美坂栞とは (ミサカシオリとは) [単語記事]

注意:反転でネタバレが書かれている箇所があり、ネタバレを避けたい方は注意していただきたい。

美坂栞とは、kanonに登場するキャラクターである。
声優はDC版、PS2版は小西寛子、TVアニメ版、CDドラマ版、PSP版は佐藤朱。

概要　

誕生日：2月1日。みずがめ座。血液型：AB型。身長：157cm。体重：43kg。スリーサイズ：B79/W53/H80。
鳴き声は「冗談です」及び「そういうこと言う（する）人、嫌いです」。好物はヴァニラアイス。

主人公相沢祐一と月宮あゆが商店街で偶然出会った儚げな笑顔の少女。

トレードマークは凍らせると武器にもなる大きなストールであり、ストールからいろんな物が出てくる。ちなみに、このストールは姉からのプレゼントである。本来は祐一の下級生の筈なのであるが、生まれつき体が弱いためゲーム開始時も学校を長期休業中である
…のだが、それでも尚私服で学校に忍び込み、校庭に現れるという一見矛盾している行動を取っている。
趣味は絵を描くことなのだがあまり上手ではなく、運動神経はモグラ叩きで0点を出すほど悪い。
真冬の北国の屋外でも平気で大量のアイスクリームを喰らう…というか、寧ろ主食がアイスクリームという
強靭な内臓の持ち主である反面、辛いものは「人類の敵」と称するほど苦手でタバスコは勿論、カレーも食べられない。
冬にアイスクリームを食べるのは過去に理由があり、夏がくるまで自分の体が持たないこと。そして昔姉が栞が熱を出した時、アイスクリームを食べさせてあげていたからだった。だが、春になっても結局食べていた。
また、主人公の同級生の美坂香里は姉だと言っており、対する香里は自分には妹はいないと言っている。
しかし両者の言い分がどちらも正しいと仮定すると美坂香里の弟ということになってしまう

「冗談です」

実際は実の姉妹であるのだが、姉のほうが妹の死の運命と何もしてやれない自分に耐えきれず、「妹など初めから居なかった」と考えようとした結果このようになったものである。
性格は原則として比較的礼儀正しく、時々真顔でシャレにならないような冗談を言ったり、ルートでは開幕から主人公のペースを握るなど、その振る舞いは一般的な病弱キャラとはだいぶ異なる。また、後述するがヒロインにあるまじき芯の強さを誇る。kanonは「思い出に還る物語」だが唯一この美坂栞のみ正真正銘の初対面であると共に「冗談です」の言葉から分るようにkanonのヒロインで唯一の人工ボケである。

病弱キャラではあるが、一般的な病弱キャラにありがちな病気であることを恨んだり自らの運命を嘆いたりする台詞がゲーム中には殆ど出てこないという点がある。
作中での行動のほうもなかなかのもので、病人で余命幾許もないとされるのだが、ゲーム開始初期から真冬の校庭で約4時間待っている、ルートが始まると巨大パフェを食べようとしたり雪玉に石を入れて雪合戦をしようとするなどとても病人とは思えない振る舞いをしている。

この無謀とも言える行動を「どう解釈するかはkanonの物語の解釈などにも連動しており、彼女の「地の性格」がどうなっているのか、もし病気が治ったらその後どんな性格になるのかということの推測が人によって真っ二つに分かれている。

自身の命を燃やしてまで無理に強がっていると考える場合、蝋燭の炎の如く刻一刻と寿命を削っていくその姿は何とも痛々しい物に見える。何せ周りに姉のような辛い思いをさせたくないという考え故にこれほどの無理をしてるのである。自殺未遂するほど追いつめられていても人を気遣える優しなかさを持ち合わせている。
「…起こらないから、奇蹟って言うんですよ」とのセリフがあるが、これはあるかどうかさえ怪しいものに期待したくないというものと、生き続けることへのある種の諦めがうかがえる。この言葉の対比になっているのが祐一の「起きる可能性が少しでもあるからだから奇跡って言うんだ」である。この説を取る場合、作中で無理をしてどんどん命を削って行っているため「あゆの『奇跡』によって助けられた」と解釈とセットにされる場合が多い。

弱ってる状態ですらアレで平時はもっとすごい、と考える場合、ルート開始時からどんどん伸びていく体力と行動力、そして病に蝕まれているとは思えない体力と生への未練も死に対する恐れをも棄て去った精神を併せ持つ「病弱の武人」に近いその姿には一筋の希望が見えてくる。
実際、ルート後半で刹活孔を突くかの如く自らの病を押して学校に、そして我が兄お姉ちゃんの元に赴いてくる。
そして、ルート最終盤では末期の病人とは思えないほどに強い生命力を内に秘めていること、そして眼前の事実から逃げない覚悟かあることを確認できる（PC 無印、standard editonのみ）。
本人曰く「…起こらないから、奇蹟って言うんですよ」とのことであるが、これは当然で「起きすぎたら陳腐」である。
この場合、作中でどんどん気力と体力を回復していったことになるため、非科学的な『奇跡』などではなく自力で病気をはねのけて復活したと言う解釈とセットにされることが多い。

病弱？いいえ、病人です。

EFZでは「原作通り」病弱とは思えないような動きをし、ビームや設置などの遠距離攻撃を主軸に
烈風正拳突きを繰り出したりカッターは投げつけるものだったりと自在に暴れまわる。
当然、MUGENでは病弱ではなく世紀末病人であり、重火器を満載している事もある上
EFZ性能のほうは自重せず本気を出すとその世紀末病人すらも高確率で倒してしまう事が発覚
最早どう考えても「冗談です」で済むレベルではない。ｼﾞｮｲﾝｼﾞｮｲﾝｼｵﾘｨ。