翼を持った少年とは (ツバサヲモッタショウネンとは) [単語記事]

翼を持った少年とは、イース3（WANDERERS FROM YS）およびそのリメイクであるフェルガナの誓いの曲である。

概要

「THEME OF ADOLL」のアレンジであり、フェルガナ地方全域で流れる汎用初期BGMである。フェルガナの誓いではこれまでステージセレクト画面で流れた「冒険への序曲」が初期BGMにあてられたが、序盤のイベントをこなして街道に出れば無事このBGMがお出迎えする（ただし、そのせいで冒険への序曲が非常にレアな曲になってしまった）。

翼を持った少年、ということで恐らく「少年」は当時19歳であるアドルのことを指している（青年になる直前）のだが、じゃあ「翼」はなんなんだよという疑問が沸く。風霊の腕輪というアイテムがあるのでこれが当てはまりそうだが、汎用BGMということを鑑みると些か無理のある解釈である。

「フェルガナの誓い」では新アイテム「翼の護符」が登場し、これを持ったアドルのことを指していると新しく解釈できるようになった。尤も、このアイテムを取得する前に既に流れてはいるが。

また、有翼人設定を盛り込んだことで、「有翼」→「翼を持った」　「少年」→「チェスター」（※ネタバレのため要反転）　という解釈もできなくはない。尤も、そのキャラが「少年」なのかはやっぱり疑問であるが。

幾度もアレンジされたため、メロディーラインを除くと非常にその曲調は多岐に渡る。

PC-88（原曲）	音はやや重たいが、バランスのいいテンポである。サビの部分は時代を感じさせない滑らかな音色。
ファミコン	めっちゃ速い。まるでどこぞの配管工が時間に追われて突っ走ってるような速度である。
MSX	ドラム自重しろ。あと音がやや外れている。アレンジ自体は中々意欲的なものになっている。
メガドライブ	ファミコンほどではないが、そこそこ速い。そしてMD特有のガチャガチャ音は健在。ちなみにアレンジャーはあの岩垂徳行。
X68000	多少音がこもってはいるが、メタリックな音色はゲームと非常にマッチしている。
スーパーファミコン	パペパプゥ～。脱力してしまうような気の抜けた音。ドラム音はそれほど悪くない。
PCエンジン	イース4を担当した米光亮のアレンジ。流れるような繊細な音色と、戦いを彷彿とさせる熱いノリは非常に格調高い仕上がりとなっている。
PS2	にゃにゃにゃ～。PS2とは思えない低音質。クインテット、どうしてこうなった。これまでよりやや落ち着いたテンポである。
パーフェクトコレクション	しかし上には上がいた。音色こそばりばりのロックだが、テンポは全アレンジの中で最遅。なぜかリラクゼーションに良さそうなアレンジ。
フェルガナの誓い（プレアレンジ）	デケデッデデデン！New Chall enger!!　…冗談はさておき、仰々しい前奏。パーコレに近い、これまたゆっくりアレンジ。
フェルガナの誓い	情熱大陸。　…冗談はさておき、音が生音に進化。ベースは生演奏によるヴァイオリンになり、テンポは一気に上昇。しかしその心地良い音と目立ちすぎないドラムのおかげで、全く違和感を感じさせない、完成度の高い曲となった。