羽島リンとは、アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」に登場するキューティーファイターである。
担当声優は近藤唯。
強さと美しさを兼ね備えたキューティーファイターという触れこみの女性ファイター。ファンサイトが存在する。
ヴァンガード普及協会ユナイテッド・サンクチュアリ支部お抱えであり、伊吹コウジをコーチとしたチーム・ディマイズの紅一点。
普段は気怠そうにしており、頻繁に何か食べ物を口にしている。食しているのは好物の駄菓子であることが多い。
かつては「弱いから」と他人をファイトで平然と弄び、相手の少女を泣かせるほどのファイターだった。今もだが。
その光景を見ていた安城マモルに敗北を喫し、「楽しいファイト」の概念を説かれたことがある。
そして、成長した今、自分の「楽しいファイト」をマモルに見せるべく、全国大会予選ベスト16で安城トコハと戦った際、マモルが見てくれていると信じて自分の信じる「楽しいファイト」で安城トコハを完膚なきまでに下している。
さて、彼女の信じる「楽しいファイト」がどんなものか実際に見てみよう。
ご覧の通り、ヴァンガードG史上最強の精神攻撃スキルを誇るヴァンガードファイターである。「やめろー!こんなの楽しいファイトじゃない!」「これが俺のファンサービスだ!」テクニカルなファイターってそういう…。
彼女は安城マモルにかつて説かれた「楽しいファイト」という言葉を、まったく違う方向で解釈していたのだ。そして出来上がったのが、他人を甚振り、他人が苦しんでいるのを楽しむというスタイルである。
マモルは仕事が入って応援に来れなかったが、(おそらく現状限りなく負の方面で)安城マモルという男を意識しているようで、トコハとの一戦もマモルに対するあてつけなのかもしれない。
そして、ユナイテッド・サンクチュアリ支部の大会に勝ち抜いたことがきっかけとなり、「スペシャルマッチ」という舞台でトコハ含めたチームトライスリーがチームディマイズとの対戦権を得る。
当然トコハは対戦相手にリンを指定。リンは前回通りトコハを煽ろうとするが、既にコンプレックスを振りきったトコハの眼には最早揺るぎはなかった。
それどころか、自分のトコハへの行為の根幹である「マモルに負けたことへの悔しさからくるマモルへの執着」を逆に指摘されてしまい、トコハのストロング強固なメンタルを崩す事叶わず敗北。敗北により資格剥奪される前に、自らその座を捨て退いたのだった。
この一戦はリンにとっても転機になったようで、後にドラゴンエンパイア支部を訪れ、マモルに対してわざわざ「(昔のことなんて)気にしていないから」と直接マモルに言いに来ている。・・・言っている時点で完全に意識しているのだが、それを大山リュウタロウに指摘された際、図星だったのかヒールで足を踏んづけている。
以上のように凄まじいキャラクター性をしているが、登場時は視聴者からの評価はさまざまであった。
OPから連想される「トコハの宿敵」としてこれ以上ない仕事をしてくれていると評価する人間もいれば、単純にキャラクターとして嫌う人間もいた。
だが後述のように、羽島リンというキャラクター自体トコハとの決着を境に良い方向で変わっていったこともあり、現在はそれに対して否定的な意見はほぼ風化している。
ちなみに、その心理フェイズのあまりの強烈さに「ののしって下さい!」と感想を漏らすドM人間もいるとかいないとか。「弱さは罪」の言葉が一気に際立った第37話「ドッグトレーナー」においては、彼女に人間椅子として使われているユナサン支部のモブが「あいつがモブの中で最強だな」「ご褒美じゃねえか!!」「Mランク」と茶化されていた。
1期またいでG3期「ストライドゲート編」で再登場。
ドラゴンエンパイア支部の襲撃でマモルが重傷を負ったために見舞いに来たのだが、キャラクターとしてはマモルにちょっとした優しさを見せた以外にはあまり変わった様子がない。
己の行動がきっかけで惨事を招いてしまったとふさぎ込んでいたトコハと遭遇し、結果的に彼女に喝を入れる形になった。
これらの行動から無事ツンデレに昇華された模様。
「GNEXT」時点では彼女が福原高校3年生と判明。逆算すればG1期時点で福原高校1年生である。
今まで接点のなかった綺場シオンとチームを組むことが明かされている。どういう経緯でチームを組むのかと思いきや・・・。
「レジェンドコーチ制度」により安城マモルを招いたシオンが、アンリの言葉をきっかけに状況を生かして組んだ策略により、何と的確に外堀を埋められ、なしくずしに福原高校ヴァンガード部に手を貸すことになってしまう。ちょろいッッ!!
部長・早尾アンリに対しては、最初は雑魚などとボロクソの評価を下していたが、実際ファイトした際、安城マモルとのファイトのアドバイスを早速生かしリンに食らいつくアンリの姿に、雑魚という評価自体は撤廃している。
しかしながら、ただ釣られただけではU20チャンピオンシップという大舞台で満足いくファイトができるわけもない。
幾度となくシオンに、そしてトコハを見るたびに己自身に問われ続けてきた、目的のない自分という壁。
しかしファーストステージ中に、身を焦がすほどの熱いファイトを求め「プロ世界への参入」をトコハ相手に高らかに宣言する。彼女は過去に周囲から幾度も声をかけられているものの、踏み出すきっかけになったのはこの大会中遂にであった。
本作では特にトコハから言われているが、トコハが何か壁を自覚するたびに、リンは眼前に居た。
トコハの成長を促すという意味で、開花結実に必要な栄養素に「リン」があるが、彼女の名前はそこから来ている可能性もあるのかもしれない。
レギオンメイト編では使用者がいなかった《エンジェルフェザー》を使用。きゅんきゅんライド!とは言わない。
30話では、ファーストヴァンガードと《黒衣の戦慄 ガウリール》、Gユニット以外は新規カードを一切使用していない。これは東雲ショウマ同様、ブースターパックG4弾「討神魂撃」で収録されるカードが先行で顔を出しているからであり、同パックのネタバレ防止の面があると思われる。
それでもダメージゾーンのカードを回転させることでダメージに落ちた完全ガードを回収したり、リアガードを幾度となくパンプアップさせたりと、非名称《エンジェルフェザー》の持ち味を十分に引き出している。
脳筋デッキではあるが、その火力を引き出すために各領域のカードを効率よく廻す必要があり、作中のファイターにもテクニカルなファイターと評されている。
実のところ《ミリオンレイ・ペガサス》《サウザンドレイ・ペガサス》は極めて優秀であり、41話でのファイトの際も戦術の軸として活用されている。
この時は先述のネタバレ云々を気にする必要はなく、自身の分身である《黒衣の戦慄 ガウリール》の効果も、優秀な新規カード《ナース・オブ・ブロークンハート》やGペルソナブラスト持ちの《聖霊熾天使 ラファエル》も惜しみなく使用している。
除去手段のない《ネオネクタール》を相手に、除去しようのないガンスポジションヴァンガード裏に《ドリームライト・ユニコーン》を配置し、一時的なダメージ回復手段である同カードの弱点を補うといったプレイングも披露している。
G3期ではダメージゾーンのカードを山札と入れ替えながらトリガーまで発動する「救援(レスキュー)」能力まで披露。メンタル的に不安定だったトコハに対し、圧倒的な力で一蹴した。
なお、話題になった超越バンクの元ネタは、梅本唯監督が偶然目にしていた「東京ガールズコレクション」である。パリコレではなかった。
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最終更新:2024/04/24(水) 19:00
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