脇おにぎりとは、腋の下で握ったおにぎりである。それ以外の何ものでもない。
初出は月刊少年ガンガンに連載されていた漫画「魔法陣グルグル」の登場人物であるキタキタおやじことアドバーグ・エルドルが第34章「おかね騒動!」(単行本5巻P.68)にて披露したトラウマギャグである。
ネコジタ谷でガタリの啓示(潜在能力開放)を受けるための代金を稼ごうと「勇者の店にけや」を開店してお弁当やアイテムを売っていた勇者ニケとその一行。特にククリの作るお弁当は戦士たちに大好評で、店は日に日に混雑をきわめるようになっていく。
そしてついにお弁当作りが間に合わなくなったククリは、キタキタおやじからの提案で彼におにぎりを作ってもらって急場をしのごうとする。お弁当を求めていた戦士らも、ククリの作ったおにぎりならまぁいいかと納得しておにぎりを口にするが、ぎゅっぎゅっという音に気づいた一人の戦士が店の裏をのぞいてみると、そこには恐ろしい光景が・・・。
「「わ、わきの下でおにぎりを!!」」
そのあまりのインパクトから当時のリアルタイム読者には忘れられない思い出となっている。2007年には笑い飯がM-1グランプリでこの脇おにぎりネタを使っていたりする程度には有名。一応持ちネタの一つとして「おにぎりシリーズ」と数えられているらしい。
その分かりやすさと実践のしやすさ、だがそのお手軽さに反する生成物の食べたくなさから一発ギャグとしては中々のポテンシャルを秘めている。二次元界隈では女の子に握らせる絵を描いて「むしろ食べさせて下さい」と懇願する紳士が発生。また各動画サイトではリアルに実践して自ら残さず平らげるという一連の流れ自体が放送のネタとして成立するので、その恩恵に与る人間が後を絶たないとか。
TVアニメ版では第2作(ドキドキ伝説)と第3作(2017年)で登場。
第2作第3章「きてきて!ククリのお店屋さん」では、緒方賢一演じるキタキタおやじがいつものアドリブメロディで「ひ~らりにぎにぎ両腋々」と歌いながら、かなりゆっくりしたペースで握っている。トマのセリフによると、今作のみ1コ5Rという設定が付け足されている。
第3作第8章「再会!ネコジタ谷!」では、小西克幸演じるキタキタおやじが原作通りの掛け声(ほっほっ)を発しながら原作設定(戦士たちの「一秒間に10コまで作れるらしい」という噂)を踏襲した超高速ペースで大量生産している。今作では尺の都合なのか戦士が舞台裏を覗きに行かず、強風でテントがめくれて調理現場がバレるという展開になった。
2017年版TVアニメ放送期間には、アニメコラボとして原宿ボックスにて「魔法陣グルグルカフェ」が期間限定オープン(2017年9月1日~10月1日)。様々なグルグル由来のコラボメニューが発表される中、メニューの一つにまさかの「キタキタおやじのおにぎり」なるメニューが登場。
アニメ公式サイト上の紹介では、二種類のおにぎり・味噌汁・だし巻き卵・お新香、といった他のコラボメニューに比べて普通すぎる和風テイストな品目のメニューとなっている。お値段1490円(税抜)。
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最終更新:2024/04/18(木) 13:00
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