肉焼きセットとは (ニクヤキセットとは) [単語記事]

肉焼きセットとは、モンスターハンターシリーズに登場する、その名の通り肉を焼くための器具である。

概要

狩場という調理が困難な環境にあって、草食竜などから摂れる生肉を調理するために、ハンターが使う調理器具の1つ。
その場で生肉を焼いて食べられるのがウリ。
『無印』では、ハンターが肉を焼くシーンがCMに採用されたが、野性味溢れるその光景に魅了されて同作を購入したプレイヤーも多かった。

肉焼きセットと生肉さえあればフィールドのどこでも肉を焼くことが出来る。
見た目は、平べったい竈に、肉をかけるための支柱が2本ついただけのシンプルなもの。
竈に火をおこし、骨付きの生肉を支柱にかけて焼く。
どういうわけか異常に火力が強く、人の胴ほどあろうかという大きさの肉を、10秒足らずでこんがりと焼き上げる。あまりに火力が強いため、火から肉をあげるタイミングをすこしでも逸すると途端にコゲ肉が出来上がる。引き上げるタイミングによって焼きあがりが異なり、

焼き始めですぐに上げると「生肉」のまま
焼き始めてから少ししてから上げると十分に火が通っていない「生焼け肉」
メロディに合わせてベストタイミングで引き上げると十分に火が通った「こんがり肉」
ベストタイミングを逃して引き上げが遅れると上記の「コゲ肉」

と言う風に異なる仕上がりとなる。間違えて焼いてしまってもすぐに引き上げることで生肉のままにすることが出来るし、調合などの用途であえて「生焼け肉」の状態で引き上げることも。焼いている肉は火が通るたびに色が変わっていくので、それを見ながらタイミングを図ることも出来る。

平らな地面の上でしか使用できないらしく、傾斜の大きな斜面で使用するときは、竈の下をつっかえ棒で支えて、平らな地面の上で使うのと同じ高さに調整される。つっかえ棒の存在以外は何ら常時と変わらず、まるで宙に浮いているかのような状態で火を上げるセットはどこかシュールだ。
さらに崖の際で使用した時などは、何故そこまでしてと言いたくなるようなレベルの長さのつっかえ棒を下の崖壁まで強引に伸ばすため、どこかどころでなくかなりシュールな光景が見られる。

この肉焼きセット、普通のセットの他にも肉をよりおいしく焼ける『高級肉焼きセット』、狩りの開始時に支給され終わると回収される『携帯肉焼きセット』、ジャングルで使うと気分満点の『男の肉焼きセット』、男も使える魅惑の『女の肉焼きセット』、生肉だけでなく魚も焼ける『よろず焼きセット』、アイルー御用達（らしい）の『猫の肉焼きセット』等のバリエーションが存在する。
小説版では肉焼き以外の用途に使う場面もあり、肉の変わりに、鉄棒に鍋を下げてスープを作る描写などがあった。

MHWやMHRiseでは肉焼きセットがハンターの標準装備となっており、わざわざアイテムポーチに肉焼きセットを入れる必要がなくなった。生肉さえあればいつでもその場で焼けるようになっている。

MHWの肉焼きセットはかなり機械的なものになっており、使用する際は竈を兼ねる装置をその場に接地する。すると竈の端から斜めに支柱が伸びてその支柱に肉を置いて焼く、という竈と支柱が一体となった構造になっている。
また、肉を焼き上げる際のメロディが従来とは若干異なっており、従来よりも早いタイミングで焼き上がる。MHWで初めて肉を焼いて、今までと同じ感覚で肉を引き上げようとして焦がしてしまったハンターさんは多いのではないだろうか。