として密かな人気を集めている。なお、人気云々についてのみは民明書房調べである。
この駅の最大の特徴は駅の位置であった。まずはこちらをごらんいただきたい。どこにでもあるGoogleマップである。だが、美々駅と新千歳空港駅の位置関係を見てほしい。直線なら3kmと近い距離だが、そんなことをしようもんなら滑走路を突っ切らなければならないので、どっちにしろ遠回りをする必要がある(それも7kmもの距離である)。平均2000円を支払ってタクシーを呼ぶ余裕があればまだ良いが、列車で乗り切る人にとっては絶望でしかない。なにせ、列車の頻度は札幌行きが14本、苫小牧行きが13本と恐ろしいほど少ない(1時間に1本ないことも)。急いでいるときに間違えて苫小牧行きに乗ってしまい、なおかつ窓から飛行機が見えたとき、慌ててこの駅に降りては絶望するという、十分にJR北海道が作った罠として機能している。そして今日もわずかな定期利用客、秘境駅を見に来た人々、誤って下車した客を待ち構えている。駅舎や駅ノートには被害者?の恨み節が綴られている。
ところがこの美々駅、平均乗車人員が0~1人となってしまったことで、JR北海道の廃止対象駅に掲げられてしまった。千歳市にとっては反対する理由もないことから、2017年3月4日のダイヤ改正で廃止されることになった。結果、ICカード対応駅としては初めてとなる廃止駅となった。なお、上下待避線が存在することから、信号場として存続している。
これにより、当駅はトラップとしての役割を終えることになるが、トラップ自体は美々駅廃止後も植苗駅が引き継ぐことになるであろう。
| 隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
|---|---|---|
| 植苗駅 (H16) |
美々信号場 (H15) |
南千歳駅 (H14) |
掲示板
11 ななしのよっしん
2020/02/01(土) 18:47:59 ID: 67XsWyIO4o
休日にふらっとこの駅で降りて待ちぼうけ食らったことはあったなw
地元民なら普通に車使うし確かに反対する理由もさして無かったんだよな…
12 ななしのよっしん
2021/10/12(火) 11:00:21 ID: sKJN2o3TqD
本当に新千歳空港の利用客で苫小牧方面から美々駅で降りた人がいるのか?
にわかに信じがたい
13 ななしのよっしん
2023/07/31(月) 06:56:55 ID: v8FZTb/mNZ
石勝線と千歳線の交点から南東に工場ができるらしいけどもしかしたら復活するかね
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最終更新:2025/12/08(月) 06:00
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